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2016年08月07日

スラムダンク その後 〜Another Story 国体編 Part70 最大の点差

神奈川 68

秋田  73


田岡「5点差・・・か。だが、まだ時間はある。一気に3点詰めようとすると失敗したときのリスクは大きいぞ。」


安西「桜木君、君ならここからどうするね?」



桜木「はっはっは。この天才に愚問を。すべて取ーーーる。そして、天才にしかできないダンクですべて決める。」


安西「ほっほっほ。ダンクは置いといて正解ですね。ここからはリバウンドを制する者がゲームを制します。赤木君の活躍なくして神奈川の勝利はありませんよ。」



秋田はいったんゾーンプレスをやめ、しっかりとディフェンスをゾーンで固めた。



牧「さて、どうするか?」


藤真「こっちだ。」



藤真が一気にレフトサイドへ切れ込んだ。が、中山がそれに反応していた。


牧はパスを出すふりをして一気に切れ込んだ。


宮城「牧のペネトレイトだ。」


しかし、堂本監督の牧を徹底マークという指示を受けて、あっという間に秋田のディフェンス陣が牧を取り囲んだ。


牧は身体を空中で体を反転させた。


牧「これを待ってたんだ。」



外で待ち構えている神へパスが通った。



神の凍てつくような静かなフォームから放たれたシュートは、リングをかすめることなく、リングを通り抜けた。



清田「スリィーーーー。いぇえーーー。」



田岡「入ったからよかったようなものの。赤木の位置取りはよくなかったな。」



神奈川 71

秋田  73


堂本「あのスリーは厄介だな。一ノ倉、アイツを止めてくれるか?」



一ノ倉「任せてください。」



堂本「よしっ。この攻撃が終わってプレーが途切れたら交代だ。」



秋田も沢北はいないが、それでも最強のメンバーだ。


野辺から、松本、河田へボールを回し、河田が赤木を交わしてのシュートを決めた。


藤真の上を狙われてパスを回されている。高さ的にはかなり不利なのだ。


神奈川 71

秋田  75



ここで一ノ倉が松本と変わった。


松本「神の攻略法はわかってるな?」



一ノ倉「今度こそ活躍をするぜ。」




秋田はボックスワンの形で神に一ノ倉を付けた。



仙道「牧さん、いつでも使ってくださいよ。」



牧は嬉しかった。あの強豪秋田と渡り合うのに今までは自分が攻め込むパターンと神を使うパターンでシミュレーションをしていたが、このメンバーならもっといろいろなパターンを駆使できる。

流川こそ怪我で退いたが、センターに赤木、スモールフォワードに仙道がいるのだ。


高さでは劣るがシューターが藤真と神と豪華キャストだ。


それでもあえて、牧は神を選択した。



牧は、冬の選手権を見据えて、神がどの程度やれるかを見ておきたかったのだ。



神にボールが回った。



神は一瞬フリーになっていたのを牧は見逃さなかったのだ。



神は、自分のタイミングでシュート体制には入って、完全に神のゾーンに入っていた。


が、シュートを放った瞬間横からボールをはたかれた。


神「な、なにっ。」



こぼれたボールを中山が拾った。こぼれ球の嗅覚は抜群だった。




牧「神、戻れっ!!」



しかし、神は動揺していた。



中山がドリブルで切れ込み、フリーとなっていた河田へワンバウンドパスを送った。



何とか赤木が追いつき、ハエタタキをしようとしたが、河田はボールを後ろへ回した。



深津だった。



宮城「やばいぞ。アイツはスリーもあるぞ。」




牧の必死のディフェンスも間に合わなかった。



神奈川 71

秋田  78







(続く)
posted by だんす at 11:33 | Comment(0) | TrackBack(0) | 国体編
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