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2015年10月04日
スラムダンク その後 〜Another Story 国体編 Part39 河田弟!?
愛知選抜 16
秋田選抜 13
「おおーっ!第2Qは河田弟が出てるぞ!負けているのに秋田は、余裕だな」
「なんかでけぇのがいるぞーー。河田弟だーーー。」
観客も美紀男が出ているのに気づいて盛り上がっていた。
牧「ありゃデカいな。赤木、河田弟の印象はどうだった?」
赤木「フン。たいしたことはなかったわ。夏の時点ではな。安西先生も
桜木の方が上だと判断した。しかし、そこからどれくらい成長してい
るかはわからん。兄と同じくらい練習したのであれば、急成長してい
てもおかしくはない。」
牧「それなりの素材だってことか。あまり成長していないことを祈りたいぜ。」
コートでは深津が美紀男に声をかけていた。
深津「美紀男、お前は誰よりもセンターの練習をしてきたピョン。
森重に負けないだけの練習はしているピョン。
自信をもってプレーするピョン。お前は、河田の弟と言われるような
男じゃないピョン。お前も立派な戦力だピョン。」
美紀男「はいっ。深津さんありがとうございます。」
河田「フッ。深津の奴。緊張していた美紀男がすっかりリラックスしたわ。」
一ノ倉「(今日の深津さんは、中山のフォローといい、大人の対応だな。)」
そんな中、第2Qが始まった。
秋田は、野辺が美紀男に代わったが、愛知はメンバーは変わっていなかった。
それだけ、愛知はメンバーが手薄だったともいえるが逆に結束は固かった。
深津がフロントにボールを運んだ。
早速美紀男がローポスト付近に進出した。それをマークするのは森重。
森重「おっ。なんか重いぞ。」
美紀男「う、動かない。」
両者、互角でのポジションの奪い合いだった。しかし、それは、経験の差に
なって表れた。
美紀男「深津さん、こっちです。」
素早く体を入れ替えて、美紀男がボールを受け取った。
そして、美紀男はそばにいた河田へボールを回した。河田は難なくシュートを
決めた。
愛知選抜 16
秋田選抜 15
宮城「な、なんだ。あのデブあんなに早く動けたかーー?」
彩子「(バシッ!)デブとかいうんじゃないわよ。」
早速、彩子のハリセンを食らった宮城だった。
彩子「しかし、あの動きは夏にはなかったわね。」
牧「成長してるようだな。」
赤木「そのようだな。心してかからないと。」
美紀男は同じくらいの圧力をすでに湘北戦の桜木で経験していた。
そのため、互角のプレッシャーがあっても動じなかった。
その反面、森重は、今まで自分が押すことはあっても、互角に押され返される
ことはなかったのだ。そのため、面食らってしまったのだ。
徳川「こらっ、ヒロシ。そいつはお前と同じ一年だぞ。負けんじゃねー」
大きな声でどやされた森重だった。しかし、それは徳川の焦りでもあった。
まさか、森重がパワーで互角の相手が出てくるとは思わなかったからだ。
森重「わかったよ。おっちゃん。」
そういって、森重は走り出した。
上杉「やられっぱなしのわけにはいかないよな。」
そういいながら上杉もボールを運んだ。
ローポストに森重が侵入したタイミングでほぼマンツーマンに近い形で、
美紀男がマークにつく。
彦一「ア、アイソレーションや。」
ほぼ、左フロントに、愛知陣営が集結して、森重中心で攻める戦略を愛知が
取ってきた。
徳川「同じ一年に舐められるな!」
強気の戦略でもあった。
河田は、ダブルチームに行くべきか迷ったが、ここは美紀男に任せた。
やはり互角のポジション取りを行っていた。
しかし、そこへ中々パスが出ない。
深津がしっかり上杉をマークしていたからだ。
上杉「ちっ。やっと本気を出してきたってことか。」
深津「そう簡単に、好き勝手させないピョン。」
ポイントガードが火花を散らしている間に
審判「ピピーーー!」
赤木「3秒ルールだ。」
徳川「(なかなか、細かいところまで教えれなかったからな。)」
深津のファインプレーのように見えるが、実際は、美紀男がそれ以上進出させ
ないように、体を張っていたことも大きかった。
(続く)