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2015年08月02日
スラムダンク その後 〜Another Story 国体編 Part31 束の間の選手たち
大方の予想通り神奈川選抜は、準々決勝の京都選抜戦を快勝した。
牧を温存しても、戦力差は明確だった。
準決勝は、以下のカードとなり、波乱はなく、順当な勝ち上がりだった。
第1試合 秋田選抜 − 愛知選抜
第2試合 福岡選抜 − 神奈川選抜
弥生「ここまでは、順当ね。」
中村「しかし、秋田選抜対愛知選抜が準決勝で見れるとは贅沢ですね。
夏のIHで王者を陥落したとはいえ、最強山王工業を中心とした秋田と
夏を制した名朋と愛和の混成チーム。激突したらどっちが
勝つんでしょうか?」
弥生「どちらが勝つんでしょうか?じゃないわよ。
どちらが勝つかを予想するのが私たちの仕事よ。
(しかし、この試合の予想は困難ね。)」
中村「僕は、愛知が勝つと思っています。何より森重君の破壊力を止められ
ないと思います。王者山王といえど。沢村君もいないですし。」
弥生「・・・。確かにそうね。沢村君がいないのは痛いわね。
しかし、森重君を止められないってのはどうかしら?
仮にも大学生相手に勝つチームよ。何よりバスケは個人競技ではないわ。」
中村「しかしですね。森重君も1年生ながら高校生離れしています。
チームワークどうこうで抑えられる相手ではないですよ。」
弥生「そうまでいうなら明日の晩御飯でどう?」
中村「よーし、たまには見返してやりますよ。」
弥生「決まったわ。早速、寿司屋を予約しとくわ。」
中村「えっ。す、寿司ですか?ま、まわるヤツですよね?」
弥生「カウンター寿司よ!!」
中村「どどーーーん。きゅ、給料日前ですよ。」
弥生「自信がないの?私はあるわ。(あの中山って選手も気になるわ。)」
その頃、神奈川選抜のメンバーは、ホテルで休養をしていた。
浴場では、湘北メンバーが風呂に入っていた。
三井「しかし、神奈川は強いな。ベスト4だぞ。」
赤木「ベスト4で満足なのか?目指すべきはまだ先だぞ。」
宮城「(いいなぁ。俺も試合に出てぇ)」
流川「zzzz・・・・・」
赤木「こらぁ、流川、風呂で寝るな!!」
流石にスーパールーキーとはいえ、まだ1年生。この炎天下での連戦は
想像以上に体力を消耗していた。
そこへ海南のメンバーが入ってきた。
清田「げっ。湘北の奴らまだ入ってやがる。」
赤木「牧よ、体は大丈夫なのか?」
牧「あぁ、もう問題ない。明日は全力で活かせてもらう。
ここまで何も活躍していないからな。」
三井「まぁ、俺様が決めてやるからのんびりしててもいいけどな。」
清田「けっ。牧さんが本気を出したらてめぇらなんてものともしねぇ。」
牧「そういうな。今は仲間だ。しかも、心強い仲間だ。
なぁ、流川よ。」
流川「zzzz・・・・・。」
清田「る、流川。てめぇ。牧さんが話しかけてるのに寝てるとは。」
流川「ぶっ潰す。」
そういいながら流川は出ていった。
どうやら寝ぼけているようだ。
赤木「宮城、頼むついていってやってくれ。」
宮城「ちっ、仕方ねぇな。」
その頃、陵南のメンバーは、田岡監督にロビーに呼び出されていた。
田岡「仙道、他の高校の奴と一緒にプレーした感じはどうだ?」
仙道「えっ!?なに!?」
田岡「き、聞いとらんのか!ほかのメンバーはどうだ?と聞いている。」
仙道「そうですね。藤真さんとは対戦したことがないですが、戦ってみたい
と思う相手ですね。しかし、冬に最大のライバルとなるのは、湘北
じゃないですか?陵南は魚住さんがいないですし、あっちは赤木さんが
復帰してますから。それに・・・。」
彦一「それに!?」
仙道「そうだな、三井寿が怖いですね。スタミナ切れもなくなってきてるし
要所要所で気になるプレーをしている。IHのころはそこまで脅威では
なかったが、山王戦で逆転したのは、あの人の3Pを止められなかった
からだ。今の湘北は内、外のバランスが非常に良い。
まぁ、桜木が復活すればだが。」
田岡「(仙道もそう感じているか・・・。)そうか。お前と同じチームに
なっていた可能性もあるが。まあいい刺激を受けて帰れ。
日本一になってな。」
彦一「に、日本一・・・。や、やっぱりや。仙道さんは全国でも通用する
プレーヤーや。」
池上「(相変わらず、うるせーな。)ところで、福田。怪我の具合はどうだ?」
福田「大丈夫です。早くバスケがしたい。」
池上「(こ、こいつは相変わらずしゃべらないやつだな。)そ、そうか。
早く治るといいな。冬の選手権はお前の出来にかかっているからな。」
福田「(フルフルフル・・・)はい!!」
池上「(褒められるとうれしいタイプなんだよな。)」
その頃、翔陽の2人は、お茶をしていた。
花形「藤真よ。監督は明日は牧の起用を考えていると思うが、お前の出番は
あると思うぞ。」
藤真「そうだな。俺なりのプランはあるが。どうなることやら。」
そういいながら藤真は持参していたジャスミンティーを飲んでいた。
花形「しかし、お前、こんなに暑いのに、よく熱いお茶を飲めるな。」
藤真「夏バテ防止には熱いものもいいものだぞ。お前も飲むか?」
花形「い、いや。いい。俺はその匂いは苦手なんだ。俺はこれ!!」
花形は、マンデリン産のコーヒー豆を挽き始めた。
花形「おれはこの香りが好きなんだ。」
そういいながら各高校の束の間の休息を過ごしていた・・・。
(続く)
牧を温存しても、戦力差は明確だった。
準決勝は、以下のカードとなり、波乱はなく、順当な勝ち上がりだった。
第1試合 秋田選抜 − 愛知選抜
第2試合 福岡選抜 − 神奈川選抜
弥生「ここまでは、順当ね。」
中村「しかし、秋田選抜対愛知選抜が準決勝で見れるとは贅沢ですね。
夏のIHで王者を陥落したとはいえ、最強山王工業を中心とした秋田と
夏を制した名朋と愛和の混成チーム。激突したらどっちが
勝つんでしょうか?」
弥生「どちらが勝つんでしょうか?じゃないわよ。
どちらが勝つかを予想するのが私たちの仕事よ。
(しかし、この試合の予想は困難ね。)」
中村「僕は、愛知が勝つと思っています。何より森重君の破壊力を止められ
ないと思います。王者山王といえど。沢村君もいないですし。」
弥生「・・・。確かにそうね。沢村君がいないのは痛いわね。
しかし、森重君を止められないってのはどうかしら?
仮にも大学生相手に勝つチームよ。何よりバスケは個人競技ではないわ。」
中村「しかしですね。森重君も1年生ながら高校生離れしています。
チームワークどうこうで抑えられる相手ではないですよ。」
弥生「そうまでいうなら明日の晩御飯でどう?」
中村「よーし、たまには見返してやりますよ。」
弥生「決まったわ。早速、寿司屋を予約しとくわ。」
中村「えっ。す、寿司ですか?ま、まわるヤツですよね?」
弥生「カウンター寿司よ!!」
中村「どどーーーん。きゅ、給料日前ですよ。」
弥生「自信がないの?私はあるわ。(あの中山って選手も気になるわ。)」
その頃、神奈川選抜のメンバーは、ホテルで休養をしていた。
浴場では、湘北メンバーが風呂に入っていた。
三井「しかし、神奈川は強いな。ベスト4だぞ。」
赤木「ベスト4で満足なのか?目指すべきはまだ先だぞ。」
宮城「(いいなぁ。俺も試合に出てぇ)」
流川「zzzz・・・・・」
赤木「こらぁ、流川、風呂で寝るな!!」
流石にスーパールーキーとはいえ、まだ1年生。この炎天下での連戦は
想像以上に体力を消耗していた。
そこへ海南のメンバーが入ってきた。
清田「げっ。湘北の奴らまだ入ってやがる。」
赤木「牧よ、体は大丈夫なのか?」
牧「あぁ、もう問題ない。明日は全力で活かせてもらう。
ここまで何も活躍していないからな。」
三井「まぁ、俺様が決めてやるからのんびりしててもいいけどな。」
清田「けっ。牧さんが本気を出したらてめぇらなんてものともしねぇ。」
牧「そういうな。今は仲間だ。しかも、心強い仲間だ。
なぁ、流川よ。」
流川「zzzz・・・・・。」
清田「る、流川。てめぇ。牧さんが話しかけてるのに寝てるとは。」
流川「ぶっ潰す。」
そういいながら流川は出ていった。
どうやら寝ぼけているようだ。
赤木「宮城、頼むついていってやってくれ。」
宮城「ちっ、仕方ねぇな。」
その頃、陵南のメンバーは、田岡監督にロビーに呼び出されていた。
田岡「仙道、他の高校の奴と一緒にプレーした感じはどうだ?」
仙道「えっ!?なに!?」
田岡「き、聞いとらんのか!ほかのメンバーはどうだ?と聞いている。」
仙道「そうですね。藤真さんとは対戦したことがないですが、戦ってみたい
と思う相手ですね。しかし、冬に最大のライバルとなるのは、湘北
じゃないですか?陵南は魚住さんがいないですし、あっちは赤木さんが
復帰してますから。それに・・・。」
彦一「それに!?」
仙道「そうだな、三井寿が怖いですね。スタミナ切れもなくなってきてるし
要所要所で気になるプレーをしている。IHのころはそこまで脅威では
なかったが、山王戦で逆転したのは、あの人の3Pを止められなかった
からだ。今の湘北は内、外のバランスが非常に良い。
まぁ、桜木が復活すればだが。」
田岡「(仙道もそう感じているか・・・。)そうか。お前と同じチームに
なっていた可能性もあるが。まあいい刺激を受けて帰れ。
日本一になってな。」
彦一「に、日本一・・・。や、やっぱりや。仙道さんは全国でも通用する
プレーヤーや。」
池上「(相変わらず、うるせーな。)ところで、福田。怪我の具合はどうだ?」
福田「大丈夫です。早くバスケがしたい。」
池上「(こ、こいつは相変わらずしゃべらないやつだな。)そ、そうか。
早く治るといいな。冬の選手権はお前の出来にかかっているからな。」
福田「(フルフルフル・・・)はい!!」
池上「(褒められるとうれしいタイプなんだよな。)」
その頃、翔陽の2人は、お茶をしていた。
花形「藤真よ。監督は明日は牧の起用を考えていると思うが、お前の出番は
あると思うぞ。」
藤真「そうだな。俺なりのプランはあるが。どうなることやら。」
そういいながら藤真は持参していたジャスミンティーを飲んでいた。
花形「しかし、お前、こんなに暑いのに、よく熱いお茶を飲めるな。」
藤真「夏バテ防止には熱いものもいいものだぞ。お前も飲むか?」
花形「い、いや。いい。俺はその匂いは苦手なんだ。俺はこれ!!」
花形は、マンデリン産のコーヒー豆を挽き始めた。
花形「おれはこの香りが好きなんだ。」
そういいながら各高校の束の間の休息を過ごしていた・・・。
(続く)