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2015年08月19日

スラムダンク その後 〜Another Story 国体編 Part34 上杉対深津

深津「中山、落ち着くピョン。お前はいつも通りのプレーをすれば相手に

  
   負けないだけの実力はあるピョン。」
   
   
やはり山王工業は大舞台になれているが、中山は全国の舞台は初めてで、


接戦になるだろう試合は初めてだったのだ。


河田「どうした。お前は俺たちの練習についてきただろう。自信を持て!!」


中山「は、はいっ・・・・。(このおっさんたちおっかねぇ。)」


深津から一ノ倉へそして再び深津へボールが回ってフロントエリアへ。


上杉「深津さん、沢北がいないと大変ですね。それとも沢北がいないと


   こんなもん・・・。」
   
   
って上杉がしゃべっているうちに深津から中山へパスが出た。


上杉「き、きたねぇ。」



諸星「そいつは緊張しているから大丈夫だ。ほっとけ。」


諸星がそういうか言わないかの間に、中山はシュートを放った。


田代「へっ。あわてやがって。カッコ悪いぜ。」


(パサッ)


田代「な、なにぃ。あのタイミングでは、入るのか。ま、まぐれだ。」



3Pが決まった。


河田「(あれが、まぐれじゃないからタチが悪いんだが・・・。)」


諸星「・・・。あのフォーム。やばいかもしれん。」



愛知選抜 4

秋田選抜 3


諸星「上杉ッ。田代ッ。中山のマークは当分俺がつく。」


上杉も直感的に嫌な感じがしていた。


上杉「諸星さん、頼んます。さて、今度はこっちが点を取る番だ。」


上杉は、じっくり攻めようと考えていた。下手にペースアップしない方が


良い感覚を持っていたからだ。


深津「どうした?攻めてこないピョンか?」


しかし、上杉は無視していた。森重がローポストに入るタイミングを計って


いたのだ。


徳川監督「まあ、野辺がヒロシをマークしている間はヒロシ一本でいいだろう。


     舐められたものだ。」
     
     
20秒が経過した瞬間、森重がローポストに入った。


一ノ倉「森重が入ったぞ。」


深津は、先程のパスを警戒していた。


しかし、その瞬間、上杉は、クロスオーバーからのバックロールターンで


鮮やかに深津を交わした。


その瞬間、中山と一ノ倉が上杉を囲みに行った。


上杉は、一瞬マークが外れた諸星を見逃さなかった。



諸星「よっしゃー。」


河田を警戒してミドルレンジからの諸星のシュートは鮮やかに決まった。



愛知選抜 6

秋田選抜 3


弥生「秋田はいいようにやられているわね。深津君が裏の裏を毎回かかれて


   いるわ。」
   
   
中村「そうですね。上杉君も、伊達に愛知代表のポイントガードではないって


   ことですね。」
   
   
深津「・・・。なかなかやるピョン。」


河田「深津。やられっぱなしではいかんぞ。野辺、森重はどうだ?」



野辺「ん。圧力はさすがだな。ハンパない。体力がかなり消耗しそうだ。


   しかし、湘北の赤坊主と同じで技術力がまだまだだ。飛ばさなければ
   
   
   リバウンドは取れそうだ。」
   
   
河田「そうか。予定通り、1Qは頼むぞ。」


そう、堂本は試合前に伝えていた。


堂本「森重が厄介だな。アイツの力で夏のIHは優勝している。


   アイツを3人がかりで止めよう。
   
   
   1Qは野辺。2Qは美紀男。3Q、4Qは河田。
   
   
   アイツの体力を削れ!そしてファールを取っていけ。アイツを
   
   
   退場させたら俺たちの勝ちは揺るがん。」
   
   
そう、野辺が森重の相手をするのは1Qだけなのだ。だから体力を削ることに


重きをおき、体をぶつけていっていた。



一ノ倉「すまん。諸星のマークを外してしまった。もう外さない。」


深津は燃えていた。圧勝ばかりでイマイチ国体が面白くなかったのだ。


そこに同じポイントガードで燃えさせてくれる相手が出てきたのだ。


深津「取り返すピョン」


深津はフロントへボールを運ぶとキョロキョロとし始めた。


上杉「へっ。どこもパスなんか出せねぇよ。」


深津「ならば抜くピョン。」


そういうと深津は、ヘジテーションから、クロスオーバーで、フェイントを


入れバックロールターンで上杉を一瞬で交わした。


宮城「相手より技を一つ多く出して抜きやがった。意地だな。」


上杉「げっ。このタイミングで切り込んでくるのかよ。」


そういっている間に、河田へボールが渡った。


赤木「河田対森重!!」


諸星「森重っ。そいつが高校ナンバーワンのセンターだ。ぶったおせ!」


森重は完全にシュートコースをふさいでいた。


河田「(さすがに簡単じゃないな。)」


しかし、河田は涼しい顔をしてバックステップしてシュートを決めた。
     
     

愛知選抜 6

秋田選抜 5


徳川監督「ちっ。逃げやがった。」


河田「うっし。」


森重「おっさん。逃げんなよ。」


河田「そういうな。お前からシュート決めるのも大変なんだ。」


森重「まぁな。」


諸星「こらぁーーー。そいつはSFもこなすって言っただろう。」




(続く)
posted by だんす at 18:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | 国体編
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