2013年02月01日
米国の支配者の意向で「愛国心」を洗脳される日本人(2)
zeraniumのブログ より転載
*******************************************************************************
米国の支配者の意向で「愛国心」を洗脳される日本人 @
http://8729-13.cocolog-nifty.com/blog/2012/11/index.html#entry-83905328
このようにアメリカ政府の都合によって、日本人の愛国心はボリュームアップされています。
たしかにワールドカップやオリンピックでは、日本代表を応援する若者たちは、屈託なく日の丸を掲げ、君が代を斉唱するわけですが、これは愛国心ではありません。
もう一つ、愛国心とは無関係な現象として挙げられるのが「ネット右翼」です。
彼らの「原論活動」の動機は、自己肯定の欲求です。インターネット上では匿名で発言するかぎり、いくらでも他人を非難できる。
相手が中国や韓国の政府だろうが、日本の政治家だろうが、巨大マスメディアだろうが、反論を怖れずに口を極めて罵倒することができるのです。
そして何よりも、悪口をぶつけている対象と自分が対等になったような気になれるわけです。
余談ですが、本書のような書籍を刊行するたびに、私もネット媒体にさんざん悪口を書かれます。
要するにネット右翼の問題は愛国心の高まりというよりも、若い世代の居場所探しの問題、メンタルヘルスの問題と考えるべきです。
「自殺者が増えている」ことや「うつ病の患者が増え、SSRIなどの抗うつ剤の処方の異常な伸び」などの問題として対処されるのが適当と考えられます。
あらためて愛国心とは何かを確認すると、それは洗脳されないかぎりは生まれない人工的な概念でした。
そもそも人間は国などという大規模な集団に自然と帰属意識が持てるほど高い抽象度で思考してはいません。
自然に生まれる感情としては、愛国心ならぬ「愛家族心」、「愛ご近所心」といった程度がせいぜいなのです。
洗脳の産物である愛国心は、社会に参加している大人にも子どもにも同じように生じます。素直な分、むしろ子どもの方が愛国心を植え付けやすいくらいです。
ちなみに愛国心とナショナリズムはどこが違うかといえば、愛国心が洗脳であるのに対して、ナショナリズムは利害の問題であるという本質的な違いだと私は考えます。
つまりナショナリズムには必ず、ビジネスや金銭の問題が絡んでいるのです。
もっとも分かりやすい例が、アフリカのナショナリズムでしょう。
さまざまな問題はあるものの、その本質は「アフリカの土地、建物、資源を欧米人から自分たちの手に取り戻そう」ということです。
同様に日本のナショナリズムは、「海底油田を確保するために、尖閣諸島を狙う中国に警戒しよう」、あるいは「日本国内の農業を保護するためにTPPへの参加を阻止しよう」といった話です。
しかし結論からいうと、日本人の愛国心はまだ未熟な段階です。
学生たちは問われれば、「国のイメージはいいものだ」と答えるかもしれませんが、果たしてその愛国心が実際に愛国的な行動まで伴うかと言えば疑問です。
2003年から7年間にわたって、イラクの人道支援に伴う自衛隊の派遣が行なわれていた頃、航空自衛隊のパイロットが大量に退官しています。
空自のパイロットと言えば、士官に相当する幹部自衛官で、その多くは防衛大学校を卒業したエリートです。つまり一般的な日本人や自衛官の平均よりも、さらに強い愛国洗脳を受けているはずなのです。
その彼らからして、戦闘に巻き込まれる危険が生じると、あわてて逃げ出したのです。
あるいは報酬が高いからと、あっさりと転職したのです。
私は決して非難しているのではなく、人間として正常な判断だと思いますが。
ということは一般の自衛官は、もしも軍靴(ぐんか)の足音が近づいてきたら、どう行動するでしょうか。
おそらく大多数が退官すると言い出すでしょう。
自衛官の多くは、出動するのは災害救助の時くらいと考えて、今の仕事を続けています。
給料をもらいながら、人助けをすれば感謝されるのでやりがいもある。
資格も取れるし、退官後の再就職先も充実している・・・。
彼らはこうしたごく普通の人間らしい発想で、職業を選択しているに過ぎません。
愛国心ゆえに志願しているわけではないのです。
もちろん国を守る専門家であるはずの自衛官は、有事に際して自分を犠牲にしてでも国を守るべし、という特別な洗脳を受けているはずです。
にもかかわらず情勢がきな臭くなると、幹部自衛官が先を争って辞めていく。
このことからみても、基本的な洗脳しか受けていない一般の日本人の愛国心がどの程度のものか、おおよその見当はつくでしょう。
だからこそ政府は、国旗高揚や国家斉唱など、愛国心を強化するための努力に力を入れているのです。もちろんその背後にアメリカの支配者の意向があるのは言うまでもありませんが。
「日本」を捨てよ 苫米地英人著 PHP新書
抜粋したもの
*******************************************************************************
*******************************************************************************
米国の支配者の意向で「愛国心」を洗脳される日本人 @
http://8729-13.cocolog-nifty.com/blog/2012/11/index.html#entry-83905328
このようにアメリカ政府の都合によって、日本人の愛国心はボリュームアップされています。
たしかにワールドカップやオリンピックでは、日本代表を応援する若者たちは、屈託なく日の丸を掲げ、君が代を斉唱するわけですが、これは愛国心ではありません。
もう一つ、愛国心とは無関係な現象として挙げられるのが「ネット右翼」です。
彼らの「原論活動」の動機は、自己肯定の欲求です。インターネット上では匿名で発言するかぎり、いくらでも他人を非難できる。
相手が中国や韓国の政府だろうが、日本の政治家だろうが、巨大マスメディアだろうが、反論を怖れずに口を極めて罵倒することができるのです。
そして何よりも、悪口をぶつけている対象と自分が対等になったような気になれるわけです。
余談ですが、本書のような書籍を刊行するたびに、私もネット媒体にさんざん悪口を書かれます。
要するにネット右翼の問題は愛国心の高まりというよりも、若い世代の居場所探しの問題、メンタルヘルスの問題と考えるべきです。
「自殺者が増えている」ことや「うつ病の患者が増え、SSRIなどの抗うつ剤の処方の異常な伸び」などの問題として対処されるのが適当と考えられます。
あらためて愛国心とは何かを確認すると、それは洗脳されないかぎりは生まれない人工的な概念でした。
そもそも人間は国などという大規模な集団に自然と帰属意識が持てるほど高い抽象度で思考してはいません。
自然に生まれる感情としては、愛国心ならぬ「愛家族心」、「愛ご近所心」といった程度がせいぜいなのです。
洗脳の産物である愛国心は、社会に参加している大人にも子どもにも同じように生じます。素直な分、むしろ子どもの方が愛国心を植え付けやすいくらいです。
ちなみに愛国心とナショナリズムはどこが違うかといえば、愛国心が洗脳であるのに対して、ナショナリズムは利害の問題であるという本質的な違いだと私は考えます。
つまりナショナリズムには必ず、ビジネスや金銭の問題が絡んでいるのです。
もっとも分かりやすい例が、アフリカのナショナリズムでしょう。
さまざまな問題はあるものの、その本質は「アフリカの土地、建物、資源を欧米人から自分たちの手に取り戻そう」ということです。
同様に日本のナショナリズムは、「海底油田を確保するために、尖閣諸島を狙う中国に警戒しよう」、あるいは「日本国内の農業を保護するためにTPPへの参加を阻止しよう」といった話です。
しかし結論からいうと、日本人の愛国心はまだ未熟な段階です。
学生たちは問われれば、「国のイメージはいいものだ」と答えるかもしれませんが、果たしてその愛国心が実際に愛国的な行動まで伴うかと言えば疑問です。
2003年から7年間にわたって、イラクの人道支援に伴う自衛隊の派遣が行なわれていた頃、航空自衛隊のパイロットが大量に退官しています。
空自のパイロットと言えば、士官に相当する幹部自衛官で、その多くは防衛大学校を卒業したエリートです。つまり一般的な日本人や自衛官の平均よりも、さらに強い愛国洗脳を受けているはずなのです。
その彼らからして、戦闘に巻き込まれる危険が生じると、あわてて逃げ出したのです。
あるいは報酬が高いからと、あっさりと転職したのです。
私は決して非難しているのではなく、人間として正常な判断だと思いますが。
ということは一般の自衛官は、もしも軍靴(ぐんか)の足音が近づいてきたら、どう行動するでしょうか。
おそらく大多数が退官すると言い出すでしょう。
自衛官の多くは、出動するのは災害救助の時くらいと考えて、今の仕事を続けています。
給料をもらいながら、人助けをすれば感謝されるのでやりがいもある。
資格も取れるし、退官後の再就職先も充実している・・・。
彼らはこうしたごく普通の人間らしい発想で、職業を選択しているに過ぎません。
愛国心ゆえに志願しているわけではないのです。
もちろん国を守る専門家であるはずの自衛官は、有事に際して自分を犠牲にしてでも国を守るべし、という特別な洗脳を受けているはずです。
にもかかわらず情勢がきな臭くなると、幹部自衛官が先を争って辞めていく。
このことからみても、基本的な洗脳しか受けていない一般の日本人の愛国心がどの程度のものか、おおよその見当はつくでしょう。
だからこそ政府は、国旗高揚や国家斉唱など、愛国心を強化するための努力に力を入れているのです。もちろんその背後にアメリカの支配者の意向があるのは言うまでもありませんが。
「日本」を捨てよ 苫米地英人著 PHP新書
抜粋したもの
*******************************************************************************
【このカテゴリーの最新記事】
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image