2013年01月09日
選挙独占利権、ムサシと後ろ盾、福田赳夫との関係〜安倍首相へ継承
「ジャーナリスト同盟」通信より引用
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本澤二郎の「日本の風景」(1247)
http://blog.livedoor.jp/jlj001/archives/52016610.html
<「ムサシ」は武蔵の国>
推測だが、KK「ムサシ」は、武蔵の国からとったものだろう。だんだん見えてきた。宮本武蔵は名前だけしか知らないが、彼も武蔵の国の出身という意味が込められているのかもしれない。
戦艦武蔵は宮本武蔵の強さを拝借したものだろう。選挙屋「ムサシ」の名称は、江戸や下総、上総、常陸などの地名から取ったのだろう。
<群馬県は武蔵の北端>
今の群馬県は武蔵の国の北端に相当する。群馬というと、馬である、馬が群れる場所で、格別の印象がない。戦国武将にとって、馬は貴重だが、ただそれだけのことである。馬は福島県の相馬の方がお似合いである。
従って古い時代に興味を持つ群馬県人は、好んで武蔵を愛用しているのではないだろうか。武蔵に格別の思いを抱くのかもしれない。選挙屋「ムサシ」は、武蔵の国に愛着を持つ株主・経営陣が付けたのであろう。
<福田赳夫との関係?>
「ムサシ」が自動の投票読み取り機その他投開票一切の選挙システムを開発、販売したのが、この会社の資料によると、1970年からだという。佐藤栄作内閣だ。7年8か月の長期政権は、72年の沖縄返還の時点で退陣する。
第1次角福戦争はほぼ70年からである。福田赳夫と田中角栄の権力闘争の火ぶたが切って落とされる時期でもある。福田は、安倍晋三の祖父・岸信介の派閥を継承していた。
岸も実弟の佐藤首相も、共に福田を後継者にしようと企んでいた。佐藤内閣末期の福田は、大蔵大臣や外務大臣を歴任していた。それこそ党内に敵なしの佐藤内閣で、飛ぶ鳥落とす勢いがあった。
「ムサシ」はそんな場面で選挙ビジネス独占に打って出たことになる。強力な後ろ盾が、武蔵の国の福田赳夫ということになろうか。岸と佐藤が支援する福田こそが、ポスト佐藤の一番手を走っていた。衆目の一致するところである。
「ムサシ」の株主が福田支援者であったことが、おいおい明らかになるだろう。当時の中曽根康弘は小派閥の大将で、福田の足元に及ばなかった。
<金融機関を牛耳った赳夫>
福田は大蔵官僚で知られる。特に銀行・金融機関に強かった。「アメリカの金融機関とも」との憶測も出て不思議ではない。
以前、小泉純一郎を取材したことがある。小泉内閣発足当初、マスコミや出版社はこぞって小泉宣伝をしていた。筆者一人「純ちゃん、間違っていませんか」(データハウス)を書いた。彼の靖国参拝によって、日中友好を破壊したことに対する抵抗だった。
余談になるが、筆者は小泉の結婚式に招かれている。引き出物が、そこいらに転がっている時計だ。それが最近まで動いていた。これは仰天すべきことである。日本の時計技術はスイスに勝る。むろん、目下、有頂天になっているセガレの進次郎は生まれていなかった。
小泉は1回目の選挙で落選した。彼は福田邸の下足番を始めた。秀吉の草履取りを真似たのだが、福田家は大いに喜んだ。
福田は、小泉の選挙区の金融機関に対して「小泉支援」を厳命した。以来、連続当選することになった。小泉が郵政改革を決断した背景には、銀行への恩義からでもあった。「派閥の終焉と日本の進路」(長崎出版)で触れておいた。
福田の金融機関に対する影響力は圧倒していた。「ムサシ」重用など容易なことであったろう。
<康夫に献金事実>
どうして「ムサシ」と福田とを関連付けるかというと、この選挙屋が福田の後継者である康夫に政治献金をしていることが発覚しているからである。星島二郎・中野四郎の秘書をした中原義正は「政治献金は賄賂」という正真正銘の事実からすると、福田康夫への献金は親子2代に渡って、であろう。
福田の存在なくして「ムサシ」の今日はなかったろう。もっとも、この問題の発覚で康夫は、驚いているかもしれない。父親は岸の意向で振り回された政治人生だった。しかし、康夫は右翼を嫌っていた。だから小泉や安倍を嫌った。先の選挙でさっさと引退、セガレにバトンタッチしている。
康夫のセガレなど知る由もないが、同じように「ムサシ」に驚いているだろう。筆者は康夫を知らないが、弟の伊香保温泉の「横手館」に婿入りした郁夫とパイプがあった。彼こそが福田秘書として政治記者の窓口をしていたからである。本来、彼が政治後継者だった。
<福田後継の安倍晋太郎スポンサー?>
事情通は「安倍晋太郎のスポンサー」と断言している。その可能性は、すこぶる高いだろう。安倍は岸の娘婿である。岸後継者が福田赳夫である。福田政権は岸派を後継したからである。
福田側近で知られた田中龍夫は、あるとき筆者だけに「どうして福田さんは安倍の言うことばかり聞くのか。それは岸派を後継した謝礼を払っていないからだ」とぼやいたものだ。岸の遺産をそっくりタダで手に入れた福田は、それゆえに岸の意向に逆らうことは出来なかった。
そうしてみると、福田スポンサーが後継者の安倍のスポンサーになって当然だろう。「ムサシ」と旧福田派の関係は、安倍現首相との関係にも及んでいる可能性を否定できない。
なぜなら安倍は、父親の政治資金とその団体をそっくり継承している。遺産相続の場面での脱税疑惑も持ち上がっている。週刊誌が書いている。
<小沢一郎は知っている>
ようやくにして思い出したのだが、小沢一郎と「ムサシ」のことである。彼も「ムサシ」のことに気付いている、全てを知っているはずである。もし、知らないとすれば、筆者同様無頓着な人間に違いない。
筆者にとって、選挙の不正問題など遠い世界のことで、日本でありえないと信じ込んできた。投開票を、民間の独占企業が牛耳っていることなど知らなかったからである。
小沢は知っている。彼は選挙のプロだ。小選挙区制を導入した張本人である。選挙担当役所である旧自治省の大臣を歴任している。役所の選挙人脈を握っている。
エコノミストの植草一秀は、菅直人と小沢の民主党代表選の党員・サポーター票にも不正が行われていた、犯人は「ムサシ」ではないか、と指摘している。
それにしても、これまでなぜ究明されなかったのか。小さい不正だとなかなか証拠をつかめない、ためだったのか。それとも東電のように「ムサシ」は各党・政治家に献金して口封じをしていたからなのか。第2の東電なのだろうか。
国民はもっとも公正であるべき選挙の投開票事務が、民間の1企業独占という事実に驚愕している。これは不正云々以前の問題である。そこでの不正が事実であるとすれば、日本の戦後民主主義は完璧に崩壊することになる。これほどの重罪はないだろう。その罪は万死に値する。
司法・立法・行政の存立そのものが問われている事件であろう。国民は「ムサシ」の真実を知る必要があるのである。
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本澤二郎の「日本の風景」(1247)
http://blog.livedoor.jp/jlj001/archives/52016610.html
<「ムサシ」は武蔵の国>
推測だが、KK「ムサシ」は、武蔵の国からとったものだろう。だんだん見えてきた。宮本武蔵は名前だけしか知らないが、彼も武蔵の国の出身という意味が込められているのかもしれない。
戦艦武蔵は宮本武蔵の強さを拝借したものだろう。選挙屋「ムサシ」の名称は、江戸や下総、上総、常陸などの地名から取ったのだろう。
<群馬県は武蔵の北端>
今の群馬県は武蔵の国の北端に相当する。群馬というと、馬である、馬が群れる場所で、格別の印象がない。戦国武将にとって、馬は貴重だが、ただそれだけのことである。馬は福島県の相馬の方がお似合いである。
従って古い時代に興味を持つ群馬県人は、好んで武蔵を愛用しているのではないだろうか。武蔵に格別の思いを抱くのかもしれない。選挙屋「ムサシ」は、武蔵の国に愛着を持つ株主・経営陣が付けたのであろう。
<福田赳夫との関係?>
「ムサシ」が自動の投票読み取り機その他投開票一切の選挙システムを開発、販売したのが、この会社の資料によると、1970年からだという。佐藤栄作内閣だ。7年8か月の長期政権は、72年の沖縄返還の時点で退陣する。
第1次角福戦争はほぼ70年からである。福田赳夫と田中角栄の権力闘争の火ぶたが切って落とされる時期でもある。福田は、安倍晋三の祖父・岸信介の派閥を継承していた。
岸も実弟の佐藤首相も、共に福田を後継者にしようと企んでいた。佐藤内閣末期の福田は、大蔵大臣や外務大臣を歴任していた。それこそ党内に敵なしの佐藤内閣で、飛ぶ鳥落とす勢いがあった。
「ムサシ」はそんな場面で選挙ビジネス独占に打って出たことになる。強力な後ろ盾が、武蔵の国の福田赳夫ということになろうか。岸と佐藤が支援する福田こそが、ポスト佐藤の一番手を走っていた。衆目の一致するところである。
「ムサシ」の株主が福田支援者であったことが、おいおい明らかになるだろう。当時の中曽根康弘は小派閥の大将で、福田の足元に及ばなかった。
<金融機関を牛耳った赳夫>
福田は大蔵官僚で知られる。特に銀行・金融機関に強かった。「アメリカの金融機関とも」との憶測も出て不思議ではない。
以前、小泉純一郎を取材したことがある。小泉内閣発足当初、マスコミや出版社はこぞって小泉宣伝をしていた。筆者一人「純ちゃん、間違っていませんか」(データハウス)を書いた。彼の靖国参拝によって、日中友好を破壊したことに対する抵抗だった。
余談になるが、筆者は小泉の結婚式に招かれている。引き出物が、そこいらに転がっている時計だ。それが最近まで動いていた。これは仰天すべきことである。日本の時計技術はスイスに勝る。むろん、目下、有頂天になっているセガレの進次郎は生まれていなかった。
小泉は1回目の選挙で落選した。彼は福田邸の下足番を始めた。秀吉の草履取りを真似たのだが、福田家は大いに喜んだ。
福田は、小泉の選挙区の金融機関に対して「小泉支援」を厳命した。以来、連続当選することになった。小泉が郵政改革を決断した背景には、銀行への恩義からでもあった。「派閥の終焉と日本の進路」(長崎出版)で触れておいた。
福田の金融機関に対する影響力は圧倒していた。「ムサシ」重用など容易なことであったろう。
<康夫に献金事実>
どうして「ムサシ」と福田とを関連付けるかというと、この選挙屋が福田の後継者である康夫に政治献金をしていることが発覚しているからである。星島二郎・中野四郎の秘書をした中原義正は「政治献金は賄賂」という正真正銘の事実からすると、福田康夫への献金は親子2代に渡って、であろう。
福田の存在なくして「ムサシ」の今日はなかったろう。もっとも、この問題の発覚で康夫は、驚いているかもしれない。父親は岸の意向で振り回された政治人生だった。しかし、康夫は右翼を嫌っていた。だから小泉や安倍を嫌った。先の選挙でさっさと引退、セガレにバトンタッチしている。
康夫のセガレなど知る由もないが、同じように「ムサシ」に驚いているだろう。筆者は康夫を知らないが、弟の伊香保温泉の「横手館」に婿入りした郁夫とパイプがあった。彼こそが福田秘書として政治記者の窓口をしていたからである。本来、彼が政治後継者だった。
<福田後継の安倍晋太郎スポンサー?>
事情通は「安倍晋太郎のスポンサー」と断言している。その可能性は、すこぶる高いだろう。安倍は岸の娘婿である。岸後継者が福田赳夫である。福田政権は岸派を後継したからである。
福田側近で知られた田中龍夫は、あるとき筆者だけに「どうして福田さんは安倍の言うことばかり聞くのか。それは岸派を後継した謝礼を払っていないからだ」とぼやいたものだ。岸の遺産をそっくりタダで手に入れた福田は、それゆえに岸の意向に逆らうことは出来なかった。
そうしてみると、福田スポンサーが後継者の安倍のスポンサーになって当然だろう。「ムサシ」と旧福田派の関係は、安倍現首相との関係にも及んでいる可能性を否定できない。
なぜなら安倍は、父親の政治資金とその団体をそっくり継承している。遺産相続の場面での脱税疑惑も持ち上がっている。週刊誌が書いている。
<小沢一郎は知っている>
ようやくにして思い出したのだが、小沢一郎と「ムサシ」のことである。彼も「ムサシ」のことに気付いている、全てを知っているはずである。もし、知らないとすれば、筆者同様無頓着な人間に違いない。
筆者にとって、選挙の不正問題など遠い世界のことで、日本でありえないと信じ込んできた。投開票を、民間の独占企業が牛耳っていることなど知らなかったからである。
小沢は知っている。彼は選挙のプロだ。小選挙区制を導入した張本人である。選挙担当役所である旧自治省の大臣を歴任している。役所の選挙人脈を握っている。
エコノミストの植草一秀は、菅直人と小沢の民主党代表選の党員・サポーター票にも不正が行われていた、犯人は「ムサシ」ではないか、と指摘している。
それにしても、これまでなぜ究明されなかったのか。小さい不正だとなかなか証拠をつかめない、ためだったのか。それとも東電のように「ムサシ」は各党・政治家に献金して口封じをしていたからなのか。第2の東電なのだろうか。
国民はもっとも公正であるべき選挙の投開票事務が、民間の1企業独占という事実に驚愕している。これは不正云々以前の問題である。そこでの不正が事実であるとすれば、日本の戦後民主主義は完璧に崩壊することになる。これほどの重罪はないだろう。その罪は万死に値する。
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