フランス人シェフ「料理残したら罰金取る日本の制度、とても素晴らしいデース」 : 備忘録

『【仏国ブログ】料理を残すと罰金を支払う日本のレストランに共感』

　　フランス人のシェフが、自身のブログ「Ｌｅ　Ｂｌｏｇ　ｄｅｓ　ｃｈｅｆｓ　Ｐｏｕｒｃｅｌ」で、料理を残すと罰金を払うルールになっている日本のレストランについてつづった。

　　筆者は、上質な海の幸を提供している北海道のあるレストランでは、「料理をオーダーしたら、残さず食べなくてはならない」というルールに、客が従わなければならないと紹介した。

　このレストランでは、残飯を良しとしない旨を入り口にも明確に掲げており、もし自分の前にあるお碗に一粒のお米でも残っていたら、罰金を支払うルールになっていた。

　　このレストランのシェフは、自分のつくる料理が最後まで食べてもらえなければ、それは自分にとって失敗ということになるため、その魚を売ってくれた漁師に対して客が払った罰金を余分に支払うことにしている。

　　店内のメニューには、日本の漁師の仕事の条件がいかに厳しく、危険なものであるかも書かれており、毎年命を落とす漁師が後を絶えないとも説明されていた。

　そのため、ストップをかけるまでご飯にイクラを盛り続けるという「つっこ飯」と呼ばれる海鮮丼を残した客は、その対価を払わなければならない。

　　筆者は、このルールによって料理を残す客がいなくなり、一方でコンセプトが人気を呼び、東京で2号店をオープンする可能性が出てきたと紹介。現在まで、「つっこ飯」を残したお客はいないという事実に対し、筆者は残飯を減らすには良い方法かもしれないと述べた。
　
　　フランスでは、よほど敬虔なキリスト教徒でない限り、日本のように「いただきます」、「ごちそうさまでした」というような食べ物に感謝する習慣や言葉はない。

　また、多くの一般家庭では、残ったものはいさぎよい程にごみ箱に捨てる。そのため、日本人特有の食べ物を大切にするという観点から生まれたこのレストランのアイデアは、とてもめずらしく映ったようだ。

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