黙ってられるか、ボケ！

体調が優れないと、近所に住む幼馴染みのＡが御飯を作りに来てくれた。
Ａにとって我が家は、勝手知ったるところ。
ベッドで寝ていると、キッチンから良い匂いがしてきた。
Ａ、「鍋を作ったけど、食べれる？」
私、「何鍋？」
Ａ、「キノコ鍋」
私、「キノコ？」
Ａ、「冷凍庫に入っていたキノコ、使ったらダメだった？」

昨年は入院していたため、毎年年末に行っている冷凍庫の大掃除が出来なかった。
Ａが鍋に入れたキノコは、近所の人から頂いたもの。
私、「貴方、食べてみて」
Ａ、「私に毒味をさせるの？」
私、「病人に毒味をさせるの？」
頂いたキノコを食べずに冷凍庫に入れておいたのは、その頂いたキノコは、他人の山から盗んで来たものと知ったから。
キノコだけではない、盗んで来たらしいタケノコも頂いた。
盗んで来たものを、私が食べてしまったら、共犯になるじゃない、だから、食べずに冷凍庫に保管しておいた。
維摩池の近隣には竹林があるが、この竹林は私有地。私有地に許可なく入れば不法侵入、他人のものを盗めば窃盗罪に問われる。
維摩池の近くにある森林公園ではキノコが生えるが、森林公園は公有地、許可なく植物などを取ってはいけない。
Ａが使ってくれたキノコ鍋は、夫が「旨い」と言って完食した。

幼馴染みのＡ、「カナダもウクライナに戦車を供与したわね」
私、「そうね。ロシアは自前のエネルギーがあるから、長期戦に耐えられる」
Ａ、「ロシアはヨーロッパがある西側で紛争をしているから、日本がある東側は無警戒じゃない」
私、「そんなことないわよ。ロシアの同盟国である中国が、日本海に戦闘機を出すなどして警戒してるわよ」
Ａ、「そっか、中国がいるのを忘れていた」
私、「貴方、妙なことを考えていたでしょ？」
Ａ、「分かった？」
私、「長い付き合いだから分かるわよ」
幼馴染みのＡが考えているのは、西側で紛争をしているどさくさに紛れて、東側に位置する北方領土を取り戻すこと。
Ａ、「良いと思ったんだけどな」
私、「領土は、武力でしか取り戻せないわよ」
Ａ、「でも、香港は武力なしで中国はイギリスから取り戻したじゃない？」
私、「それは、イギリスが約束を守るジェントルマンの国だからよ。もし、中国が返還する側の立場だったら、イギリスに還すと思う？」

争いは国同士に限ったことではない、近隣同士でも起こること。
アホはスグに法律を持ち出す。
でも、法律って、誰もが守らなければならない最低限のこと。
その最低限のことを持ち出し、あーだーこーだヌカすのは、頭が悪すぎ、民度が低すぎる。

常識の無いバカって、おそらく人間になって日が浅いのだと思う。数代前の御先祖様は、きっとサルだわ。
サルの子孫だから、家の中で騒ぎ暴れる。
近隣にサル一家がいるから、本当に疲れる。
私、サル語は理解出来ないし、サル一家とは関わりたくないから、迷惑を被ったらスグに公的機関に通報する。
サルの子供が通う学校に通報したら、学校は、そのサル一家のことを把握していた。
サルって、何処でも迷惑を掛けているのね。
サルなんだから、山に帰りなさい。
山から降りてきて畑を荒らすから、迷惑がられる。
しかし、このサル、スグに被害者面するから気を付けて、と通報した際、学校に言われた。

サルって、スグに群れるでしょ。
被害者面するサルには、同樣に被害者面するサルが群れる。
群れて悪さをするから、近隣からスグに学校など公的機関に通報が入る。
学校の先生が言ってた、「僕が分かるのは日本語だけ。英語は挨拶程度、サル語なんて全然分からない」って。

〇〇を歩いていると、前から子連れが来た。
この子連れ、ぱっと見は人間なのだが、中身はサル。
幼馴染みのＡ、「さっきの子連れ、あそこの家の人かしら？」
私、「あの家に出入りしている人達（サル達）、〇〇で近隣トラブルを起こした人達（サル達）よ」
Ａ、「それって、結局どうなったの？」
私、「近隣トラブルを起こした首謀者が、迷惑を掛けた家に詫びに行ったらしいのだけど、その後、詫びに行った家の人に仲間を使って嫌がらせをしてるらしいわ、今も」
Ａ、「今も？」
私、「うん、今も」
Ａ、「しつこい人達ね」
一度味をしめると何度も畑を荒らすサルと同じで、腹いせの味をしめた人間は、痛い目に遭うまで変わらない。

若いママ友に「見て来て」と言われ、某団地のちびっこ広場へ行くと、幼い子供達が騒いでいた。
騒ぎ声は、ちびっこ広場から300メートル離れていても聞こえるほど、これでは広場の近隣住民は迷惑だろう。
幼馴染みのＡ、「幼い子供達だけで遊ばせて良いの？」
私、「言い訳ないじゃない、子供達は騒いでいるのだから」
Ａ、「でも、子供って騒ぐものでしょ？」
私、「躾がされてない子供はね」
Ａ、「幼い子供に躾を理解出来る？」
私、「理解出来ないから、保護者が付いて遊ばせる必要があのでしょ！」
Ａ、「このちびっこ広場って、〇〇があって危険よね？」
私、「そうよ。私達が子供の時でも、フェンスを乗り越えてケガをする子がいたじゃない」

Ａ、「騒ぐ子供を注意する場合は、どうすれば良いの？」
私、「学校に通報するのが一番良いわよ。子供や保護者に直接注意をすると、腹いせをされるわよ。躾がろくに出来ない保護者だから。」
Ａ、「学校に通報したら、学校は動いてくれる？」
私、「フェンスがあるようなところは危険で、危険を知らせる看板が立っていれば、学校が動かなければ、学校側の職務怠慢で責任になるわよ」

Ａ、「通報を受けた学校は、どう対応するの？」
私、「学校だって責任を負いたくないだろうから、騒いでいる保護者に注意をしたり、証拠に残すためにメールを送信したりするなど、ヤレることはヤッた体裁を取るわよ」
Ａ、「それで、子供達は静かになる？」
私、「学校側には進路に影響を及ぼす内申書があるから、それを武器に騒ぐ子供の親を黙らせることを出来るわよ」
Ａ、「内申書で脅すみたいで、ズルくない？」
私、「平穏な生活を脅しているのは、騒ぐ子供を躾ない保護者なのよ！」

同年代のママ友、「あの大木って、大丈夫？倒れないかしら？」
ママ友が言う大木（たいぼく）とは、維摩池の東側の土手に生えている欅？のこと。
私、「もし大木が台風や地震等で倒れたら、土手が決壊して、被害は拡大するわよ」
ママ友、「でも木の根が張ると、土手は強固にならない？」
私、「土手の下の方なら、木の根で土手は強固になるかもしれないけど、生えているのは土手の上の方だから、木の根はヒビ割れと同じで、土手を毀損して強固にはならないわよ」
ママ友、「市役所は、大木についてどう思っているのだろう？」
私、「土木の専門職だったら危険性を認識するだろうけど、土手を管理する人が専門職じゃないと気付かないわよ」
ママ友、「危険を理由に伐採したら寂しいわね」
私、「そうだから、決壊の恐れがあっても伐採の話が出て来ないのよ」

ママ友、「維摩池以外でも釣りは出来るの？」
私、「昔は濁り池のほうが、釣りスポットとして有名だったわ。あと、滝ノ水池も」
ママ友、「濁り池って旭ヶ丘小学校の裏にある？」
私、「うん」
ママ友、「濁り池の辺は、全然変わらないわね」
私、「濁り池と旭ヶ丘小学校の間にある道は、殿様街道だから変に手は付けられないわよ」
ママ友、「変に手を付けられないって、どういうこと？」
私、「昔は土木技術が未熟だったから、池は決壊したのよ。決壊しないように、お祈りのために、〇〇をしてあるのよ」
ママ友、「それって、本当のことなの？」
私、「私達はそう教わったわよ」
ママ友、「〇〇がしてあるって聞くと怖いわね」
私、「・・・」
ママ友、「〇〇がしてあるのは、濁り池だけなの？」
私、「貴方、維摩池の歴史を少しは勉強したほうが良いわよ」
ママ友、「〇〇って昔は良くあったことなの？」
私、「どうだろ。でも、京都の△△は戦で亡くなった人を、川に流して弔ったでしょ」
ママ友、「えーそうなの」
私、「亡くなった人を川に流すのは、インドのガンジス川でも行われてるじゃない」
ママ友、「土手で遊ぶってことは、土手に埋まっている〇〇の上で遊ぶってことよね？」
私、「そうなるわね」
ママ友、「ということは、池が決壊しないために〇〇された人への冒涜ね」
私、「そうでしょ。だから、〇〇されていることを知っている地元の人は、土手で子供を遊ばせないのよ」

同年代のママ友、「維摩池って、いつからあるの？」
私、「江戸時代にはあったらしいけど、今の形に整備されたのは20年くらい前よ」
ママ友、「尾張旭って、ため池が多いよね？」
私、「昔は農作が盛んだったからよ」
ママ友、「維摩池以外に整備されている池は、他にあるの？」
私、「城山にもあるじゃない」
ママ友、「城山小学校の前の池は、先生が見ているから、子供達は悪さ出来ないわね」
私、「その点、維摩池は悪さする子が多い」
ママ友、「昔、ここでＳ◯Ｘしていたカップルがいたよね」
ママ友が言うこことは、維摩池の東側の土手に整備されている石造りのベンチ。
このベンチで、〇〇団地に住む女の子が、彼氏とエッチをしていたことは、メッチャ有名な話。
石造りのベンチでＳ◯Ｘをしただけでなく、〇〇団地の公園のベンチでも、そのカップルはＳ◯Ｘをしていた。
ママ友、「〇〇神社のお賽銭を盗んだのも、その彼氏でしょ？」
私、「それは分からないけど、人が見ているところでＳ◯Ｘをするような子だから、お賽銭を盗むかもしれないわね」
ママ友、「今はベンチでＳ◯Ｘをする子はいないでしょ？」
私、「Ｓ◯Ｘまではしなかったらしいけど、〇〇団地の公園のベンチでエッチなことはしてたらしいわよ」
ママ友、「それって、〇〇高校の子でしょ？」
私、「うん」

ママ友、「維摩池の土手で遊んでいる女の子達は、どこの子？」
私、「どこの子かは知らないけど、集団で遊びに来ているのは、親から遊んで来なさいと言われたのよ」
ママ友、「集団で遊びに来ているってことは、親も承知ってことよね？」
私、「そうよ」
ママ友、「危険な土手で子供を遊ばせるって、どういう神経をしてるのだろう？」
私、「どういう神経って、貴方、知らないの？集団で遊べば、近隣の人に迷惑が掛かることくらい分かるでしょ。それでも集団で遊ばせるのは、わざと迷惑を掛けているのよ」
ママ友、「もしかして、例のメンヘラのこと？」
私、「そう。迷惑を掛けておいて、怒られると、その腹いせで子供を集団で騒がせるのよ」
ママ友、「懲りない人達ね。そんなことしたら、学校に通報され内申書に響くのに」
私、「バカな保護者だから。腹いせすることしか考えられないのよ」

同年代のママ友、「あの大木って、昔からあった？」
私、「あったと思うわよ」
ママ友、「子供の時、あの大木で遊んだ？」
ママ友が言う大木（たいぼく）とは、維摩池の東側の土手に1本だけ生えている欅（けやき）？のこと。
私、「私が子供の時は、まだ維摩池が整備されておらず、人が来るような場所ではなかったため、大木で遊んだ記憶はないな」
ママ友、「維摩池の土手でダンボールを使って滑ったことはある？」
私、「近所の子は遊ばないわよ」
ママ友、「どうして？」
私、「土手には根付いた幹があり、それが引っ掛かり怪我をするからよ」
そう言っている最中、土手で遊んでいた幼い子が怪我をし、手から出血。
ママ友、「どうする？」
私、「死にはしないわよ」
ママ友、「そうね」

同年代のママ友と維摩池周辺を散歩していると
ママ友、「昔、維摩池の土手で凧揚げしたでしょ？」
私、「ずいぶん昔でしょ。今、凧揚げなんてしたら、スグに警察を呼ばれるわよ」
ママ友、「世知辛い世の中になったわね」
私、「自業自得よ」
ママ友、「どうして？」
私、「土手の下には団地があり、そこの民家の人にとったら凧揚げなんてされたら迷惑よ」
ママ友、「そうね。テレビアンテナに凧が引っ掛かり、謝らず逃げる子は学校に通報されていた」
私、「土手でボール遊びをしたら、土手の下にある民家の壁を越えて迷惑が掛かることくらい容易に想像出来るのに、土手でボール遊びをさせるバカな親もいるのよ」
ママ友、「私達の時代にもいた。土手をダンボールで滑って、そのダンボールを放置するアホな子が」
私、「今はスマホで簡単に撮影され学校に通報されるから、遊ばせる場所は選ばないといけないわよ」
ママ友、「スグに通報されるから、今の子育ては大変よね」
私、「それはお互い様よ。通報された保護者は、誰が通報したのか調べ、それを他の保護者と共有しているのだから」
ママ友、「自分が悪いことしておいて、通報した人を悪者扱いするのだから、狂ってる」

遊歩道から維摩池を見下ろすと、
友達、「帽子を被れば良いのに」
私、「どうして？」
友達、「頭頂部のハゲがバレバレじゃない」
頭頂部がハゲているのは、維摩池の釣り人。
私、「帽子を被ったら蒸れて余計にハゲるじゃない」
友達、「蒸れるのは頭皮に良くないの？」
そう聞かれると、どうなのだろう？
キノコなどの菌類は湿気を好むため、蒸れていたほうがウブ毛が生えそうな気もする。
私、「ハゲを隠すより、ハゲを晒しているほうが潔くて良いじゃない」
友達、「そうね、帽子を被っていてもハゲの人って分かるよね」