城山城から瀬戸線までは150mほど離れており、しかも、瀬戸電には多くの人が乗っていたのだが、イッシーは私に気付き駅まで迎えに来てくれた。
私、「ダメよ、あとで」
イッシー、「・・・」
信号待ちの時も
私、「ダメって言ってるでしょ」
イッシー、「・・・」
イッシーの目当ては、私が地下街で買って来た〇〇のコロッケ。
維摩池を見下ろせるベンチに座って、イッシーにコロッケをあげると、イッシーは私の顔を見た。
私、「ダメよ。あとのコロッケは、うちに持って帰るんだから」
コロッケのことではないのか、イッシーはずっと私の顔を見ている。
あっそうか、思い出した。
私、「お食べなさい」
すると、イッシーはコロッケを嬉しそうに頬張った。
私、「ソースは付ける?」
近頃太り気味のイッシーは、首を横に振った。
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