幼馴染みのAの車で病院へ行く途中、助手席に座る私に手を振るのは、フルフェイスヘルメットを被るバイク乗り。
A、「知り合い?」
私、「分かんない」
病院の駐車場に車を置くと、フルフェイスヘルメットを被る人が私達に近づいて来た。
私、「誰だろう?」
フルフェイスヘルメットを被る人、「誰だか分かる?」
声を聞いても、フルフェイスヘルメットを被ったままだと声がこもっているため、誰だか分からない。
その人がヘルメットのシールドを上げると
私、「貴方だったの!」
フルフェイスヘルメットを被っていたのは、入院仲間のBさんだった。
Bさんがバイク乗りであることは知っていたのだが、Bさんのバイクは山を走るのが得意なモトクロス、モトクロスにフルフェイスヘルメットは違和感がある。
ヘルメットを外すと、モトクロス乗りのBさんがフルフェイスヘルメットを被っている理由が分かった。
Bさんは治療とクスリの副作用で、顔とかに沢山シミが出ており、それを隠すためにフルフェイスヘルメットを被っていた。
検査を終え、Aの車で家に向かっていると、フルフェイスヘルメットを被ったBさんがバイクを運転しながら熱唱したいた。
小心者の私とAは車の窓を閉めて、PUFFYの「これが私の生きる道」を熱唱をした。
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