黙ってられるか、ボケ！

年下のママ友、「ライブカメラ（防犯カメラ）が設置されてからは、維摩池で釣りをする人は、少なくなりましたね？」
近所に住む幼馴染みのＡ、「釣りをする人が減ったのは、ライブカメラが設置したからではないわよ。〇〇さんが注意をしているのを、知り合いが見たって」

ママ友、「〇〇さんって誰ですか？」
私、「昔からの知り合い」
ママ友、「〇〇さんって、お巡りさん？」
Ａ、「お巡りさんなわけないでしょ（笑）。真逆よ」
ママ友、「真逆って、どういうことですか？」
Ａ、「ヤ◯ザ」
ママ友、「維摩池にヤ◯ザがいるんですか？」
私、「冗談よ冗談」
Ａ、「複数人を相手に注意をするんだから、〇〇さん相変わらず元気よね」


3人で話していると、少し離れたところにいる犬が、私達に向かってメッチャ吠えた。
維摩池は土手で覆われているらめ、犬が吠えると、サラウンド効果でメッチャウルサイ。
3人ともウルサイと思っていると、犬の飼い主に「おい、オッサン、うるせえぞ！」と一喝したのは、散歩中の〇〇さん。

注意をされた飼い主、「シッ！シッ！」
〇〇さん、「犬にシッ！が通じるか！」
飼い主、「・・・」

これを見ていたママ友、「今の御時世に、注意をする人がいるんですね？」
私とＡ、「（笑）」

暫くすると
Ａ、「何をしてるんだろう？知り合いなのかな？」
Ａが、そう言うのは、火気厳禁の維摩池でタバコを吸いながら釣りをしている人に、〇〇さんがドングリ？を投げていたから。
Ａ、「私達も投げようか（笑）」
3人にドングリ攻撃を受けた釣り人は、キョロキョロしていた。
Ａ、「逃げよ！」
久しぶりに、山の中を走った。