維摩池で爆竹を鳴らすため、住み辛くなったカラスが近隣の住宅地に逃げて来る、迷惑なことだ。
幼馴染みのA子、「昔、維摩池に鷹匠のお爺さんっていなかった?」
私、「いたいた」
A子、「鷹でカラスを退治出来ないのかな」
鷹かどうかは忘れたが、街中にいる大群の鳥を、鳥で退治しているのをニュースで見た。
A子、「鷹匠のお爺さんを覚えてる?」
私、「うっすらだけど覚えてる、確か作業着をいつも着ており、白い立派なヒゲを生やされていた」
A子、「そうそう、白い立派なヒゲだった」
動物を手懐ける人は日本昔話でしか見たことないため、リアル鷹匠のお爺さんのことを覚えている。
私、「鷹匠のお爺さん、ホラ貝持ってなかった?」
A子、「持ってた」
A子、「鷹匠のお爺さん、腰縄をしてなかった?」
私、「腰縄って、お巡りさんが犯人にするやつじゃないの?」
鷹匠のお爺さんは、鷹が他の人に危害を与えないよう、お爺さんと鷹を紐で繋いでいた記憶がある。
ホラ貝に関しては、日本昔話に出て来るお爺さんと、混同しているかもしれない。
A子、「鷹匠のお爺さんと喋ったことある?」
私、「ないかな」
人に興奮して鷹が暴れないよう、鷹匠のお爺さんは喋らなかっただけかもしれない。
私達が鷹匠のお爺さんに好意的なのは、喋らなくても、人の良さが子供だった私達にも伝わっていたから。
※鷹匠のお爺さんと勝手に言ってしまったが、もしかしたら、鷹ではなかったかもしれない。
鷹匠のお爺さんは、整備されてしまった維摩池のことをどう思っているだろう?
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