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2019年01月06日

お餅による死亡を減らす/万が一の際の対処法

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を喉に詰まらせる被害が相次いでいます。
東京消防庁のまとめによると、東京都内では2019年1月1〜2日にかけ、27〜99歳の男女17人が搬送され、80代の男性と90代の女性が死亡したということです。
年末年始、食べる機会が多くなるお餅。
もしものとき、一体どうすれば良いのでしょう。

消費者庁によると、「餅で喉を詰まらせた」ことによる高齢者の救急搬送者数のデータ(16年)は1月が男女ともに最多です。

掃除機で吸い出すのは危険
「掃除機で吸い込む」という手段があげられることは多いのですが、これは危険なのだそうです。

掃除機による吸引は「衛生的問題」「口腔内、肺損傷など二次損傷の危険性」があるとして推奨していない消防も多いのです(大学病院医療情報ネットワークの研究より)。

さらに、専用の吸引ノズルを使わない場合では、誤って餅を押し込んでしまうおそれもあるので注意が必要です。
実際、日本医師会も、衛生面に加え、スイッチを先に入れてしまうと舌を吸い込んでしまう可能性があることなどから、掃除機を利用するのは「最後の手段」としています。掃除機は『最後の手段』なのですね。

お餅が喉に詰まった・・どうすれば良い??
まずは、事故を避けることが大切です。消費者庁による安全な食べ方はこうです・・


餅は小さく切っておく
餅を食べる前に、先にお茶や汁物を飲んで喉を潤しておく
餅はよく噛んで、唾液とよく混ぜ合わせてから飲み込みます

万が一事故が発生したらまずは119番通報をし、応急手当として

「腹部突き上げ法」と
「背部叩打法」

が有効だとしています。



消費者庁は公式Twitterで、「家族などの周りの方は、高齢者がよくかんで食べているか、無理に飲み込んでいないかなどに注意して見守り、声を掛けるようにしましょう」と呼びかけています。

また、日本医師会も緊急蘇生法を記したPDFを公開しています。
http://www.med.or.jp/99/print_kido.pdf
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お餅が喉に詰まった時の流れ
お餅がのどに詰まる→呼吸できなくなる→数十秒で意識がなくなる→脳へのダメージ→心臓が止まる→死亡

お餅が喉に詰まった際に考えられるのは、窒息による低酸素脳症(ていさんそのうしょう)です。

窒息とは息(=呼吸)が止まった状態を指します。喉にお餅が詰まると、のどの空気の通り道のところにおもちがベタっと張り付き、完全に塞いでしまいます。これでは呼吸ができません。息を吸えませんし、吐けません。

呼吸とは、吸うときは体の中に「酸素(さんそ)」を取り込んで吐くときには「二酸化炭素」を出す行為です。吸えなければ「酸素」が体に取り込まれなくなります。そのとき、全身の臓器が酸素が足りずにダメージを負いますが、最もダメージを負うのは「脳」です。

脳は3-5分酸素が供給されなければ、元には戻らないくらいのダメージを負ってしまいます。これを低酸素脳症と呼びます。
脳にこのようなダメージを負うと、ダメージの程度によりますが、良くて脳死状態で、多くの場合死亡します。

月別による窒息による死亡者数
スクリーンショット 2019-01-06 21.34.43.png

この、赤い点線で囲まれている部分が毎年1月になります。

1年の中で、窒息による死亡者数が多いのは12月、1月であることがわかります。また、縦に伸びる棒のうち下の青が65歳未満で、上の赤が65歳以上です。実に9割以上は65歳以上なのです。
つまり、65歳以上で1月の窒息による死亡者が多いということです。

ちなみに、この表は窒息の原因がおもちに限っている訳ではありませんが、1月という季節だけ増えることと、この東京消防庁のデータからもおもちによる窒息が増えていることはほぼ確実でしょう。


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なぜ65歳以上の人はお餅を詰まらせやすいのか
では、なぜ65歳以上の人はお餅を詰まらせやすいのでしょうか。
それは、一言で言えば「嚥下(えんげ)機能が低下するため」だと言えます。この「嚥下機能」という専門用語を解説します。嚥下、えんげとは「ものを飲み込む」という意味です。

のどの奥は通常、
・口から入った食べ物が通る「食道→胃ルート」
・吸った空気が入っていく「気管→肺ルート」
の二つの道があります。

まるで鉄道のレールの切り替えポイントのように、食べ物はこちら、空気はこちらというように人間ののどは自動的に分けています。とはいえ人間の体ですから切り替えを失敗することもあります。例えば食べ物が誤って青い線の空気の方に行くと、ムセたり咳が出たりして出そうとします。そして空気が赤い線の食べ物の方へ行ってしまうと、後でゲップとなって逆流して出てくるのです。

ざっくり言えば、嚥下機能とは、この切り替えを上手にする能力と言ってもいいでしょう。この切り替えを含む一連の動きは、極めて精密でいくつもの神経や筋肉が連動しています。

人間は、歳をとるにつれこの切り替えを上手にする力が落ちてきます。その理由は、舌やのどの筋肉が衰えたり、注意が散漫になったりと様々なものがあるのです。

高齢者は特にご注意を
この嚥下機能は、一般的に年齢が上がるごとに弱っていきます。ですので、80歳を超えるような高齢者や、医師から嚥下機能に問題があると言われている人は注意が必要です。

そのような方でおもちを食べたい方は、いくつかの工夫をすると良いでしょう。それは、

・人と一緒のときにだけ食べる
・小さく切ってから食べる
・急がず、ゆっくりとよく噛んでから飲み込む

極論になりますが、80歳以上の高齢者と、医師から嚥下機能に問題ありと言われている人は、おもちを食べないことをおすすめします。

毎年毎年、私は正月のニュースで「高齢者がおもちをのどに詰まらせ窒息死」を見てきました。データで見ても毎年1月には1300人以上が死亡します。

お餅という食文化も当然重要ですが、高齢者にとって窒息死という危険をかけてでも守るものなのでしょうか。

なお、「80歳以上」という年齢には医学的根拠はありません。確かに80歳を超えるご高齢の方では嚥下機能に問題がある人が多いのは事実ですが、80歳以上でも嚥下機能に問題がない人もいますし、60歳代でも嚥下機能が低下している人がいます。

喉に詰まるのはお餅だけではありませんが、一月で雑煮などお餅を食べる機会も多いです。気をつけるに越したことはないでしょう。
・一人でお餅を食べない
・餅は細かくし、柔らかくする努力をする
・よく噛んで食べる
お餅を食べる際は気をつけましょう。。


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