笑うも人生、泣くも人生

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ハリウッド映画で描かれる連続殺人犯としてのサイコパス（精神病質者）のイメージは、間違ってはいません。
しかしサイコパスのすべてが残忍な犯罪者になるわけではありません。実際には、多くがビジネス界のリーダーとして成功を収めています。
米専門誌「Behavioral Sciences & the Law」（行動科学と法律）が2010年に発表した研究結果によると、サイコパスと判断されるのは人口の約1％。
一方、ビジネスリーダーに限ってみれば、3％ほどがこの分類に該当するとみられます。
また、米国内の刑務所に収監されている受刑者のうち、15％はサイコパスだと考えられているのです。
仕事を通じて知り合った人の中にサイコパスがおり、あなたがそれに気づいていない可能性は十分にあり得ます。
次の5項目に当てはまる人がいたら、その人がそうかもしれません。

特徴1・・＜とても魅力的＞
サイコパスの第一印象は悪くない。少なくとも初対面のときには、好感を持たれます。雑談にも快く応じるし、いつでも当意即妙の発言をできる人に思えます。
他人からみて、彼らは頭の回転が速く、人の心を引き付けるような話をする人物です。
そして彼らは人の信頼を得るために、お世辞を言ったり称賛したりもします。

特徴2・・＜他人に共感しない＞
たとえ自分の家族であっても、サイコパスは自分以外の人のことを気にしません。
顔色一つ変えずに誰かを傷つけることがありますが、それでも良心が痛むことはありません。
自分の言動によって傷つけられたと訴えてくる人がいても、自らに責任はないと言い放ちます。
傷つけられた人は、サイコパスのこうした態度からさらに害を被ります。

特徴3・・＜人の気持ちを食い物にする＞
サイコパスは、知的レベルにおいては他人の感情を理解しています。そしてその知識を、自分の都合の良いように利用するのです。
罪悪感をくすぐったり、お世辞を言ったりして、通常なら取らないような行動を他人に取らせます。
一方で、他人の同情を引こうとします。
誰かをだまして支援を得たり、心配をしてもらったりするために、自分は被害者だと訴えます。

特徴4・・＜良心を持たない＞
サイコパスはためらうことなく嘘をつき、だまし、盗みます。
自身の行動について問い詰められれば延々と言い訳をし、自分の非は認めずに人のせいにするのです。
誰かが人に不当な扱いを受けたことしても、それはその人自身のせいだとさえ考えます。
目的を達成するためにはあらゆる手段を取り、他人に害を及ぼしても、後悔することはありません。

特徴5・・＜自分を過大評価する＞
ナルシストたちと同様に、サイコパスは自分には通常のルールが当てはまらないと考えます。
サイコパスの多くが捕らえられることへの恐怖心を持たず犯罪行為に走る傾向があるのはこのためなのです。
自分は他の者たちよりも優れていると考え、何をしても許されると思い込んでいます。
自信過剰で、自分は世界中の誰よりも優れ、価値のある人間だと本気で信じているのです。

総括・・＜サイコパスとの付き合い方＞
サイコパスは自分と他人、世界の見方がほかの人たちと異なります。
彼らは論理的で、著しく人間の感情に欠けています。常軌を逸した行動を取るのはそのためです。
彼らに「変われ」と言っても無理です。自分に対して有害な行動を取られることがないよう、あなたが十分に配慮して対応するほかありません。
その人がサイコパスだと認識していればそれだけでも、あなた自身が自らの置かれた立場を理解しやすくなるのです。



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