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2016年07月10日

与党が改選過半数確実の状勢、改憲勢力3分の2うかがう



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第24回参院選は開票作業が進み、自民、公明両党は安倍晋三首相(自民党総裁)が勝敗ラインと定めた改選議席の過半数(61議席)が確実になりました。憲法改正に前向きな自民党、おおさか維新の会、日本のこころを大切にする党の3党と無所属議員、『加憲』を掲げる公明党を合わせた勢力で、改憲発議に必要な全議席の3分の2にどれだけ近づけるかが焦点です。
参院の定数は242。3年ごとに半数の121が改選されます。今回は選挙区(73議席)に225人、比例代表(48議席)に164人の計389人が立候補しました。10日午後9時現在で選挙区のうち44人の当選が決まりました。

自民党の茂木敏充選挙対策委員長は同日夜のNHK番組で「目標とした61議席を達成できる」と言明。「今の状況でいくと、わが党として27年ぶりの単独過半数となる57議席も視野に入ってきている状況だ」とも語りました。

公明党は選挙区と比例をあわせて13議席以上の獲得をめざしています。山口那津男代表は党本部で記者団に「政策の取り組み、実績を訴えてきたことが有権者に理解いただきつつある」と語りました。

民進党は改選前の45議席を割り込む見通し。玄葉光一郎選対委員長は「開票は始まったばかりで激戦の選挙区が多い。しっかりと見守っていきたい」と述べました。岡田克也代表の地元の三重選挙区では、自民党候補と民進党候補が接戦となっています。

共産党は比例で改選前から議席を伸ばす見通し。おおさか維新の会は関西圏を中心に議席を伸ばすもようです。社民党、生活の党、日本のこころを大切にする党、新党改革は党の存続をかけた戦いが続きます。

総務省は10日夜、午後7時半現在の参院選投票率が全国平均で36.14%だったと発表しました。内訳は男性が37.35%、女性が35.01%。3年前の前回選の同時点と比べて0.48ポイント下回っています。



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