笑うも人生、泣くも人生

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政務活動費（政活費）の不自然な支出をめぐる事件で、詐欺と虚偽有印公文書作成・同行使の罪に問われた元兵庫県議、野々村竜太郎被告（４９）の判決公判が６日、神戸地裁でありました。佐茂（さも）剛裁判長は「金銭欲からの犯行で悪質。政務活動費の制度の信頼を損ねた責任は重い。しかし、マスコミ報道など社会的制裁を受けている」として懲役３年、執行猶予４年（求刑懲役３年）を言い渡しました。
政活費の詐取事件を単独で審理した判決は今回が初めてとみられます。

同被告は起訴内容を一貫して否認し、収支報告書の記載などについて「記憶にございません」などと何度も供述。佐茂裁判長は判決で「（公判では）真摯（しんし）な反省の態度は見られなかった」と批判しました。
判決の読み上げ後、証言台の椅子に座っていた野々村被告は裁判長や傍聴席に向かって一礼。うつむいたまま弁護側の出口から退廷したといいます。
政活費の支出をめぐる疑惑は２０１４年６月３０日、神戸新聞が年２００回近くの日帰り出張を収支報告書に記載していると報じて発覚しました。同被告は翌７月１日に会見を開き、正当性を主張したが、会見途中で号泣。その後、議員辞職し、受け取った政活費の全額にあたる１８３４万円を返還しましたが、神戸地検は１５年８月に在宅起訴しました。

未明にブログを更新
この野々村竜太郎被告（４９）ですが、判決日である６日未明、報道機関などに対して「裁判所出頭等妨害自粛等のお願い」とする文章を自身のブログに投稿しました。同被告は「精神的に不安定」を理由に欠席した昨年１１月の初公判前にもブログを更新し、取材の自粛を求めていました。
同被告はブログで「私、野々村竜太郎に対する接触や撮影、取材等は既に固くお断り申し上げております」と強調。判決後のコメントや会見の予定はないと告知しています。
さらに「本日、裁判を受ける義務を果たすために、無事に出廷し帰宅するためにも、押し掛け出廷や帰宅の妨げをされませんように」とし、取材を受けた場合、１１０番通報する可能性を示しました。



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