舛添氏定例会見・・「信じて欲しい」: 笑うも人生、泣くも人生

2016年05月27日

舛添氏定例会見・・「信じて欲しい」

http://cdn.mainichi.jp/vol1/2016/03/25/20160325dd0phj000245000p/6.jpg?1

東京都の舛添要一知事は２７日の定例記者会見で、不透明な政治資金の支出など「公私混同」を指摘された問題について「全てが疑惑ではなく、説明できるものもある」と釈明しました。一方で、これまで報道された問題への具体的な説明を求められると「弁護士が調査しているので、結果を待ちたい」と繰り返して言及を避けました。

舛添氏はまず、自身が依頼した弁護士２人による調査が２５日に始まり、現在は資料などを精査している段階と説明しました。自身へのヒアリングは、まだ行われていないと明かしました。６月１日開会の都議会定例会で疑惑について説明すると明言したものの、開会中に調査結果が公表できるかどうかは「分からない」と述べました。

会見で舛添氏は記者から、今年４月までの１年間で実施した都内での視察５３回のうち、３９回の視察先が美術館や博物館で、個人の趣味ではないかと指摘された。舛添氏は視察回数が多いことを認めつつ「（２０２０年）東京五輪に向けた文化振興のために開館時間の延長や共通チケットの導入をお願いしている」と説明しました。その上で「報道されている問題の全てが『クロ』ではない」と強調しました。
疲れた表情を見せながら「第三者に厳しい目で調査いただく」と連発した２０日の記者会見から一転して、この日の舛添氏は強い口調で記者の質問に答えた。「おわびしたい」と頭を下げたのは序盤の２回のみ。記者に「疑惑に当たらないと思う報道もあるのか」と尋ねられると、「当然です、当然です」とゆっくりうなずきました。

２０日の会見のテレビ報道を見て自身の態度をどう思ったか聞かれ、ムッとした表情で記者に質問の続きを促したり、政治資金の使途に関する質問を「個別の問題については差し控えたい」と遮ったりする場面もありました。一方で「ストレスがあると思うが」と問われた際は声を出して笑いました。
会見の終盤では「明日にでも調査結果を出してくださいと思っているのは私。信じてほしい」と繰り返しました。