2016年04月26日
熊本の「赤酒」蔵元がピンチ〜 熊本地震
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出荷前の瓶がほとんど破損
おとそやお神酒として熊本県民に親しまれてきた伝統の「赤酒」の醸造元「瑞鷹(ずいよう)」(熊本市南区、吉村浩平社長)も熊本地震で大きな被害を受け、酒造りができない状態に陥っています。
出荷前の瓶がほとんど割れ、余震の恐れがあって立ち入れず、被害の全容すら把握できていないといいます。
赤酒は、清酒と同じ工程でもろみを発酵させた後、木灰を加えて保存性を高める「灰持酒」の一種。弱アルカリ性のためブドウ糖が褐色に変わり、上品な甘みが加わります。伝統的な灰持酒は赤酒のほか、鹿児島、島根両県に残るのみということです。
全国の大工がボランティアで集まる
熊本では戦後に途絶えたが、瑞鷹が1950年代に復活。県内ではおとそやお神酒として定着しました。60年代には料理人の口コミをきっかけに高級調味料として全国に広がり、現在は「東肥赤酒」のブランド名で飲用と料理用を販売しています。
瑞鷹によると、熊本地震で出荷直前の赤酒や清酒約1万本が破損。建物の瓦や屋根が落ちました。安全面から貯蔵庫に入れず、タンク内の酒の状態や機械の動作確認もできていません。
一方、小売店主や消費者からは励ましの声が寄せられています。酒蔵の古い建物を守ろうと全国の大工がボランティアで集まり、瓦の撤去や壁の取り壊しも始まっています。
吉村謙太郎常務(43)は「多くの支えに感謝しかない。何から手を付けていいか分からないが、できるのは酒造りだけ。苦境を乗り切り、先人から伝わる伝統の味を守り抜きたい」と再起を誓っています。
熊本の赤酒、守って欲しいですね=
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タグ:赤酒 熊本地震
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