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14日午後9時26分ごろ、熊本県を震源とする地震があり、同県益城町で震度7の揺れを観測しました。


気象庁によると、震源の深さは約11キロ（暫定値）、地震の規模（マグニチュード）は6．5（暫定値）と推定されます。この地震による津波の心配はありません。

震度7の揺れが記録されたのは2011年3月の東日本大震災以来。
熊本県などによると、益城町で2人が死亡、1人が心肺停止状態。約100人が負傷し、多数の家屋が倒壊しているもようです。

気象庁は、地震のメカニズムについて、南北方向に引っ張られる「横ずれ断層型」と説明しました。この地方では一般的なメカニズムとしています。



15日午前0時すぎには、熊本県で震度6強の揺れを観測するなど震度3以上の余震が二十数回発生しました。気象庁は今後も1週間程度、余震が続く可能性があるとして、警戒を呼び掛けています。熊本県知事は陸上自衛隊に災害派遣を要請しました。



熊本県警などによると、益城町で死亡した2人のうち1人は倒壊した家屋の下敷きなり、1人が火事で亡くなった。このほか、女性1人ががれきの下敷きになり、意識不明の重体。また、4人が生き埋めになり、全員が救出されたが負傷の程度は不明。警察庁によると、益城町に被害が集中。熊本県内の110番は590件に上ります。



政府は首相官邸の危機管理センターに官邸対策室を設置し、情報収集を進めています。菅義偉官房長官は緊急の記者会見し「被害状況の全容把握に努めている。複数の家屋が倒壊しているとの情報がある。原子力施設については被害の情報は入っていない」と述べました。


九州電力によると、佐賀県の玄海原発に異常はないとのこと。鹿児島県の川内原発は運転を続けています。



九州新幹線は博多―鹿児島中央間の全線で運転を見合わせました。国土交通省によると、JR熊本駅から熊本市内の車両基地に向けて回送中の九州新幹線800系（6両編成）が脱線しました。乗客は乗っておらず、運転士にけがはありません。全車両が脱線して復旧の見込みは立っていません。


九州電力によると、熊本県内で約1万6700戸が停電しています。約3万8000戸でガスの供給が止まっているという状況です。


余震はいまも続いています。不安な夜だと思いますが、どうぞお気をつけて下さい。　

主な各地の震度は次の通り。

　震度7＝熊本県益城町
　震度6弱＝熊本市、熊本県玉名市、宇城市、西原村
　震度5強＝熊本県菊池市
　震度5弱＝宮崎県椎葉村。　



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