2016年04月10日
拉致被害者家族、東京で集会
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拉致問題を巡ってこう着状態が続くなか、被害者の家族が9日夜、東京で大規模な集会を開き、肉親の早期帰国を北朝鮮に求めるとともに、被害者に向かって「絶対に諦めないで」と呼びかけました。
大会決議を採択
集会では、はじめに、拉致被害者の家族会代表で田口八重子さんの兄の飯塚繁雄さんが
「結果が出ないままことしを迎えてしまい、北朝鮮で待つ被害者たちも『本当に帰れるのか』と思っているはずです。私たちの願いは肉親の帰国以外なく、政府は北朝鮮と実質的な交渉を行い帰国につなげてほしい」
と求めました。
このあと家族一人一人が訴えに立ち、一緒に拉致された母親の消息が分かっていない拉致被害者の曽我ひとみさんは
「本当は母と、買い物や散歩、それに、いろいろな話をしたいのですが、そんな小さなことが37年間、1度もできていません。問題が早く解決され、お祝いの集会を開きたい」
と語りました。
そして、北朝鮮に残された被害者に向かって
「絶対に諦めないでください。心をしっかり持ってください」
と呼びかけました。
横田めぐみさんの母親の早紀江さんは
「この季節になると、めぐみの入学式の時に中学校の桜の下で撮った写真を思い出しますが、いまだ姿は見えないままです」
としたうえで、
「めぐみちゃん、必ず助けてあげるから絶対に諦めないで。みんなが待ってるから元気でいてください」
と呼びかけました。
集会では最後にすべての拉致被害者の早期帰国を北朝鮮に要求するとともに、その実現に向けた日本政府の実質的な取り組みを求める大会決議を採択しました。
北朝鮮のミサイル挑発、拉致問題にも影響
北朝鮮はことし1月の核実験に続いて、2月には事実上の長距離弾道ミサイルを発射しました。
先月に入ってからは挑発的な言動をエスカレートさせていて、9日は「新型の大陸間弾道ミサイルのエンジン燃焼実験を行った」と初めて発表しました。
一方、拉致問題を巡ってはことし2月、核実験やミサイル発射を受けて日本政府が制裁の実施を決めたのに対し、北朝鮮は被害者らの安否の再調査を中止すると発表。
核とミサイルの問題は拉致問題にも影を落としています。
拉致被害者の家族会の救出活動は先月で20年目に入りましたが、進展はないままで、肉親の帰国を待つ家族の高齢化は一段と進んでいます。
安倍首相、桜見ている場合じゃないですよ!
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タグ:拉致問題 北朝鮮
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