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一日午前七時五十分ごろ、航空機の出発時に重量やバランスの計算などを行う日本航空のシステムにトラブルが発生しました。
午前九時四十分ごろに復旧しましたが、羽田空港発着の国内線四十六便が欠航し、午前十時現在で約六千七百人に影響が出た模様です。トラブルの原因は不明で、遅れなどの影響が続く可能性があります。

全日空に続いて日航も・・・
日航によると、トラブルが起きたのは「重量管理システム」。
乗客数や座る位置のほか、貨物や燃料の搭載量を基に、航空機のバランスが崩れないよう適切な積み込み方を指示し、操縦システムに必要なデータを出します。システムを立ち上げ直し、データを削除したところ復旧しました。
復旧までの間、代替システムを利用したため、処理速度が大幅に低下し、札幌や広島、大阪などを結ぶ便が相次ぎ欠航。羽田発岡山行きが五十五分遅れとなるなど、遅延便も多く出ました。

入社式でのイベントも中止に
トラブルの影響で日航は入社式のイベントを一部中止しました。
入社式には元ニューヨークヤンキースの松井秀喜氏がゲストで呼ばれていましたが、予定されていた新入社員とのキャッチボールは中止されました。
植木義晴社長は入社式後、記者団の取材に応じ、「多大な迷惑を掛け、深くおわびする」と謝罪しました。

日航では二〇一四年六月にも同じシステムで障害が発生、羽田発着便を中心に国内線百七十四便が欠航し、乗客約一万四千人に影響が出ました。プログラムミスでデータが滞留したのが原因でした。
全日空でも三月二十二日に国内五十空港全てで搭乗手続きシステムに不具合が発生。
国内線百四十八便が欠航、三百九十一便が遅れ、計約七万二千人に影響しました。

トラブル続き 乗客不満の声
羽田空港では一日午前、手荷物カウンターに長蛇の列ができた。
「いつ再開するのか」「この前も全日空でトラブルがあったばかりなのに」。
乗客からは不満や困惑の声が聞かれました。
「システム不具合の影響で、再開された便も突発的に出発が遅れる恐れがあります」とのアナウンスが繰り返される中、広島行きの便に搭乗予定だった広島県東広島市の会社員高木教行さん（５５）は「午後から取引先と会う予定があるのに」と困った様子。
搭乗手続き中断を伝える電光掲示板を見上げながら「原因は分からないが、あまりにシステムがもろいという印象だ。予定が立たないので、これからは新幹線にしようかと思ってしまう」と漏らしました。

前日まで小学三年と中学三年の孫を連れて東京ディズニーランドを訪れていた福岡県福津市の自営業、荒井健一さん（６６）は「もう一時間以上待っている。孫たちは疲れ果ててイスで寝てしまった」と苦笑い。
北海道網走市の主婦、奥田和子さん（７０）も、娘の出産の立ち会いで東京へ来ていたが、帰りの便が欠航した。「孫のかわいい顔を見られて幸せだったのに、こんなことになるなんて。初めてのことで驚いている。今日中には何とか帰りたいですね」と、チケットの払戻窓口へ急ぎました。

すべてがコンピューターで管理されている時代。一つのシステムに支障があると、連動してトラブルが起きてしまいます。一つの経路だけでではなく、第二第三の道筋も通しておかないと、また起きてしまうかもしれませんね。



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