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2016年03月02日

認知症JR事故判決から見える、新たな課題は?



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愛知県でJR東海の列車にひかれて亡くなった認知症男性(91)の、監督責任を巡る裁判が結審しました。
この事件はとても他人事には思えませんでした。
どのご家族にも将来起こりえるであろう出来事がかなり含まれています。
事件をもう一度まとめてみたいと思います。

iモード家人がうたた寝をしたほんの数分ででていった男性iモード
亡くなったのが91歳男性で要介護度4、週に6度介護施設へ通っていました。
奥さんは85歳で、ご自身も要介護認定を受けています。ご自身の体も弱い方のようです。
夫婦の長男は神奈川県横浜市に住んでいますが、月に3回程度愛知の家を訪れています。
この長男の妻が、義理の親夫婦の近くに移り住んで、義父の面倒を85歳の奥さんとともに看ていました。
長男夫婦は別居してまでも、親の面倒を看ていた訳です



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亡くなった男性の自宅はご自身がかつて仕事をしていた仕事場(事務所)が兼ねられていました。
玄関にはセンサーが設置されていて徘徊しないようにすぐわかる仕組みでしたが、たまたま電源を切ってしまっていたそうです。当時長男の奥さんが少しだけ家を出て、家には認知症男性と妻だけがいた状況でした。
妻が介護疲れもあったのでしょうか、うたた寝をした数分の間に、男性は家を出てしまったのでした。

男性は最寄りのJR共和駅から到着した電車に乗車、隣の共和駅のホームの扉から線路に入ってしまい、走って来た電車にひかれて死亡しました。2007年12月のことです。

家族の監督責任をめぐって一審二審と審判が分かれ、今回が最高裁での判決。
「家族には賠償責任はない」
という判断でした。

この判決は全国の高齢者を抱える家族に一筋の光をさしたといえるでしょう。
しかし浮かんでくる課題も山積しています。
判決を受けてJR東海がこのようなコメントを出しています。

「個々にはお気の毒な事情があることは十分に承知しているが、当社としては列車の運行に支障が生じ、振替輸送に係る費用も発生したことから、裁判所の判断を求めたものです。今回の判決については最高裁の判断ですので、真摯に受け止めます」

つまり問題提起でもあった訳ですね。
実際にダイヤも乱れた。余計な費用がかかった上に乗車のお客様にも迷惑をかけたとなれば、会社として黙っている訳にはいきません。
これからこうした問題にどう取り組んでいくんだ、日本社会は?という投げかけでもあるのです。

iモード増えていくであろう、高齢者の事故iモード
今後、例えば・・

認知症の人が自転車で通行人に怪我を負わせる
認知症の人が個人の者を破損させる

など、JR東海のような大きな会社ではなく、一般個人や資金力のない事業主が、認知症の人の被害者になる可能性があります。
その場合の被害者の救済はどうなるのでしょうか?
今回の判決がそのまま適応されるとは考えにくい。
認知症の人を抱える家族は保険に入ったり、周囲に理解を求めるなどそれなりの対策が必要です。

社会も、認知症の人やその家族を閉じ込めるのではなく、理解を深めてより大きな気持ちで支えるようにしていかないと、第二第三の悲しい事件事故が出てしまいます。
他人事ではない・・・これが今回の教訓なのではないでしょうか?



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