＄楽に生きる為にはお金も必要＄

家族全員でゲームセンターで遊んでいた時の出来事です。
8歳で一番年上のおねえちゃんが2歳下の妹に、
「絶対かえすから100円貸して」
と言ってその100円でコインゲームをやり始めようとしました。
おねえちゃんは普段からお小遣いをもらったらすぐに使ってしまうので、返す当などないし返す気もないのに調子の良いこと言って借りていることは明白でした。
一部始終みていた妻は、おねえちゃんから100円を取り上げ、
「人のお金取ってまでゲームするな」
と𠮟りつけていました。
自宅に帰り私は妻とそのことについて2人で話をしました。
私は、
「放っておけばいい」
と一言。
妻は納得がいかない様子で、
「おねえちゃんはずるいし、妹ちゃんがかわいそう。なんで何も言ってやらないの？」
と少し興奮気味でした。
ほとんどの世間のママ達も妻と同意見ではないでしょうか。
その気持ち、わからなくはないんです。
けど、兄弟、姉妹、家族感のトラブル、特に子どもの頃の小さなトラブルは自分たちで解決した方が良いというのが私の考えです。
社会に出たら誰も助けてくれません。社会に出ると言っても幼稚園や小学校に行くことも立派な子どもの社会です。
姉妹間のトラブルをすべてママ、パパが解決していたら社会で起きたトラブルに対応できるでしょうか？
姉妹間のトラブルすら解決してこなかった子ども達が社会に出てできる訳ないでしょ！
私はゲームセンターでおねえちゃんと妹のお金のやり取りを見て、お金の貸し借りを学ぶ絶好の機会だと思いました。ましてや、金額は100円程度。でも子ども達にとっては大事なお金。
100円で姉妹間でお金の貸し借りができて、おねえちゃんが返さないのがわかっている。
こんな絶好のチャンスないでしょ！
貸したお金を返してくれない妹は悲しくて腹が立って泣くかもしれません。
でも、友達に同じことをされるより遥かに傷は浅いです。
だから学ぶチャンスだと確信したんです。
けれど、そこは妻が遮りました。
それはそれで仕方ないと思いました。
言ったところで妻もすぐに納得してくれるとは思えませんでしたし。
で、家に帰ってから私の考えを丁寧に説明しました。
私の説明が終わるころには、妻は深く納得してくれました。

家族感のちょっとしたトラブルは学ぶ機会