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プロフィール

冬の紳士
定年前に会社を辞めて、仕事を探したり、面影を探したり、中途半端な老人です。 でも今が一番充実しているような気がします。日々の発見を上手に皆さんに提供できたら嬉しいなと考えています。
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2011年03月17日
レクイエム(鎮魂歌)
東日本大震災にあわれた方にお見舞い申し上げます。
運よく、辛くも難を逃れた方々の、恐怖や今も続く苦しみは体験している者でなければ判らない。そうした中で、突然の揺れや津波によって亡くなった方々、発見されていない何処か知られていないところで眠っている方々、その方々は、一体何を語り、何をしてくれているのだろうか。
一刻も早くその亡骸を発見し、菩提を弔いたいのは、われわれ生き残った人々の願いであろう。
一方で亡くなられた方々は、実に多くの支えを残してくれている。
普段見詰めたこともない、生きていることの姿(生かされていることの実体)やありがたさ、不思議さ、「命あってのもの種」という考え方のパラドックスについて、一体守るものは何なのか、本当に命が全てなのか?
物理的には、確実に残された被災者の食いぶちを減らしてくれていること、そして食べることの現実(他の生命を殺戮して食べていること)とその生き方を宿命づけられている人間存在について等々。
これらのことを思うにつけ、生き残っている我々は、「欲」に狂った我々のライフスタイルを正す方向に修正しなければならないと思う。身近なところでは、買占めはやめよう、株の売り浴びせはやめよう、「持たない暮らし」に目覚めよう。政府に何でもかんでも頼るのはやめよう。我々のGDPの何割かしか予算を持たない政府に何から何まで押しつけるのでなく、我々が主役なのだ。当然責任追及も自らにしなければいけない。政府に代理で任せている範囲は、できることは何と何なのかを知ろう。そしてその範囲で委任しよう。そして任せた以上、任期中は、些細なことに口出しして邪魔をするのはやめよう。
「誰がやっても同じ」というのは、そうした日本人の足の引っ張り根性が原因で、任せる側の責任感の欠如が原因している。決して今の政権がいいなどと主張しているわけでなく、善くとも悪くとも、我々が選んだ今の政権に最大限仕事をさせる為に言っているのだ。
また、今日本という「社会」が危機に瀕していると言うのに相変わらず「会社」を守ろうと、守るものを勘違いしている、隠ぺい体質の東電、今まであった東日本と西日本のサイクル統一のチャンスにも、重い腰を上げなかった東電には腹が立つが、今これ以上の混乱を避ける為に、東電の「無計画停電」には従おう。
この計画は、震災以前の無節操に電力を消費する生活を将来もまだ続けようという、無反省の考えに沿ったもので賛成できない。
このあたりで日本全体が「ユックリズム」を取り戻すいいチャンスなのではないか。電車もどことどこの路線を日替わりで止めるのではなく、みんな走らせて、その代わり今迄の70%の本数にするとか、工場も週休3日制にするとか、人間の身体に良くない夜勤を強要する夜間操業を停止するとかそうやってがむしゃら社会から脱皮するチャンスなのではないだろうか?
経済力が落ちるって?競争力が落ちるって?確かに大変な決断になるかも知れない。でも今のまま世界が進んだら、破滅は目に見えている。その時の経済の悲惨は、リーマンどころではない。

人間の感覚は最大限10倍つまり1桁までは、大きくなった或いは速くなった等を感じられるが、それを超えると無感覚になる、つまり自分たちがどれだけ無際限に進んでいるかが判らなくなるという。(つまり我々は「対数」で世界を感じている、だから次に大きくなったと感じるのは10の2乗=100倍まで判らない)
今の人間1人当たりの標準代謝率(その動物に快適な環境下で安静にしている時の単位時間当たりのエネルギー消費量)は少し古いデータでも、約5378ワット(1992年)で、人が生きられる標準代謝率(73.3ワット)の何と37.5倍にもなっています。これは約5.9トンの象なみのエネルギー消費になります。
より便利・より飽食を求めた結果が、この姿です。わたしたちが石油などの化石燃料を大量に使うようになって10倍を超えたのが、昭和30年台だそうですが、そのころから無感覚になり、抽象的にしか満足を感じられなくなっていったのかもしれません。
競争という悪魔に踊らされないで、身の丈に合った生活を取り戻すチャンスなのかもしれない。主義主張同志のぶつかり合いの中で諮れる解決策は「妥協」つまり平等にみえる双方損の考え方だが、その考えが限界にきている。つまりグローバル社会の中で騙される国が無くなったのだ。京都議定書などの環境会議がいい例だ。皆自分のところの利益の奴隷になっているのだ。もう交渉の時代ではない。「朝まで生テレビ」で解決が出た試しがない。むしろ亀裂は深まる一方だ。
ではどうしたらいいのだろうか。簡単だ。
一人のドンキホーテが出ることなのだ。つまり「眼先の利益の為でなく、正しいことだから、人類の為にこう選択します」と一方的に宣言して実行に移すことなのだ。
嘗て日本の鳩山前首相は、「排出ガス25%削減を、一方的に削減する」と宣言して、常識人とやらの嘲笑を買った。今この宣言は国内では無視されようとしている。足をひっぱられた。「現実的でない。」がその理由だ。
何ともはや、いつまで「自分だけは外からぬくぬくと高見の見物で、成果だけは俺にもよこせ」の発想なのだろうか。企業の首切り、教育界の落ちこぼれの切り捨て同様切られた人間の犠牲の上に立った景気(しかも企業だけの)回復なんて、飽食できる人間を減らして生きのびているだけで、何も変わっていない。

嘗て日本は、独自の智恵を持っていた。「これしかないから、この中で精いっぱいのもてなしをします。贅沢で無くてすみません。お詫びします。」と言って詫び茶を発明した。
「かせぎ」と「ツトメ」を分けて、いくら「稼ぎ」があっても、村の困窮時にいっちょう気張って、皆の為に働く(今でいうボランティア?)「ツトメ」を果たさなければ一人前の大人と認められなかった等々。

「謄謄任運」という言葉がある。良寛が師である国仙和尚に印可を貰った時の言葉だが、彼はこの言葉を身をもって生き、「運に任せて謄謄(力に満ちた静けさ)たれ」と周辺に起きた事を避けず、逃げず、自分だけ切り抜けようと思わなかったようだ。特に禁欲生活を送ったわけでもなかった。買い物より貰いもので生活した。

「世の中にまじらぬとにはあらねども一人遊びぞわれは勝れり」 (良寛)

この良寛の心の自在さの、爪の垢でも真似たいものだと思うこのごろです。


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