2010年11月29日
秋・紅葉
秋山にもみつ木の葉の移りなばさらにや秋を見まく欲りせむ(巻八・1516 山部王惜)
(秋山に、名残惜しさに紅葉する木の葉が散ってしまったら、更に次の秋が見たいとおもうだろうか)
紅葉は、ほんの1週間程度で、色が変わってしまいます。移りゆくんですね、おもかげのように。
奥山に紅葉踏みわけ鳴く鹿の声聞くときぞ、秋は悲しき(猿丸大夫)
山の紅葉は抜けるような空の青さに、ぴったりです。
風吹けば、落つるもみじ葉水清み、散らぬ影さえ 底に見えつつ(凡河内躬恒・おうしこうしのみつね) 古今和歌集・巻五秋下・304)
(風が吹くと、落ち散る紅葉の葉が、池の水面を彩っている。水が清いので、散らずに枝に残る葉の影までも、水の底に見えて美しい)
見れど飽かず座しし(いましし)君が黄葉の移りい去れば(入ぬれば)悲しくもあるか(巻三・459)
(いつまでも見あきずいらしたあなたが黄葉(kouyou)のように移ろい去って行ったので、何と悲しいことよ) (犬養宿禰人上が大伴旅人死を悲しんで詠んだ歌)
おなじみの、鎌倉は明月院さんの、円窓越しの紅葉です。この日は夜のウサギならず、頭の黒いネズミが、少し影を落とし興ざめなところもありましたが、やはり「美しい!」
秋は夕暮れ。夕日の挿して、山の端いとう近うなりたるに、カラスの寝どころに帰るとて、三つ四つ、二つ三つなど、飛び急ぐさえあわれなり。まいて雁などの連ねたるが、いと小さく見ゆるはいとおかし(清少納言)
残念ながら、この日はカラスも、雁も飛んでくれませんでしたが、胸の中ではゆったりと帰る彼らが想像できました。あと数百メートルで稲村が崎の絶景スポットでしたが、夕日が待ってくれませんでした。それも良しとしましょう。
eynerzyp http://www.gylz1k2ytl7197t8e7n8184xt2ol16r0s.org/
[url=http://www.gylz1k2ytl7197t8e7n8184xt2ol16r0s.org/]ueynerzyp[/url]
<a href="http://www.gylz1k2ytl7197t8e7n8184xt2ol16r0s.org/">aeynerzyp</a>