2020年09月13日
スパコン富岳がマスクを比較分析 新冷戦(101)
新冷戦(101)
世界一のスパコン「富岳」が手作り布製マ
スクと一般的な不織布マスクを比較分析し
たということです。口から出た飛沫と微粒
子(エアロゾル)に分けて比較しています。
世界的には政府のマスク使用の要請に賛成
できない人々もいて、ヨーロッパ、アメリ
カではマスク反対の集会もあるようです。
ウイルスなんか恐くないということかもし
れないので深く論じるのはやめます。
スパコン富岳の分析は、マスクからの飛沫
の量は手作り布マスクは2割拡散するとい
うことです。不織布マスクは顔とマスクの
隙間からやはり2割が空気中に出るという
ことです。微粒子(エアロゾル)はどちらも
5割が空気中に拡散するということです。
こういうことから教室のように長時間人が
いるような場合は、2ヵ所の窓を20p開
けていると教室内の空気が8分で外気と入
れ替わるということです。
◇◇◇◇◇◇
2つ目の記事はアメリカの大学でもマスク
の感染予防効果を測定したということです。
この記事ではN95マスク、サージカルマス
ク、綿マスクなどの言葉が出てきます。測
定の結果は、感染予防効果が最も大きいの
はN95マスクだったということです。サー
ジカルマスク、綿マスクも予防効果は十分
あるということです。感染予防でなく感染
リスクが大きくなる場合もあり、実際に予
防効果があるものを着装して欲しいという
ことです。
「N95マスク」というのは、アメリカ労働
安全衛生研究所(NIOSH)が定めている
規格名です。規格の内容は塩化ナトリウム
の試験粒子(計算上の大きさ3μm)に対し
て95%以上を捕集する試験に合格したマス
クということです。μmはマイクロメータ
と読み、1oの1000分の1の単位です。当
然、不織布のマスクになります。この記事
の測定結果では非常に有効ということです。
N99やN100もあるのですが呼気抵抗が高
く、つまり空気が通りにくく日常では使い
にくいということです。
「サージカルマスク」は外科用とか手術用
マスクという意味です。アメリカの食品医
薬品局(FDA)が規格を決め、登録する制
度を設けているということです。細菌ろ過
率【BEF】として細菌を含む約3μmの粒子
が95%以上ろ過されたもの、微粒子ろ過率
【PFE】として0.1μmの微粒子が95%以上
ろ過されたものという基準の2種類がある
ようです。
日本にはサージカルマスクについて基準と
か規格はないようです。従って、マスクの
名称に左右されない方がいいかもしれませ
ん。報道記事の1と2に共通するのは手作り
布マスクでも感染防止効果があるようです。
これに1の記事から窓を少し開け部屋の換
気をするのが現実的でしょう。
竜巻・ミネソタ州2020年7月の16
配信
手作りの布マスクは、市販されている一般的な不織布マスクと同程度に飛沫(ひまつ)を抑える効果があることが、理化学研究所のスーパーコンピューター「富岳(ふがく)」によるシミュレーションで24日、分かった。
【図でみる】「飛沫」どこまで飛ぶ?
せきをしたときの飛沫を抑える効果を比べた結果、いずれのマスクも口から出た飛沫量の2割が飛散した。手作りマスクは布を通り抜ける飛沫が多い。
市販の不織布マスクは通り抜ける飛沫は少ないが、顔との隙間から漏れやすいため、全体としての飛散防止効果はほぼ同じだった。
いずれも飛沫より細かい微粒子(エアロゾル)は全体の約半分が漏れるため、新型コロナウイルスの感染防止には室内の換気も同時に行うことが重要という。
一方、エアコン付きの教室で効果的に換気を行う方法も分析。教卓の隣にある扉と教室後方の窓を20センチ開けると、換気設備の整ったオフィスと同等の換気効果があり、8分強で空気が入れ替わることが分かった。
冷房の効果を維持でき、熱中症対策と感染予防の両立につながりそうだ。
★アートパネル ヘップバーン
配信
実験に使用されたマスク
公共の場でのマスク着用がすっかり当たり前になったが、日を追うごとにマスクのバリエーションが豊かになっている。
そんな中、アメリカ・ノースカロライナ州のデューク大学の研究グループが、マスクの種類ごとの感染予防効果を測った研究を8月7日に発表。
その思いもよらぬ結果に驚きの声が上がった。
最も効果的だったのは「N95マスク」
この研究は、地元支援団体がマスクを必要とする地域に配布する際、購入するマスクが感染防止に有効かを調べるため、デューク大学のマークフィッシャー教授らが医学部教授らの依頼で実証したものだ。
実験で使用したのは、N95マスク、サージカルマスク、綿マスクなど14種類のマスクだ。
帯状のレーザービームを照射したボックスに向けて、さまざまなマスクを着用して発話。その際の飛沫をスマホのカメラで撮影し、飛沫量を計測するというもの。
最も効果的だったのは、 医療現場などで使用されるN95マスク。また、多くの人が使用している、サージカルマスクや綿のマスクも飛沫の飛散防止に大きな効果を発揮した。
ネックゲイターは感染リスクを増大する可能性も
しかしその一方、飛沫の飛散防止に機能していないどころか、感染リスクを上げる可能性があるマスクが判明。
最も飛沫の飛散を防げなかったのは、フリース製ネックゲイター。 もともとは屋外で運動をする際に、防寒や紫外線カットを目的に使用されていたアイテムだが、現在はジョギング時などにマスクの代用とされている場合が多い。
実験では、ネックゲイターを装着した状態で発話すると、口の中から飛び出した粒子が細かく分割された状態で空気中に放出された。
そして結果的に空気中に漂う粒子の数が、マスクを着けていない時と比べても多くなってしまい、より感染リスクを高める可能性があるとのことだ。
また、バンダナをマスク代わりに使用している場合も、ネックゲイターに次いで飛沫の粒子の数が多かった。
『CNN』によるとフィッシャー教授は、「フリースのネックゲイターを使用して測定した粒子数が、何も着用していない状態で測定した時の粒子数を上回ったことに非常に驚きました」と述べ、「私たちはマスクを着用することを強く奨励していますが、実際に効果のあるマスクを着用してもらいたい、ということは強調したいです」と語った。
とはいえ、今の季節、熱中症などのリスクを考えると、ネックゲイターのような簡易的なもので済ませる場合や、そもそもマスクを着けない、という選択肢も状況に応じて考慮しても良いかもしれない。
自身がマスクを付ける場所や状況と照らし合わせ、手持ちのマスクを見直してみてはいかがだろうか。
あるマスクを着用すると、何も着けていない時より感染リスクが増大!?米大学研究チームの研究結果が衝撃的8月26日(水) 18時4分 経済総合(FINDERS)