2016年11月13日
これ以上上がない「核心」って何だろう
で習近平国家主席が中国共産党の「核心」と認
められました。このブログがドゥテルテ大統領
の暴言を辿っている時に、中国人にとっては国
の方向、と考えるような意味があるようです。
以下の報道記事は10月28日、27日配信のもの
です。
これだけでは何のことだろうとなりますが、報
道記事から、毛沢東やケ小平、江沢民に並ぶ地
位になったということです。国家主席になって
国家的な功績が認められて「核心」となれるよ
うです。権力構造ではピラミッド型の頂点にな
ったわけですが、「核心」は地位や肩書を超え
た決定権を持つということです。
香港返還のとき、ケ小平が「一国二制度」で香
港を維持する、香港市民もイギリス側も心配す
る必要はない、と言ったのですが、「核心」は
中国全体がどの方向に進むとかの決定をする立
場のようです。ケ小平は改革開放政策も決定し
ました。中国内では国の「核心」の判断という
見方をしたのでしょうか、今まで気が付きませ
んでした。
共産党内部で意見が対立した場合は、頂点にい
る「核心」が考えを表明すると、対立からの内
紛を防ぐ効果があると思われます。外部へは出
さない方がいい秘密を守る効果もあるかもしれ
ません。
日本への今後の影響は国家主席の立場もあるの
で、急に変化することはなさそうです。中国国
内の問題は時々暴走する部署が出ることです。
「核心」を尊敬するあまりに過剰に仕事をして
しまうことがあります。「華夷秩序」だったり
裁判所よりも「核心」だったり。
反腐敗キャンペーンは続きそうです。
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【北京=矢板明夫】27日に発表された6中総会の公式文書に「習近平同志を核心とする党中央」との表現が盛り込まれたことは、中国共産党内の権力バランスが大きく変化したことを示す。2012年秋に党総書記に就任して以来、権力集中を進めてきた習近平氏は、ついに前任者の時代に形成された集団指導体制を崩し、自らを頂点とするピラミッド型の権力構造に転換させたことになる。
95年間にも及ぶ中国共産党の歴史のなかで、これまで「核心」と位置付けられた指導者は、毛沢東、トウ小平、江沢民の3氏しかいなかった。共産党関係者によれば、「核心」に位置付けられることは、肩書や役職を超える高い権威を持つことを意味する。
例えば1970年代末〜90年代半ばに君臨したトウ小平氏は、党と政府のトップに就任したことはなく、中央顧問委員会主任などの役職でありながら、「核心」と位置付けられたことで最高実力者であり続けた。
前任者の胡錦濤氏を超えて「核心」に昇格することは、習近平氏にとって長年の悲願だったが、党内の胡氏に近い勢力の抵抗もあり、実現には総書記就任から4年もかかった。昨年末から今年初めにかけて、習氏の側近の地方指導者たちが「習総書記という核心を断固守ろう」と発言したのは、今回の総会への布石だったとみられる。
しかし、核心に昇格した習氏だが、建国を主導した毛沢東、改革開放を進めたトウ小平、高度経済成長を実現した江沢民の3氏と比べると、「反腐敗キャンペーン」しか実績がなく、政治的権威にはまだ大きな差がある。また、集団指導体制をやめることで責任を首相などに押しつけにくくなる。習氏は核心に昇格したとはいえ、権力基盤が安定したといえない。
産経新聞 28日(金)7時55分
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<6中全会>習氏、党の「核心」…歴代指導者に並ぶ
毎日新聞 10/27(木) 21:50配信
【北京・河津啓介】中国共産党の習近平総書記(国家主席)が第5世代指導部の「核心」となったことについて、党機関紙・人民日報は「党の団結を守り、指導を集中、統一するため」と解説した。中国が直面する難題は山積している。方針を巡る指導部内の争いが表面化する事態は避けなければならないとの危機感を反映したものだろう。
「核心」が特別な意味を持つのは、それが単なる呼称ではなく、党中央の機関決定を経た地位だからだ。晩年のトウ小平氏には「最重要問題についてはトウ同志のかじ取りに任せる」との党内の秘密決議があった。江沢民氏にも類似の決議がなされていたとみられている。
こうした経緯から、重要問題への最終決定権を持つ指導者だけが党の「核心」と呼ばれるとの解釈もある。実際、江氏は引退後も隠然たる影響力をふるった。一方、江氏から総書記ポストを引き継いだ胡錦濤氏は「核心」と呼ばれず、カリスマを印象付けることはなかった。
習氏が「核心」となるにあたって、その地位の裏付けとなる「秘密決議」がなされたかどうかは明らかになっていない。6中全会の閉幕後に発表されたコミュニケは「習同志を核心とする党中央」と、現役時代の江氏と同じ表現を使っている。
ただ、江氏がカリスマ指導者だったトウ氏に指名された「核心」だったのに対し、習氏はカリスマ不在の中国で「核心」に上り詰めた。その意味では習氏の権威は江氏を上回る可能性すらある。
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南シナを意識?「衝突せず対抗せず」中国がトランプ氏に送った祝電
THE PAGE 12日(土)17時40分
産経新聞 12日(土)7時55分
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