2017年03月22日
「嫁は働きもせず子供の相手するだけなんて楽でいいな。俺と変わってくれよ」と思っている人へ
あなたの子供は2歳になったばかり。
今日は仕事(家事)をしながら子守をすることになりました。
上司(夫)が帰ってくるまでに仕上げないといけない書類がありますが、これなら午前中には終わりそうです。
早速片付けてしまおうとパソコンに向かいました。
しばらくすると、子供はパパのしている事が気になるのか、椅子によじ登ってきました。
邪魔になる程ではないので気にせず仕事を続けていると、何やらマウスが気になっているみたい。
子供はおもむろにマウスを手に取るとえいやっと遠くに放り投げてしまいました。
やれやれとマウスを回収して席に戻ってくると今度は机の上にあったペン立てをブチまけて、ボールペンを口にくわえていました。
喉に突き刺さりでもしたら大変です。
あなたは慌てて取り返そうとしますが、子供も頑固でなかなか放しません。
「危ないから放しなさい!」「イヤ!!」と攻防を繰り返していると、子供が暴れた拍子に缶コーヒーを倒してしまいました。
急いでノートパソコンを避難させて何か拭くもの…と探していると、子供がこぼれたコーヒーで水遊びを始めました。
ぱしゃぱしゃと飛び散るコーヒー。
このままでは被害が拡大する一方なのであなたは子供をいったん下におろします。
何とか汚れた机を拭き終え、倒れたペン立てを片付けた所で子供の姿が見えません。
あれ?と思って探してみると何やら棚にあった資料を読んでいるみたい。
面白い写真でも載っていたかな?と思いつつ、静かにしているので仕事を一気に進めるチャンス!
マウスが飛んで以降一つも進んでいないので、今のうちに取り返すべくパソコンに向かいます。
さて、仕事が半分ほど進んだ頃でしょうか、ふと、子供の事が気になりました。
いつも騒がしいあの子が妙に静かです。
何をしているのかと見てみれば、棚にあった資料や本を黙々と引っ張り出して散らかしていました。
ダメだよ、お片付けしようねーとしまって見せると、ニコニコ笑って真似をしながら片付けてくれました。
「いや!」が出なくてよかった…とホッとしていると、天使の笑顔を向けたまましまったばかりの本たちを片っ端から出し始めました。
ないないしようねーと片づけても片づけても、そういう遊びだと思っているのかキャッキャッと楽しそうに散らかします。
仕方がないので抱き上げて阻止すると、楽しい所を邪魔された子供は機嫌が悪くなり泣き出してしまいました。
しくしく、なんて可愛いものではありません。全身を使って暴れながらギャーギャー泣いています。
抱っこしながら片付けようにも子供が暴れるのでうまくいきません。
仕方がないので散らかった物はとりあえずそのままにしておいて、泣きわめく子供を何とかあやしているとお腹が鳴りました。
ふと時計を見るとお昼をだいぶ過ぎています。
なかなか機嫌が直らないのもお腹が空いているからかもしれません。
抱き上げている子供も少し落ち着いてきたので下に降ろそうとすると、また泣き始めてしまいました。
どうやら抱っこが良いようです。
抱っこをしながら何とかご飯の用意をしている間に機嫌も直り、ご飯を食べて満腹になった子供は眠たそうです。
このまま寝てくれたら仕事が進む!と思ったあなたは必死に寝かそうとあやします。
思ったより時間はかかったものの、なんとかお昼寝をさせることに成功しました。
ここで一気に仕事を進めたいところ。ですが、思い出してください。
子供が散らかした本や資料がそのままです。
片付けに行きましょう。
さて、本も片付いたのでここら辺で一息ついてコーヒーでも飲みたいところですが、急がないと上司が帰ってきてしまいます。
午前中には終わるだろうと思っていた仕事は半分しか進んでいません。
今は子供が寝ているのでサクサク仕事が捗ります。
これなら寝ている間に終わるかも!と思った所で子供の泣き声が聞こえてきました。
今日はあんまりお昼寝しない日だったようです。
怖い夢でも見たのか、なかなか泣き止みません。
抱き上げてあやそうとすると、服が濡れている…
どうやら寝ている間にオムツがずれて漏れてしまったようです。
イヤイヤする子供を何とか説得して着替えさせ、それが終わったらシーツも換えて布団も干さないといけません。
そうこうしている間にも上司が帰ってくる時間は刻一刻と迫って来ています。
今から急いで仕上げてもこの調子で間に合うかどうか…微妙な所です。
子供はオムツもきれいになって今はご機嫌で膝の上に居ます。
もうこれ以上邪魔されませんように…と願いつつ仕事を再開。
すると、子供もパパのお手伝いがしたくなったのか、一緒にキーボードを打ち始めました。
止めなさい!といって聞くはずもなく次々に打ち込まれていくめちゃくちゃな文字たち。
これでは仕事にならないので膝から降ろすと、あなたの服を引っ張ってあっちに行こうと言っている様子。
どうやら本が読みたいようですが、あなたには時間がありません。
お仕事があるから後でね、と宥めますが諦めてくれません。
なんとか仕事を進めようとしますが、ぐいぐい引っ張られるし、また大泣きしてぐずる気配がしたので一旦仕事は諦めて本を読んであげることにしました。
ようやく子供も落ち着いてやっと仕事ができる!と思った所で上司が帰ってきてしまいました。
まだ仕事は3分の1ほど残っています。
「すいません、すぐ仕上げます」
「なんだ、そんな簡単な書類がまだ出来てないのか。やる事もやらないで子供と遊んでるだけで良いんなら、俺と変わってほしいもんだな。」
……子育てでへとへとになっているところに楽で良いな、と言われる奥さんの気持ちが
少しは分かりましたか?(*^_^*)
上司が帰ってきた時には子供が倒したペン立てもこぼしたコーヒーも、散らかした本も濡れたシーツも全部奇麗になっているのであなたの苦労は上司の目には見えません。
仕事を再開したところを子供が邪魔しに来れば少しは苦労を分かってくれるかもしれませんが、子供は帰ってきた上司が相手してくれているのであなたには見向きもしません。
あなたは物凄くスムーズに仕事を終わらせることができ、上司には「やっぱり今まで遊んでただけじゃないか」という目で見られます(´・ω・`)
子育てには目に見えない苦労がいっぱいあるんだぞ、と言うのが伝われば幸いです。
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