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2014年12月06日

インフルエンザ

 厚生労働省インフルエンザが全国的な流行期に入ったことを発表した。
11月23〜11月30日までの1週間、定点報告を行っている全国約5000の医療機関を1万人弱の患者が受診している。
1機関当たり1.9人となっており、流行入りの目安となる1人を大きく上回った。
約3週間早い流行入りである。

 検出されたウイルスの9割以上はA香港型で、高齢者が感染後に肺炎になるなどして重症化する確率が比較的高い。
2011年12月に流行したインフルエンザもA香港型である。

 インフルエンザウイルスは、大きくA型、B型、C型の3つに分けられている。
A型は非常に変異しやすいもので、鳥インフルエンザもA分類される。全体の約58%を占める。
毎年流行しているものである。
B型は臨床症状からはA型とB型の区別はできない。ヒトインフルエンザの病原体として重要。
散発的に小流行を繰り返す。最近は1年おきに流行する傾向にある。A型に比べて流行の規模は小さい。
C型は単発的な大きな流行はおこさない。
季節によらず5歳以下の小児に感染し、鼻汁過多を特徴とする鼻かぜ様の症状を呈する。

すべての型に共通して1〜3日の潜伏期を経て、悪寒と高熱、全身倦怠感を伴って急激に発症しする。
鼻汁、咳、咽頭痛などの呼吸器症状や、吐き気、嘔吐、下痢などの消化器症状を伴うことが多く、
頭痛、関節痛も現れる。筋炎を起こすと筋肉痛が生じ、下肢の場合は歩行困難になることもある。
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