「コンプトン」の原稿を投稿します。作業としては4月からの四半期で登場人物順に再考した後に分野別に再考しています。いずれ個別の人物の追加もトピックスのご紹介もしていきたいです。今後もご覧下さい。また、ブログ宣伝でツイッター使います。5/21(金)朝の時点でフォロワーは合計【11487】でした。作業としてフォロワー増は暢気に続けます。それよりも紹介の内容を吟味します。ロボットを含めてアカウント数を考えた時に私のブログ(別言すれば私自身)に垢が無関心ならツイッターには意義を感じません。【以下原稿です】
アメリカのコンプトンは波動の粒子性を示した実績とマンハッタン計画で指導的役割を果たしたことで知られています。コンプトンは1919年に英国のキャンデビッシュ研究所に留学し、そこでガンマ線の散乱・吸収を研究します。そこで「波動のコンプトン効果」を発見するのです。この考えは今では量子力学の基幹をなしていますが、大まかには以下の理解をしていれば良いと思います。つまり、「微視的に物事を考え始めた時に粒子性と波動性が同時に具現化する」ということです。
具体的に量子力学では不確定関係という枠組みで物事を考えますので2つの値が同時に確定しなかったりします。例えば位置と運動量を同時に確定しません。また、時間とエネルギーを同時に確定しません。但し、時間×エネルギーや位置×運動量といった値を物理量として確定出来るのです。これは作用と呼ばれる次元の物理量です。時間という物理量やエネルギーという物理量と関連していますが異なります。
以上は量子力学を理解した人々には納得出来ても一般の人々には中々説明がし辛い部分です。誤解無く伝わっているかいつも不安になります。そんな意識改革をコンプトンが進めていたのですね。波動として考えていたガンマ線に粒子性を見出したのです。
また、コンプトンはマンハッタン計画を進めた主要メンバーでもあります。そもそも原子爆弾は原子炉の製造から計画しなければいけません。そこでウランをプルトニウムに変換して、プルトニウムとウランの混合物からプルトニウムを分離するプロセスが必要です。コンプトンはこのプロセスをSEとして設計してプロジェクトが進んでいく現場で働きました。また、原子爆弾を兵器として使用するには敵国で使用時、出来るだけ早くに最大限の攻撃力を発揮しなといけませんが、損傷兵器を設計する方法についてもコンプトンは設計をしていきました。なお同計画はオッペンハイマーの設計もあり、フェルミやローレンスとの議論も経ています。全米の知能を集め計画を進めていたのです。
そしてコンプトンの業績はノーベル賞を初めとする蒼々たる栄誉で称えられています。それと同時に、マンハッタン計画の主導者として計画自体の是非を論じる際に何度もその名があがります。もともとは、コンプトンはもともと星の好きな少年でした。そんな所からガンマ線の究明に話が進みましたが、彼の名はガンマ線検出の為のNASAの衛星に残されています。
〆
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2020/11/07_初稿投稿
2021/06/11_改定投稿
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