2017年10月21日
【ドラマ】この人生は初めてなので ep.4-1
すごく真面目に生きていて何も面白いことは言ってないのに、見ていて吹き出してしまうような面白味がある主人公の二人です!
〜ep.3-2のつづきから〜
ジホがもう行ってしまったと思ってしんみりホランの家の前(屋上)でチヂミパーティー?をしているホランとスジ。後ろではウォンソクが洗濯物を取り込んでいる。
「何時に行くって?」「7時。もう乗ってるわね」その後ろからウォンソクが何でもないかのように、「ジホが移民でもしたって言うのかよ。家に帰っただけじゃないか、3時間か4時間車に乗ってりゃ着くのに」
ホラン「そうじゃなくて、ジホがどれだけやっとこさの思いでソウルに上京してきたかと思うと・・・」
ジホのお父さんはソウルはお金がかかるからとジホが地元の南海の大学に行くことしか認めなかった。(お父さんは星一徹みたいな強烈な超・頑固おやじなのです!)
ウォンソク「じゃ、どうやって上京してきたんだよ」ホラン&スジ「ジホは・・・ちょっとドライ(=ドルアイ〈変な子〉なの」
※ドライって単に変な子と言うよりか、突拍子もないことを言ったりやったり、何考えてるか分からないような行動をする子に使うような気がします!
ウォンソクは「まさか〜」とすごく意外そう。スジ「あんたはまだジホのこと分かってないわね」
〜高校時代の回想〜
大学修能試験(センター試験のようなもの)の結果が帰って来た教室。ジホの点数はとても良かった。が、ジホのお父さんはジホの進路を法律家か教師以外は認めていない。作家が昔からの夢だったジホ。ソウル大の国文科を受けることを決め、意を決したジホが食事の席で「お父さん、私、国文・・・」と言うやいなや、お父さんはちゃぶ台をひっくり返した!!
ウォンソク「だけど、どうやって説得したわけ?」スジ「説得?言ったじゃない、(ジホは)ドライだって」誰にも知らせず夜行バスでソウルに向かうジホ。「夜中に逃走したのよ」
ある日、昼間から南海教育大学の門前で待機しているお父さん。ジホに携帯メールを送る「どこにいるんだ、お父さんは学校の前にいるから早く出て来なさい」メールを見て息を飲むジホ。夜になってもジホは門へ出て来ず(→ソウル大にいるから)、お父さんはまだ校門の前で待っていた。怒りで食べていたパンを地面に叩きつける。
なんとお父さんは前期が終わるまでジホが南海教大に通っていると思っていたのだ!
「ユン・ジホは思ってもないところでことを起こす時があるの」
その頃、ターミナルにいるジホとセヒ。
「今運転手さんが怒ってて・・・早く答えてくださいね。私と、結婚しますか?」
セヒ「(コクリ)はい」
ジホ「じゃ、私、荷物降ろしてきますね!!」
セヒ「あの!その前に尋ねておきたいことが」ジホ「おっしゃってくださいー」セヒ「もしかして、私を好きですかー?」
ジホ「いいえー」
セヒ「荷物、持って来てください、帰りましょう」
地下鉄の中立っている二人。セヒがカップラーメンの容器を洗ってくれたことに対してジホに訊くと、ジホは「習慣なので」と答えます。「本当にいい習慣をお持ちです」←前も言ってたよね!ジホはセヒの求める条件を自然にしてくれる人。
席が一つ空いたところにカップルが来て彼女を座らせてくれる彼氏。じゃれ合って仲良く話している。するとそこにもう一つ空席が。セヒはジホに席をすすめ、一旦は遠慮したジホですが結局座らせてもらった。セヒは少し離れた空席を見つけて行ってしまう。だって愛情があるカップルではないんだもんね、基本別行動。ジホはじっとセヒを見ているんだけど、別にセヒに対して何か思っているわけではなく、ただ自分の世界にないものに少し寂しさを感じているだけ。
“私は今、大家さんと結婚しに戻る”
家に帰り、セヒがお茶を入れてくれた。セヒ「私の条件は以前と同じです」←優しいところもあるがあくまで事務的。二つの顔を持つセヒ。
何か意見があるかと聞かれたジホは恐る恐る「仕事をやめて生活費もかかるし、次の仕事に就くまで家賃を少しだけ・・・まけて下さると」「どのくらいとお考えですか」?」「5000円ほど安くしていただければ、私もそんなに大変ではないと思います」
難しい顔でしばし考えたセヒは・・・「わかりました、そうしましょう」と快諾。「ありがとうございます」家賃は2万5千円ということに。
セヒはここでジホに気遣いを見せます。「無理していませんか?結婚のこと」
セヒは自分と結婚するより、故郷に帰った方が経済的に楽なのではないかと気にしています。でもジホは帰っても仕事を探しながらお父さんとやり合って暮らす未来が見えてるのね。仕事を探さなくてはならないなら家とここは家賃を出すか出さないかの違いしかない、(南海が)ソウルよりいいことは一つもない、仕事の数も無いしと達観した表情で言うのでした。
「でも、ちょっと驚きました。愛情に基づいた結婚観をお持ちだと思っていたので。下宿人として結婚を選択されたことは実は、、とても意外でした」
「まあ、おっしゃった通り『愛情や慈しみ』、そんなものは2年間(賃貸の契約期間)は必要でないみたいだからです。私に必要なのは・・あの部屋なんです」
セヒの独白“僕は今日、下宿人と結婚することにした”“知っていた。人並みはずれた選択だということを”←初めてセヒの心の声が出た!
ジホ「それから、実は一回ぐらいはしてみたかったんです・・・結婚」
“思ってたより、相当” 「あっ、今週分別しましたか!?」“風変わりな妻と出逢った” (←お前が言うか?笑)
翌朝、ジホはよく寝れたようでスッキリとお目覚め。朝食にビビンバを作って幸せそうに頬張っている。そこにセヒが猫を抱いて起きてきた。朝の挨拶をしたジホ。セヒの視線の先はジホのビビンバへ。
一緒に食べますか?と聞くとセヒは朝はホットコーヒー1杯で済ませていると言って断ります。生活スタイルもこれから少しずつ知って行くんだね。でも別に合わせるわけではない関係。しかし二人とも特に親しいわけでもないのに、パジャマ姿のまま同じ空間にいるってのは・・・そういうのはあんまり気にしないんだね!空気のように思ってるのか、それができるくらい無意識に気楽に思ってるのか・・・?
ジホは安住の地を得て心底リラックスした表情。“おいしい。ごはんも、寝るのも・・こんな(楽な)朝、本当に久しぶり”
食べながら心の中で自分のした選択が間違っていなかったと自画自賛。
その時セヒも“楽だ。僕も猫も。こんな平穏な週末はいつぶりだったのか” →そして即行ソゲティン女をブロック(笑)
もうジホがいれば分別のストレスもなく、5000円の割引で平穏な時間が得られたことに満足している。
卵を使ったことをわざわざ報告したり、言われなくても猫の餌を用意したりするジホを見て“やはり下宿人とのこの結婚が(正しい)答えだった”と頷くセヒ。(しかも珍しくニッコリしている笑)
そこにジホのお母さん(多分)から電話がかかってきた。「うん、今日だったっけ?とりあえず夜に行くから。気をつけて来てね」
ジホはセヒに訊かれて、両親は結婚式でソウルに来ること、今晩弟の家(元・追い出されたジホの家)に行かなくてはならないことを伝える。「それでは、私も今日行きましょうか?」ジホ、びっくりの巻。
セヒは昨夜結婚のプロセスを整理してみたとジホに言い、さながらプレゼンのようにパワポでテレビの画面を使いながら説明し始める。プロジェクト名は〈2年制 住み込み結婚の為のプロセス〉
画面には、〈両家へ挨拶〉〈結婚式場〉〈スタジオ・ドレス・メイクアップ〉〈ウェディング撮影〉〈新居〉〈婚礼品・結納〉〈新婚旅行準備〉〈結婚式〉のたくさんの結婚に至る過程が。
ジホは気が遠くなり、「ちょ・・これ、全部するんですか?」セヒ「これは一般的な例で僕たちみたいな場合は(←そんな場合は普通無いだろう笑)、全部省略してこれだけを」指しているのは〈両家へ挨拶〉。「じゃあ今日、うちに挨拶を・・?」「僕の考えではそれが効率的ではないかと。もし急すぎるなら・・・」「いえ、今日行きましょう」「はい」二人はミッション遂行のため、決意の目つき!
ジホはホランの店に行った。ホランはジホが南海に帰ったと思っていたからすごく驚いている。「あんたのせいで昨日マッコリ5本もあけたのよ」「だからすぐに来たじゃない」
「それで?また大家さんのところに戻ったって?」「まぁ大家さんではあるけど・・・ちょっと話が長くなるからスジと3人で会お」
ホランはジホがいつもと違って可愛くきちんとした格好をしていることに気づきます。それを、「新しい作家先生に会いに行くのね!」と早合点。ジホはその早合点に乗って「男性が女性の家に挨拶に行くとき、男性がどんな話をすれば親が喜ぶかな、その・・・結婚の承諾をもらうときなんかは」と訊いてみた。「なんであんたが知りたいの?」(ギクッ)「あ〜、台詞を書くのね!」またまたホランの早とちり。「それは私の専門でしょ!」と力強いお言葉をいただきました!
バス停でセヒを待つジホ。向こうから歩いてきたセヒはスーツ姿がビシッと決まっててカッコいい!さすがモデル出身のイ・ミンギ。いつもの無表情も、さながらランウェイを歩くモデルのよう。ちょうどバスが来て二人は乗り込みました。
まずはカフェで作戦会議。ジホは3つの項目をセヒに留意してほしいと話してありました。他には?と訊かれたジホは、弟もちょっと荒唐無稽なほうではあるけれど、それは私が気をつけますから、まずはお父さんだけに気を使ってもらえれば大丈夫だと思うと念を押します。そしてその3つで通じなかった場合は、(ホランに教えてもらった)別の方式で行くかもしれないと。
「どんな方式ですか?」と訊くセヒにトーク画面を見せます。「この友達が結婚の専門家で・・・」
その画面に表れたのは〈妻の父の心を掴む決定的な一言〉1.お嬢さんの手を一生、水一滴も濡らさないようにします!2.お嬢さんを社長の奥様と呼ばれるようにして差し上げます!3.お嬢さんを一生お姫様のように扱います!4.一生死ぬまで(原語ではちょっと汚い言い方)お嬢さんを愛します!
ホランはドラマの台詞だと思ってるから大げさに言ってきたのかもね〜笑
いつも表情がないセヒもさすがに目が丸くなった。「これが・・・通じるのですか?」「ええ、多分?」「いえ、この事態だけは私が必ず食い止めます」
ふたりが弟の家に向かって歩いていると、後ろからスーパーの袋を提げた弟が駆け寄ってきた。「姉ちゃん!」
(以下、ジホの家族は方言で話していてよく聞き取ることができないので、いつもの3割増しでの雰囲気訳です)
無邪気にジホにじゃれつく弟とそれを振りほどく姉。後ろでセヒが冷静に観察している。やっと弟がセヒに気づきました!
「あぁ、彼氏。挨拶して」とジホが言うとセヒが先に「初めてお目にかかります。ナム・セヒといいます」
気押された弟も礼儀正しく「ユン・ジソクです」と挨拶。「お食事まだですよね?お入りください」と言い残し走って家に戻ります。
「そんなに荒唐無稽では・・・」とセヒがジホに話しかけたその時、部屋から外に丸聞こえの大声で「母さん!父さん!姉ちゃんが男連れてきた!手足が全部ある!」父「なに!?」弟「ホントホント!早く〜」と大騒ぎ。びっくりしたセヒにジホは気まずく笑うのでした。
家に入ってお食事タイム。お父さんは無言でセヒをギロリと睨みます。狼の前にいる子犬のように小さくなるセヒ。面白そうな目で見るお母さん、当惑した目で見る弟と嫁、皆セヒに視線集中。さすがのセヒも緊張した表情です。
するとお父さんが「コッケテンジャン(蟹のテンジャンチゲ)好きじゃないのか?大きいのを茹でてあるぞ。ソウルの人は食べられないのに」(←多分こんな感じ?)と言うのですが、セヒは全然分からずきょとん。すかさずジホが内緒話で「たくさん食べろという意味です」と通訳。セヒは「はい、おいしくいただきます」と好青年の返事。
お父さんがセヒに焼酎を注いだとき、セヒの脳裏にジホから叩き込まれた3つの項目が甦ります。家父長ワントップ制のジホの家。とにかくお父さんを攻略しなくてはならないのです。1つめ:1杯目は無条件に一気飲み!
セヒはぐいっと飲み干しました。お父さんの目がまたギロリ。「何の仕事をしてるって?」「ソーシャルネットワーク開発のスタートアップ会社の主席デザイナーおよびCTOの仕事をしています」お父さんの顔色が変わる。2つめ:答えは短く!2文以上長いと聞きません。
「IT企業で働いています」お父さん、やっと反応してくれました。「ほう、IT?で、どんなIT?」「携帯電話のアプリを開発する仕事ですが」「アプリ?どういうのを作ってるんだ?」3つめ:何か説明を求められたら固有名詞で例を出すこと!最大限有名なもので。
「最近、たくさん使われているカトク(カカオトーク)のようなものを作る会社です」「どのへんにあるんだ?」「コワーキングスペースと呼ばれる・・・」と言いかけるとジホがそうじゃない、とセヒの腕をつかもうとする。
(ハッ)「サムソンとLGの間の建物です!」
お父さんは弟に「いい場所じゃないか、いい会社に勤めてるな」と言い、上機嫌であれこれ話します。〈一人で気分良くしゃべり始めたら、ほとんどミッションクリア〉ジホとセヒは目を合わせ頷き合う。お母さんはそんなふたりをじーっと見ている。
ジホは機会を逃すまいと「あの、お父さん。それで・・・私たち結婚したいの」→家族全員一時停止。
「結婚!?」「急なのは分かってるけど、お互い歳もいってるし」「姉ちゃん!“アベンナ”?」「アベ?」ジホが咳き込みながら「違うわよ」と言ってもセヒは何のことだか分かっていない。コソコソ声で「何でアベ(日本の安部首相のこと笑)が出てくるんです?」「だから、赤ちゃん(ア)がお腹(ベ)に・・・妊娠のことです」てか弟よ、それはお前だろう!(ジホはできちゃった結婚をした弟夫婦に家を譲って出た)
「え!?」と驚いたセヒは否定しようと「違います。決してそんなことはありません。私たちが住居空間をともにしてるといっても・・」とつい余計なことまで言ってしまいました。ジホもハッとセヒを見上げます。
「ふたり一緒に住んでるんですか!?」と弟が叫びます。「あ〜一緒に住んでる人って彼氏だったのね」とお母さん。
「何だと!一緒に住む?」立ち上がったお父さん、怒り大爆発!「同棲してるってか!気は確かか!」怒鳴り続けてもうこうなると止まりません。セヒが「お待ちください!誤解なさってるようです。私たちが現在している同居はそういう概念はなく・・・」
その『同居』=同棲という単語にさらにヒートアップ!「同居!?同居だと?」理性的に釈明しようとするセヒ。お父さんは全く聞かずに怒鳴り続けます。ジホはずっとハラハラしながら聞いていたのですが、この最悪の事態を収拾するために、セヒの膝に後ろからローキックをかまし、セヒをお父さんに跪かせました!驚いてジホに振り返るセヒ。その時ジホはホランからの例の『別の方式』のトーク画面を指差すのでした。
「おおおおお嬢さんの・・手・・手を」意を決したセヒは目をつぶって叫びます!「お嬢さんの手を、一生、水一滴も濡らさないようにします!!!」食い止められなかったね、セヒや。
つづきます〜
にほんブログ村
〜ep.3-2のつづきから〜
ジホがもう行ってしまったと思ってしんみりホランの家の前(屋上)でチヂミパーティー?をしているホランとスジ。後ろではウォンソクが洗濯物を取り込んでいる。
「何時に行くって?」「7時。もう乗ってるわね」その後ろからウォンソクが何でもないかのように、「ジホが移民でもしたって言うのかよ。家に帰っただけじゃないか、3時間か4時間車に乗ってりゃ着くのに」
ホラン「そうじゃなくて、ジホがどれだけやっとこさの思いでソウルに上京してきたかと思うと・・・」
ジホのお父さんはソウルはお金がかかるからとジホが地元の南海の大学に行くことしか認めなかった。(お父さんは星一徹みたいな強烈な超・頑固おやじなのです!)
ウォンソク「じゃ、どうやって上京してきたんだよ」ホラン&スジ「ジホは・・・ちょっとドライ(=ドルアイ〈変な子〉なの」
※ドライって単に変な子と言うよりか、突拍子もないことを言ったりやったり、何考えてるか分からないような行動をする子に使うような気がします!
ウォンソクは「まさか〜」とすごく意外そう。スジ「あんたはまだジホのこと分かってないわね」
〜高校時代の回想〜
大学修能試験(センター試験のようなもの)の結果が帰って来た教室。ジホの点数はとても良かった。が、ジホのお父さんはジホの進路を法律家か教師以外は認めていない。作家が昔からの夢だったジホ。ソウル大の国文科を受けることを決め、意を決したジホが食事の席で「お父さん、私、国文・・・」と言うやいなや、お父さんはちゃぶ台をひっくり返した!!
ウォンソク「だけど、どうやって説得したわけ?」スジ「説得?言ったじゃない、(ジホは)ドライだって」誰にも知らせず夜行バスでソウルに向かうジホ。「夜中に逃走したのよ」
ある日、昼間から南海教育大学の門前で待機しているお父さん。ジホに携帯メールを送る「どこにいるんだ、お父さんは学校の前にいるから早く出て来なさい」メールを見て息を飲むジホ。夜になってもジホは門へ出て来ず(→ソウル大にいるから)、お父さんはまだ校門の前で待っていた。怒りで食べていたパンを地面に叩きつける。
なんとお父さんは前期が終わるまでジホが南海教大に通っていると思っていたのだ!
「ユン・ジホは思ってもないところでことを起こす時があるの」
その頃、ターミナルにいるジホとセヒ。
「今運転手さんが怒ってて・・・早く答えてくださいね。私と、結婚しますか?」
セヒ「(コクリ)はい」
ジホ「じゃ、私、荷物降ろしてきますね!!」
セヒ「あの!その前に尋ねておきたいことが」ジホ「おっしゃってくださいー」セヒ「もしかして、私を好きですかー?」
ジホ「いいえー」
セヒ「荷物、持って来てください、帰りましょう」
地下鉄の中立っている二人。セヒがカップラーメンの容器を洗ってくれたことに対してジホに訊くと、ジホは「習慣なので」と答えます。「本当にいい習慣をお持ちです」←前も言ってたよね!ジホはセヒの求める条件を自然にしてくれる人。
席が一つ空いたところにカップルが来て彼女を座らせてくれる彼氏。じゃれ合って仲良く話している。するとそこにもう一つ空席が。セヒはジホに席をすすめ、一旦は遠慮したジホですが結局座らせてもらった。セヒは少し離れた空席を見つけて行ってしまう。だって愛情があるカップルではないんだもんね、基本別行動。ジホはじっとセヒを見ているんだけど、別にセヒに対して何か思っているわけではなく、ただ自分の世界にないものに少し寂しさを感じているだけ。
“私は今、大家さんと結婚しに戻る”
家に帰り、セヒがお茶を入れてくれた。セヒ「私の条件は以前と同じです」←優しいところもあるがあくまで事務的。二つの顔を持つセヒ。
何か意見があるかと聞かれたジホは恐る恐る「仕事をやめて生活費もかかるし、次の仕事に就くまで家賃を少しだけ・・・まけて下さると」「どのくらいとお考えですか」?」「5000円ほど安くしていただければ、私もそんなに大変ではないと思います」
難しい顔でしばし考えたセヒは・・・「わかりました、そうしましょう」と快諾。「ありがとうございます」家賃は2万5千円ということに。
セヒはここでジホに気遣いを見せます。「無理していませんか?結婚のこと」
セヒは自分と結婚するより、故郷に帰った方が経済的に楽なのではないかと気にしています。でもジホは帰っても仕事を探しながらお父さんとやり合って暮らす未来が見えてるのね。仕事を探さなくてはならないなら家とここは家賃を出すか出さないかの違いしかない、(南海が)ソウルよりいいことは一つもない、仕事の数も無いしと達観した表情で言うのでした。
「でも、ちょっと驚きました。愛情に基づいた結婚観をお持ちだと思っていたので。下宿人として結婚を選択されたことは実は、、とても意外でした」
「まあ、おっしゃった通り『愛情や慈しみ』、そんなものは2年間(賃貸の契約期間)は必要でないみたいだからです。私に必要なのは・・あの部屋なんです」
セヒの独白“僕は今日、下宿人と結婚することにした”“知っていた。人並みはずれた選択だということを”←初めてセヒの心の声が出た!
ジホ「それから、実は一回ぐらいはしてみたかったんです・・・結婚」
“思ってたより、相当” 「あっ、今週分別しましたか!?」“風変わりな妻と出逢った” (←お前が言うか?笑)
翌朝、ジホはよく寝れたようでスッキリとお目覚め。朝食にビビンバを作って幸せそうに頬張っている。そこにセヒが猫を抱いて起きてきた。朝の挨拶をしたジホ。セヒの視線の先はジホのビビンバへ。
一緒に食べますか?と聞くとセヒは朝はホットコーヒー1杯で済ませていると言って断ります。生活スタイルもこれから少しずつ知って行くんだね。でも別に合わせるわけではない関係。しかし二人とも特に親しいわけでもないのに、パジャマ姿のまま同じ空間にいるってのは・・・そういうのはあんまり気にしないんだね!空気のように思ってるのか、それができるくらい無意識に気楽に思ってるのか・・・?
ジホは安住の地を得て心底リラックスした表情。“おいしい。ごはんも、寝るのも・・こんな(楽な)朝、本当に久しぶり”
食べながら心の中で自分のした選択が間違っていなかったと自画自賛。
その時セヒも“楽だ。僕も猫も。こんな平穏な週末はいつぶりだったのか” →そして即行ソゲティン女をブロック(笑)
もうジホがいれば分別のストレスもなく、5000円の割引で平穏な時間が得られたことに満足している。
卵を使ったことをわざわざ報告したり、言われなくても猫の餌を用意したりするジホを見て“やはり下宿人とのこの結婚が(正しい)答えだった”と頷くセヒ。(しかも珍しくニッコリしている笑)
そこにジホのお母さん(多分)から電話がかかってきた。「うん、今日だったっけ?とりあえず夜に行くから。気をつけて来てね」
ジホはセヒに訊かれて、両親は結婚式でソウルに来ること、今晩弟の家(元・追い出されたジホの家)に行かなくてはならないことを伝える。「それでは、私も今日行きましょうか?」ジホ、びっくりの巻。
セヒは昨夜結婚のプロセスを整理してみたとジホに言い、さながらプレゼンのようにパワポでテレビの画面を使いながら説明し始める。プロジェクト名は〈2年制 住み込み結婚の為のプロセス〉
画面には、〈両家へ挨拶〉〈結婚式場〉〈スタジオ・ドレス・メイクアップ〉〈ウェディング撮影〉〈新居〉〈婚礼品・結納〉〈新婚旅行準備〉〈結婚式〉のたくさんの結婚に至る過程が。
ジホは気が遠くなり、「ちょ・・これ、全部するんですか?」セヒ「これは一般的な例で僕たちみたいな場合は(←そんな場合は普通無いだろう笑)、全部省略してこれだけを」指しているのは〈両家へ挨拶〉。「じゃあ今日、うちに挨拶を・・?」「僕の考えではそれが効率的ではないかと。もし急すぎるなら・・・」「いえ、今日行きましょう」「はい」二人はミッション遂行のため、決意の目つき!
ジホはホランの店に行った。ホランはジホが南海に帰ったと思っていたからすごく驚いている。「あんたのせいで昨日マッコリ5本もあけたのよ」「だからすぐに来たじゃない」
「それで?また大家さんのところに戻ったって?」「まぁ大家さんではあるけど・・・ちょっと話が長くなるからスジと3人で会お」
ホランはジホがいつもと違って可愛くきちんとした格好をしていることに気づきます。それを、「新しい作家先生に会いに行くのね!」と早合点。ジホはその早合点に乗って「男性が女性の家に挨拶に行くとき、男性がどんな話をすれば親が喜ぶかな、その・・・結婚の承諾をもらうときなんかは」と訊いてみた。「なんであんたが知りたいの?」(ギクッ)「あ〜、台詞を書くのね!」またまたホランの早とちり。「それは私の専門でしょ!」と力強いお言葉をいただきました!
バス停でセヒを待つジホ。向こうから歩いてきたセヒはスーツ姿がビシッと決まっててカッコいい!さすがモデル出身のイ・ミンギ。いつもの無表情も、さながらランウェイを歩くモデルのよう。ちょうどバスが来て二人は乗り込みました。
まずはカフェで作戦会議。ジホは3つの項目をセヒに留意してほしいと話してありました。他には?と訊かれたジホは、弟もちょっと荒唐無稽なほうではあるけれど、それは私が気をつけますから、まずはお父さんだけに気を使ってもらえれば大丈夫だと思うと念を押します。そしてその3つで通じなかった場合は、(ホランに教えてもらった)別の方式で行くかもしれないと。
「どんな方式ですか?」と訊くセヒにトーク画面を見せます。「この友達が結婚の専門家で・・・」
その画面に表れたのは〈妻の父の心を掴む決定的な一言〉1.お嬢さんの手を一生、水一滴も濡らさないようにします!2.お嬢さんを社長の奥様と呼ばれるようにして差し上げます!3.お嬢さんを一生お姫様のように扱います!4.一生死ぬまで(原語ではちょっと汚い言い方)お嬢さんを愛します!
ホランはドラマの台詞だと思ってるから大げさに言ってきたのかもね〜笑
いつも表情がないセヒもさすがに目が丸くなった。「これが・・・通じるのですか?」「ええ、多分?」「いえ、この事態だけは私が必ず食い止めます」
ふたりが弟の家に向かって歩いていると、後ろからスーパーの袋を提げた弟が駆け寄ってきた。「姉ちゃん!」
(以下、ジホの家族は方言で話していてよく聞き取ることができないので、いつもの3割増しでの雰囲気訳です)
無邪気にジホにじゃれつく弟とそれを振りほどく姉。後ろでセヒが冷静に観察している。やっと弟がセヒに気づきました!
「あぁ、彼氏。挨拶して」とジホが言うとセヒが先に「初めてお目にかかります。ナム・セヒといいます」
気押された弟も礼儀正しく「ユン・ジソクです」と挨拶。「お食事まだですよね?お入りください」と言い残し走って家に戻ります。
「そんなに荒唐無稽では・・・」とセヒがジホに話しかけたその時、部屋から外に丸聞こえの大声で「母さん!父さん!姉ちゃんが男連れてきた!手足が全部ある!」父「なに!?」弟「ホントホント!早く〜」と大騒ぎ。びっくりしたセヒにジホは気まずく笑うのでした。
家に入ってお食事タイム。お父さんは無言でセヒをギロリと睨みます。狼の前にいる子犬のように小さくなるセヒ。面白そうな目で見るお母さん、当惑した目で見る弟と嫁、皆セヒに視線集中。さすがのセヒも緊張した表情です。
するとお父さんが「コッケテンジャン(蟹のテンジャンチゲ)好きじゃないのか?大きいのを茹でてあるぞ。ソウルの人は食べられないのに」(←多分こんな感じ?)と言うのですが、セヒは全然分からずきょとん。すかさずジホが内緒話で「たくさん食べろという意味です」と通訳。セヒは「はい、おいしくいただきます」と好青年の返事。
お父さんがセヒに焼酎を注いだとき、セヒの脳裏にジホから叩き込まれた3つの項目が甦ります。家父長ワントップ制のジホの家。とにかくお父さんを攻略しなくてはならないのです。1つめ:1杯目は無条件に一気飲み!
セヒはぐいっと飲み干しました。お父さんの目がまたギロリ。「何の仕事をしてるって?」「ソーシャルネットワーク開発のスタートアップ会社の主席デザイナーおよびCTOの仕事をしています」お父さんの顔色が変わる。2つめ:答えは短く!2文以上長いと聞きません。
「IT企業で働いています」お父さん、やっと反応してくれました。「ほう、IT?で、どんなIT?」「携帯電話のアプリを開発する仕事ですが」「アプリ?どういうのを作ってるんだ?」3つめ:何か説明を求められたら固有名詞で例を出すこと!最大限有名なもので。
「最近、たくさん使われているカトク(カカオトーク)のようなものを作る会社です」「どのへんにあるんだ?」「コワーキングスペースと呼ばれる・・・」と言いかけるとジホがそうじゃない、とセヒの腕をつかもうとする。
(ハッ)「サムソンとLGの間の建物です!」
お父さんは弟に「いい場所じゃないか、いい会社に勤めてるな」と言い、上機嫌であれこれ話します。〈一人で気分良くしゃべり始めたら、ほとんどミッションクリア〉ジホとセヒは目を合わせ頷き合う。お母さんはそんなふたりをじーっと見ている。
ジホは機会を逃すまいと「あの、お父さん。それで・・・私たち結婚したいの」→家族全員一時停止。
「結婚!?」「急なのは分かってるけど、お互い歳もいってるし」「姉ちゃん!“アベンナ”?」「アベ?」ジホが咳き込みながら「違うわよ」と言ってもセヒは何のことだか分かっていない。コソコソ声で「何でアベ(日本の安部首相のこと笑)が出てくるんです?」「だから、赤ちゃん(ア)がお腹(ベ)に・・・妊娠のことです」てか弟よ、それはお前だろう!(ジホはできちゃった結婚をした弟夫婦に家を譲って出た)
「え!?」と驚いたセヒは否定しようと「違います。決してそんなことはありません。私たちが住居空間をともにしてるといっても・・」とつい余計なことまで言ってしまいました。ジホもハッとセヒを見上げます。
「ふたり一緒に住んでるんですか!?」と弟が叫びます。「あ〜一緒に住んでる人って彼氏だったのね」とお母さん。
「何だと!一緒に住む?」立ち上がったお父さん、怒り大爆発!「同棲してるってか!気は確かか!」怒鳴り続けてもうこうなると止まりません。セヒが「お待ちください!誤解なさってるようです。私たちが現在している同居はそういう概念はなく・・・」
その『同居』=同棲という単語にさらにヒートアップ!「同居!?同居だと?」理性的に釈明しようとするセヒ。お父さんは全く聞かずに怒鳴り続けます。ジホはずっとハラハラしながら聞いていたのですが、この最悪の事態を収拾するために、セヒの膝に後ろからローキックをかまし、セヒをお父さんに跪かせました!驚いてジホに振り返るセヒ。その時ジホはホランからの例の『別の方式』のトーク画面を指差すのでした。
「おおおおお嬢さんの・・手・・手を」意を決したセヒは目をつぶって叫びます!「お嬢さんの手を、一生、水一滴も濡らさないようにします!!!」食い止められなかったね、セヒや。
つづきます〜
にほんブログ村
タグ:この人生は初めてなので
この記事へのコメント
コメントを書く
この記事へのトラックバックURL
https://fanblogs.jp/tb/6880670
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。
この記事へのトラックバック