「ザ・ロング・アンド・ワインディング・ロード」〜東京バンドワゴン第11弾 /小路幸也 今年もやってきましたよ、堀田家の春!
相変わらず、何やかやと賑やかな堀田家。
キャラクターも人間関係もいろんな事件も、よくもまあ、これだけ盛り込んだな、っていうくらいてんこ盛りの東京バンドワゴンシリーズ。
こんなにたくさんの登場人物がいて、たくさんの事件があれば、もっととっちらかった物語になると思うんですよね。
でもとっちらかった印象はない。
それぞれみんなが主人公で、それでいて一人歩きしない。
ドロドロした人間模様もあるはずなのになぜかドロドロ感がない。
むしろ爽やかに事件解決、チャンチャン、って感じ。
これは、どこをどう切り取っても「小路マジック」にほかなりませんね。
すっげ〜! 小路マジック!
年を追うごとに元気になる勘一さん。
今までになく行動が素早いです。
古本を愛するのに国境はありません。
今回はロンドンの古本屋さんを守るために勘一さんは奔走しましたよ
さすが勘一さんだわ〜(^ ^;)
花陽ちゃんはいよいよ大学受験。
お医者さんになるためにたくさんの勉強をしてきました。
嬉しいあしながおじさんの申し出もありました。
受験会場では焦らず、落ち着いて試験に臨んでね!
そして今回は、10周年記念。うれしいおまけがありました。
初版限定の折込み。
CDほ初回限定盤みたいですね。
シリーズ番外編
「夢もうつつも屋根の下」
サチさんが堀田家に居座ることになった時のことが書かれた短編。
ちょっと得した気分です(*^^*)v