● 3月3日は「桃の節句」
本日(3/3)は「五節句」のニ・「上巳」でした。 「上巳?」という方でも「桃の節句」と言えばああそうなのか、となるのではないでしょうか? 五節句では「端午」(5/5)「七夕」(7/7)は殆どの方がその名だけでイメージが沸いて来ると想いますが、 この上巳の他、「人日」(七草・1/7)、「重陽」(菊の節句・9/9)等は判り難いかも知れませんね… 中でも菊の節句はそれ自体が最早あまり馴染みが無いかも… それ程楽しいイベントがあるわけでもありませんしね…。
さて、この五節句も、近代以前から行われて居る行事ですから、 元来所謂旧暦の当該日に実施されたワケですが、 現在では一般的に新暦の当該日に行われて居ますね。 故に実際の季節とは矢張り1ヶ月程度のズレが生じて仕舞います。 殊に七夕など新暦では丁度梅雨時ですから具合が悪いですよねえ…。 それもあってか、七夕に関しては、有名な仙台の「七夕祭り」の様に、 旧暦に近い8月7日付近に行う例が結構ある様ですね。 …まあ、丁度学校は夏休みですし、お盆も近く観光業的にも都合が良い、って事も大きいのでしょう。
話が少々脱線して仕舞いましたが、 その桃の節句に行われる「ひな祭り」のハナシです。 こちらもところによっては4月に行われる様ですね。 それは兎も角、「ひな祭り」と言えば矢張り何と言っても「雛飾り」。 様々な形式の物がありますが、 何れも現代では一般的に男雛(お内裏様)が向かって左、女雛が右の配置になって居ます。 が、これは元々逆の配置で、今の様な配置になったのは、明治33年当時の東宮、明宮嘉仁親王(後の大正帝) の婚礼写真が洋風に習ってこの配置になって以来、と言うのは結構有名な話だと想いますが、 精々10年くらい前の時代劇等でも劇中の結婚式や雛人形が、 現代の様な配置になっているものが当たり前の様に見られたもので、 その雛人形もまた、現代売られている物をそのまま使っているかの様な安直さで、違和感この上なしでした。 全く以って困ったものです。 最近だとどうなのでしょうか…?(まあ、今はその時代劇自体が…)
ただ、上で「洋風」と謂う言葉を使いましたが、 英国のエリザベスII世(当時はまだ即位していません、念の為) とエジンバラ公の結婚時の写真(Elizabeth II Wedding 等のキーワードで画像検索すると多数引っ掛かります。 尚、左の画像は結婚式の時の物ではありませんので、これまた念の為)など見ると、 エジンバラ公が向かって右側に立って居たりするので、 一体全体何が「洋風」なのか?と言われると正直良く判りませんね…。 これはまあ、将来の女王と王配ですから、またちょっと事情が違うのかも知れません。 同国王太子やケンブリッジ公の写真を見ると、大体花嫁の向かって左側に立って居る様ですしね。
何れにせよ、古来我が日本に於いては、江戸時代の絵画資料等にも見られる様に、 雛人形にせよ結婚式にせよ花婿が向かって右、 花嫁が左に座って居るのは確かなのです。 この辺りは、時代劇では現代風にする合理的な理由付け(例えばパラレルワールドの様な設定等)が出来ない限りは、 旧来の配置にするべきである、と思うのですが…。
…何だか気が付いたら結局、桃の節句とはあんまり関係の無いハナシになって仕舞いました。
● 戦艦武蔵発見記念 !?
お雛様とは全く無関係ながら、 桃の節句の三月三日(日本時間)、 Twitter 等により瞬く間に広まった「戦艦武蔵発見」の報。 「艦これ」人気も相俟って、 早くも「模型業界に動きアリや?」と一部模型マニアは浮き足立って居る様子です。