2020年07月26日
奈良国際映画祭プレイベントへ 良質な大人の映画と豪華ゲスト〜久々に京都から出た2020年夏
大変ご無沙汰のこちらのブログ
旅どころか外出制限、自粛自粛の日々
なんだか異様なムードが漂った数ヶ月
第二波が来て、感染者数が増えてる
仕事はリモートにはならないし
食品の買い出しぐらいだったけど
それでも息が詰まるようだった
だから、例えめっちゃ近い奈良とは言え
わたしには小旅行だった
行き方は何通りかあるけれど
わたしはこのチケットを使って
地下鉄で竹田まで行き近鉄電車に乗り換え奈良へ
このルートは人が多い京都駅をスキップできて
しかも電車は実質1時間ちょいなので
この時期にはありがたかった
待ち時間含め1時間半ほどで到着
お目当てはこちら
http://nara-iff.jp/feature/554/
映画3本はどれも観た映画ではあったけど
もう一度じっくり観たいな、と思えた
チケットはあらかじめ電子チケットを購入
すんなり入場できるのかと思えば
手指の消毒をまず求められ
感染が出た場合のために住所や電話番号など
記入を求められ
熱を測り案内の人に付いて会場へ
え?と思うほど「こじんまり」だった
かつて芝居小屋・映画館だった尾花座は
今は小さなホテルとなっていた
その宴会場の1室で
椅子は間隔を空けて設置され
座った位置をスタッフは記録
咳は変わってはいけないことになっていた
ここまで配慮して行われた映画上映
やや緊張が漂う会場ではあったが
奈良国際映画祭に関わる人の熱を感じた
1本目「カツベン!」
https://www.katsuben.jp/
舞台となる青木館はこの尾花座を参考にされたそうで
上映終了後は
映画館である尾花座を経営してらした先代が登場
古い写真を元に
貴重なエピソードの数々
テレビがない時代、映画が人々にとって娯楽で
今よりもっと映画は人々に近くて
ひしめき合って映画を観てた
映画の前には「カツベン!」で
音楽を担当された周防監督の弟さん周防義和さんが
「奈良国際映画祭にお越しの・・・」と
この時だけのメッセージ映像
「カツベン!」
奥田民生さんが歌う「カツベン節」にのせて
いろんなシーンが見られるyoutube
https://youtu.be/LlSIjRnpip8
イベントに1本目にふさわしいコメディで
周防作品にはマストの
竹中直人さん・渡辺えりさんはじめ
豪華俳優さんたち!
特に暑苦しくてコミカルな役が意外だったのが
竹内豊さん
いい人のイメージが強いけど
杖で人をぶっ叩く親分役の小日向文世さん
かつて栄光を極めた弁士今は飲んだくれ
浮腫んだ顔と七色の声を魅せた永瀬正敏さん
あ、キリがない(笑)
熱い熱い映画バカ揃いが集まって
ワイワイ作って
映画バカが喜んで観る素敵な映画になってます
お約束のお笑いシーンの他
タンス芸って言うのかな
昔のコントネタみたいなのもあちこちに
2本目は「37seconds」
http://37seconds.jp/
主人公を演技初挑戦の脳性麻痺を持つ人がリアルに演じてる
監督はアメリカで活動しているHIKARIさん(女性)
これね、1回目観た時
わたし泣かなかったんだけど
今回観て涙が出たのは
ユマが出会ったある人
(ここは敢えて伏せておきます)の見せる複雑な表情でした
ユマだけじゃない
みんな色々な思いを抱えて経験をして生きてる
この映画上映後
河瀬直美監督が会場に現れ
ZOOMでHIKARI監督、神野三鈴さん、渡辺真起子さんが登場
監督は北斗晶さんに雰囲気の似た
底抜けに明るい基本の顔が笑顔のような人で
子どもの頃から周りに
体や知的に障がいがある人が普通にいる環境だった話をしてくれた
この映画は「きれいごと」を見せるのでもなく
「お涙頂戴」でもなく
ひとりの人間が思いっきりもがいて大人になる
世界へと飛び出す映画
監督の声や雰囲気なんかに触れて
「嘘ついてへんな」と感じた
その本気が伝わるような映画やと思う
ユマの母親役の神野三鈴さんは
映画の中では娘にしがみついてる
困った母なのだけど
ZOOMでは最初から最後まで
ナチュラルな笑顔と伸び伸びした話し方で
役とは全くの別人すぎてガン見してしもた
ポタポタと大粒の雨みたいな涙を落とすシーンがあるんやけど
震える手も出てこない言葉も
演技を超えてました
ZOOMで映った時
この人誰やろ?とわからんかったのが渡辺真起子さん
一番言葉少なでしたが
河瀬監督や神野さんから「姉さん」と呼ばれる
ワケがわかる実にオトコマエな人でした
この人の役がなんとも
カッコ良くて潔くて大人の女性で
黒いミニのワンピースで振り向き様の投げキッスのシーンなど
同性ながら痺れました
ここに河瀬監督が加わるとどうなるか!
濃ゆくて濃ゆくて
このZOOMだけでも奈良に行って良かった
河瀬監督のこの日の衣装も素敵だったことを
付け加えておきます
3本目は「人生フルーツ」
いまだに口コミで広がるドキュメンタリー
http://life-is-fruity.com/
実は3度目の鑑賞
大きなスクリーンで人と一緒に、は初めて
大きなスクリーンだからこそ
ただきれいな映像、じゃなくて
修一さんや秀子さんと一緒に
風や雨を感じて土の匂いを胸いっぱいに吸い込んで
季節を味わう感じがした
樹木希林さんがナレーションをしていて
もっと話してる印象だったけど
言葉は最小限に抑えられ
ひとつひとつの言葉が生きている感じ
「コツコツ ゆっくり 人生フルーツ」
あの響き、リズム、声は
津端さんご夫妻の歴史が詰まってる感じ
素敵なライフスタイル!に留まらず
お二人の考え方や行動は
常識や「こうあるべき」に囚われず
実に新しく自由で
パートナーシップの視点で見ても
「英子さん」とパートナーを「さん」付けで呼んだり
修一さんの最後の仕事でも
英子さんの意見を聞いたり
一緒に完成を楽しみにしていたり
食卓の位置は
実はお互いに「もうちょっとこうしたい」が
ありながら譲り合っていたり
人生のヒントがあちこちにある映画なんやな
若い頃は平気だったけど
最近は映画を3本も観られなくなってた
でも、自粛で映画が映画館で観られなくて
やっと京都から出られる!
映画がしかも良質な作品が観られる!
で、コーフンしていたのか
大して疲れる事もなく無事に帰宅
熱い人たち、熱い映画に出会えた旅だった
旅どころか外出制限、自粛自粛の日々
なんだか異様なムードが漂った数ヶ月
第二波が来て、感染者数が増えてる
仕事はリモートにはならないし
食品の買い出しぐらいだったけど
それでも息が詰まるようだった
だから、例えめっちゃ近い奈良とは言え
わたしには小旅行だった
行き方は何通りかあるけれど
わたしはこのチケットを使って
地下鉄で竹田まで行き近鉄電車に乗り換え奈良へ
このルートは人が多い京都駅をスキップできて
しかも電車は実質1時間ちょいなので
この時期にはありがたかった
待ち時間含め1時間半ほどで到着
お目当てはこちら
http://nara-iff.jp/feature/554/
映画3本はどれも観た映画ではあったけど
もう一度じっくり観たいな、と思えた
チケットはあらかじめ電子チケットを購入
すんなり入場できるのかと思えば
手指の消毒をまず求められ
感染が出た場合のために住所や電話番号など
記入を求められ
熱を測り案内の人に付いて会場へ
え?と思うほど「こじんまり」だった
かつて芝居小屋・映画館だった尾花座は
今は小さなホテルとなっていた
その宴会場の1室で
椅子は間隔を空けて設置され
座った位置をスタッフは記録
咳は変わってはいけないことになっていた
ここまで配慮して行われた映画上映
やや緊張が漂う会場ではあったが
奈良国際映画祭に関わる人の熱を感じた
1本目「カツベン!」
https://www.katsuben.jp/
舞台となる青木館はこの尾花座を参考にされたそうで
上映終了後は
映画館である尾花座を経営してらした先代が登場
古い写真を元に
貴重なエピソードの数々
テレビがない時代、映画が人々にとって娯楽で
今よりもっと映画は人々に近くて
ひしめき合って映画を観てた
映画の前には「カツベン!」で
音楽を担当された周防監督の弟さん周防義和さんが
「奈良国際映画祭にお越しの・・・」と
この時だけのメッセージ映像
「カツベン!」
奥田民生さんが歌う「カツベン節」にのせて
いろんなシーンが見られるyoutube
https://youtu.be/LlSIjRnpip8
イベントに1本目にふさわしいコメディで
周防作品にはマストの
竹中直人さん・渡辺えりさんはじめ
豪華俳優さんたち!
特に暑苦しくてコミカルな役が意外だったのが
竹内豊さん
いい人のイメージが強いけど
杖で人をぶっ叩く親分役の小日向文世さん
かつて栄光を極めた弁士今は飲んだくれ
浮腫んだ顔と七色の声を魅せた永瀬正敏さん
あ、キリがない(笑)
熱い熱い映画バカ揃いが集まって
ワイワイ作って
映画バカが喜んで観る素敵な映画になってます
お約束のお笑いシーンの他
タンス芸って言うのかな
昔のコントネタみたいなのもあちこちに
2本目は「37seconds」
http://37seconds.jp/
主人公を演技初挑戦の脳性麻痺を持つ人がリアルに演じてる
監督はアメリカで活動しているHIKARIさん(女性)
これね、1回目観た時
わたし泣かなかったんだけど
今回観て涙が出たのは
ユマが出会ったある人
(ここは敢えて伏せておきます)の見せる複雑な表情でした
ユマだけじゃない
みんな色々な思いを抱えて経験をして生きてる
この映画上映後
河瀬直美監督が会場に現れ
ZOOMでHIKARI監督、神野三鈴さん、渡辺真起子さんが登場
監督は北斗晶さんに雰囲気の似た
底抜けに明るい基本の顔が笑顔のような人で
子どもの頃から周りに
体や知的に障がいがある人が普通にいる環境だった話をしてくれた
この映画は「きれいごと」を見せるのでもなく
「お涙頂戴」でもなく
ひとりの人間が思いっきりもがいて大人になる
世界へと飛び出す映画
監督の声や雰囲気なんかに触れて
「嘘ついてへんな」と感じた
その本気が伝わるような映画やと思う
ユマの母親役の神野三鈴さんは
映画の中では娘にしがみついてる
困った母なのだけど
ZOOMでは最初から最後まで
ナチュラルな笑顔と伸び伸びした話し方で
役とは全くの別人すぎてガン見してしもた
ポタポタと大粒の雨みたいな涙を落とすシーンがあるんやけど
震える手も出てこない言葉も
演技を超えてました
ZOOMで映った時
この人誰やろ?とわからんかったのが渡辺真起子さん
一番言葉少なでしたが
河瀬監督や神野さんから「姉さん」と呼ばれる
ワケがわかる実にオトコマエな人でした
この人の役がなんとも
カッコ良くて潔くて大人の女性で
黒いミニのワンピースで振り向き様の投げキッスのシーンなど
同性ながら痺れました
ここに河瀬監督が加わるとどうなるか!
濃ゆくて濃ゆくて
このZOOMだけでも奈良に行って良かった
河瀬監督のこの日の衣装も素敵だったことを
付け加えておきます
3本目は「人生フルーツ」
いまだに口コミで広がるドキュメンタリー
http://life-is-fruity.com/
実は3度目の鑑賞
大きなスクリーンで人と一緒に、は初めて
大きなスクリーンだからこそ
ただきれいな映像、じゃなくて
修一さんや秀子さんと一緒に
風や雨を感じて土の匂いを胸いっぱいに吸い込んで
季節を味わう感じがした
樹木希林さんがナレーションをしていて
もっと話してる印象だったけど
言葉は最小限に抑えられ
ひとつひとつの言葉が生きている感じ
「コツコツ ゆっくり 人生フルーツ」
あの響き、リズム、声は
津端さんご夫妻の歴史が詰まってる感じ
素敵なライフスタイル!に留まらず
お二人の考え方や行動は
常識や「こうあるべき」に囚われず
実に新しく自由で
パートナーシップの視点で見ても
「英子さん」とパートナーを「さん」付けで呼んだり
修一さんの最後の仕事でも
英子さんの意見を聞いたり
一緒に完成を楽しみにしていたり
食卓の位置は
実はお互いに「もうちょっとこうしたい」が
ありながら譲り合っていたり
人生のヒントがあちこちにある映画なんやな
若い頃は平気だったけど
最近は映画を3本も観られなくなってた
でも、自粛で映画が映画館で観られなくて
やっと京都から出られる!
映画がしかも良質な作品が観られる!
で、コーフンしていたのか
大して疲れる事もなく無事に帰宅
熱い人たち、熱い映画に出会えた旅だった
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