2024年06月28日
e-(電動アシスト)じゃない素(す)のMTB 選びも種類が多くてそうとう楽しめる!
しかし、なぜまた 29er(ツーナイナー=29インチ)のMTBから選ぶんすか・・・これまでずっと「こんなバカデカいの国内に必要無い」って言うてたのに、
必要無いと言えば、そもそも我が家のように、ひとりの人間が5台も6台も所有する必要なんか最初から無いし、徹底的に節約するなら、クロモリの26インチフレームに Vブレーキ、フロント2速(36/22)リア8速(11/34)のMTBが1台あれば低コストで永遠に乗り続けられるし・・・ただ数台持てるスペースと経済的余裕があれば話は別で、
あれこれ登場する新技術・新規格はとりあえず試(ため)しておきたいと、
そこで不要と感じたらそれ以上追いかけなくてもええし、すっかり気に入れば素直にそっちに移ればええわけで、
そういえば、あれだけVブレーキ信者だったのに、今じゃすっかり油圧ディスクブレーキの素晴らしさに惚れこんでますね、
じっさいよく効くし音鳴りの直し方も分かってきたし、とどめはディスクを挟(はさ)みこむパッドのせまいクリアランスが正確に自動で保持できるシステム・・・これだけ魅力が重なるとやはり無視できない存在に、
ということは、パッと見、デカいばかりに見える29インチフレームも、試しに乗ってみないとその具体的なプラスマイナスも分かりっこないと、
160p台の身長なら最初あきらめたほうが正解やけど、180pあるのに29インチを拒絶するのはどう考えても不自然に思えてきて、とりあえず先入観はひっこめてこっちから合わせに行くような感覚でこのフレームサイズに慣れ親しんで、それから改めて批評したい、
あれだけ乗せられてる感が強いと文句言ってた27.5インチのMTBも、昨年シングルスピード化したらガラッと印象が変わり、今じゃすっかりお気に入りの1台に、
で、次に問題となるのはMTBの顔でもあるサスペンションをどうするか、
重くて高価なフルサス(前後ともにサスペンション仕様)はまず無いとして、フロントだけサスペンションのハードテイルにするか、それともフロントにもサスペンションを付けないフルリジッドにするか・・・しかし、これはどっちみち、
そうか、どっちにしたってすぐ付け替えることができるもんな、
で、あれこれと29インチハードテイルMTBを見てきて、最終候補に残った2台がこれすか、
ひとつはGTのアバランチェ・エキスパート・・・アルミフレームで14.17s、色はパープルでとてもええ感じ、もうひとつはロックバイクスのナイトレイン・・・クロモリフレームで15.6s、色は無塗装で自然に浮き出す鉄サビの表情を楽しむという、
価格は5万円も開きがありますが、
GTはセール中につき楽天最安値だと送料無料で148,500円、ロックバイクスは特にセールとか無いけど、送料無料で198,000円・・・けっこうな価格差やけど、これはロックバイクスのほうにはドロッパーシートポストが最初から付いてるからで、
そのせいで1.5sも重いと、
それもあるけど、ナイトレインはもともとアルミより重いクロモリフレームなんで、この重さが吉(きち)と出るか凶(きょう)と出るか・・・あとアバランチェ・エキスパートには最初から付いてるチューブレス対応ホイールがナイトレインには付いてないのも残念ポイント、
ところで、GTのハードテイルMTBといえばトリプルトライアングルが売りですが、数年前に仕様が変わったそうでこれが購入の大きなきっかけになったと、
こちらのインタビュー記事によると、ある工場で溶接し忘れた失敗作のフレームが出てきて、ここからがいかにもアメリカ的発想やけど、耐久性試験に合格さえしたら、失敗作のフレームのまま出荷しようという話になって、じっさい試験を始めたところ、驚くことに失敗作のほうがより強度が高く、しかもより多くしなって乗り心地も良くなるという、良いとこだらけの結果が出てしまい、けっきょくこの『失敗フレーム』をベースに各部を再度調整し直して次世代トライアングルフレームが誕生、
GT 新トリプルトライアングル開発者インタビュー(2019年9月27日)
https://www.ritewayjp.com/itemblog/%e8%87%aa%e8%bb%a2%e8%bb%8a%e3%83%96%e3%83%a9%e3%83%b3%e3%83%89/gt-27837/2019/09/_adminrpj
Avalanche Expert 29 主な特長(紹介動画)
https://www.riteway-jp.com/bicycle/gt/bikes/avalanche_expert_29_6091/
確かに日本じゃあり得ない自由な発想すね・・・日本だと失敗作は全部やり直して当たり前ですし、責任者は始末書や反省文を書かされて、ボーナスも大幅に減らされ、せっかくの発見・発明のチャンスまで逃(のが)してしまうという、
『しなり』といえばふつう鉄をベースにしたクロモリフレームの世界で語られる話やけど、GT新世代のハードテイルアルミフレームが強度を上げながらよりしなるというのは奇跡的な発見・発明なわけで、これはぜひ味わっておきたい、
フルサスほどの効果は望めないにしても、ハードテイルでいちばんコントロールしづらい後輪(こうりん)まわりがしっとりしなれば悪路走破性や疲労軽減にもつながりますし、こんなええ話は無いすね・・・いっぽうロックバイクスのナイトレインはクロモリフレームですが、こちらが最終選考まで残った理由は、
国内メーカーでしかも会社設立からわずか10年ちょっとの若い企業なんでぜひとも応援したいし、じっさいロックバイクス初のMTBはとても独創性が高く魅力的なんで、
しかもロックバイクスという社名が示すとおり、モノ作りの背景には常にハードロックが鳴り響いてますし、
この独創的なMTBに与(あた)えられた『ナイトレイン』というモデル名は、ガンズアンドローゼズの曲に由来するらしいけど、このロックグループに強く影響を与えたのが、自分らの世代のハードロックスター『エアロスミス』なわけで、そういう音楽的つながり感も楽しく、
YouTubeにも西山代表が何度も登場されてますし、おなじ大阪で自転車店『マスターピスト』を経営されてるピスト仙人(せんにん)中瀬氏(なかせし)ともコラボしてピストバイクを制作されてますし、やはり製作者の顔が見えるってええもんすね、
日本国内で売買が完結してほんのわずかにせよ国内の景気回復に役立つ気持ち良さもあるし、純国産MTBフレームに乗る誇らしさもあるし、
いっぽうGTのほうは、いかにもアメリカ的というか、
こちらは29インチでなく27.5インチサイズの紹介動画になっとります
デザイン面で見ると、GTというたった2文字だけをいちばん目立つダウンチューブの中央にドデカく配置してこれがじつにサマになってて見飽きない、これほど思い切ったデザインは工業デザイン史上に残る傑作ちゃうか、
耐久性がより高くなった改良型トリプルトライアングルによって従来よりさらにアルミフレームがしなる奇跡みたいな技術を現実化させてから迎(むか)えた創業50周年、そんな乗り乗りな会社事情というのもありますし、レースで勝つことよりも乗ること自体がたのしい自転車づくりを優先する姿勢にも好感が持てますね、
まあどっちにしても魅力的なことには変わりないし、ほかのメーカーにも魅力的なモデルは数限りなくあるし、購入をぜんぜん急いでないと、選ぶ作業それ自体もメチャ楽しくなってきて、ああでもないこうでもないと繰り返し選び直したり、
特に最近はきれいな動画や画像で色々なモデルをくわしく見られるし、情報量も多いから、買わないでもかなり楽しめますね、
せっかくやし、各社ともそれぞれの車重も明記してくれたら最高やな、