▽・w・▽ それでは、ほぼ初乗りとなる古風な鉄の馬、450馬力単発星形エンジンのビーバーでコネチカット川の源流へ向かいましょう、
(=^ェ^=) 四国でずっとヘリに乗ってたから、飛行機のあつかいはぜんぜんあかんなあ、ちょっと不安、
▽・w・▽ ところで、どんなルートで飛ぶんすか、
(=^ェ^=) いま居てるシェルブック空港からまず南東の町、クークシール=エアトンへ向かい、そこから212号線にそってひたすら東へ進むと、ラ・パトリって小さな町に出る、その町で交差する257号線にそって南へ進めば、じきに山が迫ってきて、その峠を越えるとアメリカのマサチューセッツ州、眼下にはほぼ源流ともいえるコネチカット・レイクが広がってるはずや、今日はその湖に着水しよう、
▽・w・▽ ホントにそんなみずうみあるのかなあ、X-plane10では、水が干からびてることも多々あるしなあ、
(=^ェ^=) まあともかく行ってみよう、けっこう広い湖やからきっと水はあるはずや、
▽・w・▽ なかった場合は? 近くに飛行場はありませんよ、
(=^ェ^=) その時は、てきとうな草地を探して不時着したらええやん、
▽・w・▽ ところで、ラ・パトリ村のすぐ北東、進行方向左手にでかい山塊(さんかい=ひとかたまりの山)がありますね、メガンティック山っていうのかなあ、
(=^ェ^=) 山全体が国立公園か、頂上には有名な天文台もあるそうや、「
宇宙女子」ってブログにくわしく紹介されてる、ここもぐるっとひと回りして、それから国境を越えてコネチカット湖へ向かおう、
(以下、飛び立った機内でやり取り)
(=^ェ^=) ひさびさに乗るしこうき(飛行機)は、操縦むつかしいなあ、とくに離陸時は左ひだりへ引っ張られるし、ヘリに比べるとコックピットの視界もぜんぜん悪いし、
▽・w・▽ けど、カナダって広いっすね、
(=^ェ^=) 道がメチャまっすぐやな、山頭火の歌に
「まっすぐな道がさびしい」とかいうの、あったなあ、
▽・w・▽ 正確には「まっすぐな道で さみしい」です、
(=^ェ^=) 高校の授業でたったひとつ覚えた俳句や、例外的に一回だけ、教科書を離れて山頭火だけの特別授業があって、
▽・w・▽ メガンティック山が見えてきましたよ、地図で見るよりもあまり特徴がありませんねえ、
(=^ェ^=) メガンティックで検索すると、ことごとく3年前に起きたカナダ史上最悪の鉄道火災事故が出てくるなあ、
▽・w・▽ この山の20数キロ東北に、
ラック・メガンティックっていう小さな町があって、そこで起きた大惨事ですね、
(=^ェ^=) 「5両の機関車で運んでいた68両分の原油がこの町ですべて燃え尽きた」んか、痛ましい・・・
▽・w・▽ さて、メガンティック山を一周して、いよいよカナダからアメリカへ向かう一本道です、
(=^ェ^=) いかにもそれらしい峠道になってきた、
▽・w・▽ しかし、悪い予想が的中しております、
(=^ェ^=) 「あっと驚くタメゴロ〜」、みずうみ、あらへん、
▽・w・▽ どうします、どれもこれも干上がってますよ、地図上にはいくつもあるはずのみずうみが、
(=^ェ^=) いきなりテンションがた落ちや、それに林ばかりで不時着に適した草地もあらへん、こまったなあ、
▽・w・▽ 燃料はまだありますよ、
(=^ェ^=) すぐ東のアジスコホス湖はどうやろ、こっちの方がかなり広いから水はあるんちゃうかなあ、
▽・w・▽ 「あっと驚くタメゴロ〜」、こっちも干上がっております、いったいX-plane10はどうなってるんすか、裁判で訴えられますよ、
(=^ェ^=) こうなったら意地や、さらにおとなり、カップサップティック湖はどうや、
▽・w・▽ おお、かなたにようやくそれらしく光る風景が、
(=^ェ^=) ああ助かった、これで降りられる、
▽・w・▽ じゃあここに着水して、次回またコネチカット川へもどりましょう、
(=^ェ^=) ああ、やっぱり水辺はええなあ・・・
▽・w・▽ 水上飛行機で助かりました、
海外では近日11が発売されるそうですが、日本語版の登場はいまだ未定なので・・・