2021年06月19日
レクサス新型NX「NX250」と「NX350」の差別化が判明!
レクサス開業以来、ここまで大掛かりなフルモデルチェンジは初といえ、まさに「ゲームチェンジャー」な1台と言えます。
まだいくつかの謎が残された「NX」ですが、先般、自動車研究家の「山本シンヤ」氏の記事では、レクサス新世代における事実がいくつか知らされました。
大手メディアの記事ですので、ご覧になった方も多いとは思いますが、その内容をピンポイントでご紹介させていただきたいと思います。
▼全面刷新の高級SUV新型「NX」何が変わった? トヨタ&スバルの良さ活かした次世代レクサス第一弾とは
https://kuruma-news.jp/post/388733
まずは、これだけ「電動化」が叫ばれている中、「NX250」と「NX350」という、内燃機関エンジンが2つもラインナップされることに対して疑問がありましたが、コレの答えがありました。
■NX350(AWD専用)には「F SPORT」しか存在しない
この点はすでに正式発表前から漏れ伝わっていましたが、メディアでの正式な開示は初めてと思います。
「NX350」はAWD専用モデルであるだけでなく、日本での新型IS350と同様「F SPORT」のみのラインナップとなります。
また、このNX350はフルタイムAWDであり、「電子制御多板クラッチ」にはGRヤリスのGR-FOURで使用しているものと同様のパーツを使用しており、このグレードの開発にあたってはスバル社と協業しているチームが開発に関与している・・・というも述べられており、従来のFF車ベースを単にAWD仕様に換装したものとは大きくことなる「本格派」であることが想定され、組み合わせられる2.4Lターボエンジンと相まって、新型NXでも注目のグレードといえます。
トランスミッションも「高トルク対応型」が採用されるなど、NX250とはハードウェア面での差別化がされていますね。
■NX250には「F SPORT」が存在しない
一方、自然吸気エンジンを搭載する「NX250」には「F SPORT」グレードがないことにも言及。なお、単なる「廉価版」ではなく、従来の2Lターボ以上のパフォーマンスを持つことも言及されています。
従来のレクサス車では、基本的にどの排気量の車種を選んでも「F SPORT」が設定されていますが、NX250ではその法則が崩れます。
新世代レクサスにおいては、すべての車に「F SPORT」を設定することではない方針で、メリハリをつけるようですね。
なお、「F SPORT」がないのは確定ですが、その他のグレード(たとえば、「version.L」)の有無はまだ不明です。
■NX450h+は「ハイオク仕様」かつ「リヤモーターパワーを増強」
RAV4PHVとNX450h+は同一のパワートレーンではありますが、味付けが異なることが判明。
新型NXは「リアモーター」をより積極的に使う設定となっており、車両の重量配分などにも配慮し、補機バッテリーの位置も変更しているそうです。
使用する燃料も「ハイオク」となり、最大出力も異なることで差別化をしているようです。(システム出力は227kW(RAV4 PHVは225kW)とのこと)
また、20インチタイヤにはランフラットタイヤ近似の「EMT」を採用していることも明らかに。
なお、NX350hとNX450h+には「F SPORT」は設定される模様です。
また、充電ポートを見る限り、NX450h+はRAV4PHVと同様、「急速充電」は非対応であることがわかります。
なお、現在公開されている公式画像では面白いことがわかります。F SPORTを除くと、シートが「3種類」見つかるのです。
わざわざ同じカラーで3タイプの写真があるということは、3つのグレードがあるということでしょう。
https://global.toyota/jp/newsroom/lexus/35290897.html
▼ダークローズ1
シートは「ファブリック」に見えます。つまり「標準」グレードでしょう。
▼ダークローズ2
シートは「L-tex」または「本革」に見えます。つまり「I Package」か「version.C」でしょうか?
▼ダークローズ3
シートは「L-tex」または「本革」に見えますが、上記写真とは正直見分けがつきません・・・がこちらが「本革シート」を備える「version.L」に相当するものと考えられます。
ということで、現時点ではF SPORT以外に「3つのグレード」があるのでは・・・ということが推測されます。
新型NXでは、従来どおり「標準」、「I Package(またはversion.C)」、「version.L」をラインナップする可能性がありますね。
一方、「F SPORT」では同じアングルの写真が2枚あります。
▼F SPORT専用ホワイト1
▼F SPORT専用ホワイト2
どちらも見分けが付きませんが、ここから想像するに、片方は「L-tex」、もう片方は「本革」であることでしょうか?
現行NXの「F SPORT」では本革シートは「標準装備」ですが、新型NXの「F SPORT」ではレクサスISやUXやなどと同じく、車両本体価格を引き下げるため、「本革シート」はメーカーオプションの設定であるかもしれませんね。
「本革シートが必須だ!という方は、おそらく「約25万円」程度のメーカーオプション代金を追加で払わなければならない可能性があります。
これはまったく推測ですが、本革シートオプションとともに、「ドアミラーのメモリー機能」や「シートベンチレーション」、「パワーイージーアクセスシステム」がセットオプションに組み込まれることも多いので、NXの「F SPORT」では本革シートがオプション化されると、悩ましいところがありますね。
新型NXが仮にフルモデルチェンジで順当に「+20万円」程度の値上げをするとなると、本革オプションを加えると実質的には現行のNX F SPORTモデルよりも「約50万円」ほどの値上げになる可能性も考えられます。