2021年05月12日
Airtag(エアタグ)はクルマの盗難や位置検証に使えるのか?(1)
「紛失防止タグ」の一種であり、鍵や財布につけておくことで、手元のiPhoneでAirtagの場所を探しやすくするものですが、クルマ好きの方では愛車の盗難防止やセキュリティ強化にも使えないかと話題になっていました。
当方もかねてから紛失防止タグ「Mamorio」は使用していて関心がありましたので、少し多めですが2セット(8個)購入してみました。
大きさは「碁石」程度で、レクサスの純正スマートキーと比べても小さいですが、厚みは「約8mm」と結構あります。
電池は、レクサスのスマートキーにも仕様されている「CR2032」ですので、バッテリー交換が容易なのは嬉しいところ。
レクサスコレクションでスマートキーやカードキーケースにこの「Airtag」を入れるスペースのついたおしゃれな専用ケースを出してほしいなぁ・・・
ペアリングをすませて、早速クルマに仕込ませてみます。
盗難防止という意味では、わからないところ(センターコンソール内部など、分解に一定程度時間がかかるところが望ましい。電池交換は面倒ですが・・・)に隠すのが良いと思いますが、今回は実験のため普通に小物入れに置きました(笑)
これだと、盗難犯にすぐバレますね・・・
さて、クルマから離れて「Airtag」の場所を確認すると、GPSやスマートフォンの電波が届かないマンション内のタワーパーキングであってもしっかり認識しています。これは最後にiPhoneとの接続を確認した場所を記憶しているんでしょうね。
この時点でiPhoneから「探す」アプリを実行しても、当然ながら、Airtagは検知しません。
再び駐車場に戻ります。
扉の向こう側にクルマがあるので、「探す」アプリを実行したところ、約「6.5m」という表示がでました。扉の向こうにクルマがいるとわかってもなんだか嬉しい。
クルマに近づくとより正確な表示が!
超広帯域チップ(UWB/Ultra Wideband chip for spatial awareness)に対応したiPhone12だと、具体的な方向もわかるのはすごい!
プリウスやアルファードなど売れ筋のクルマを保有されている方は、巨大な商業施設やアウトレットモールなどの駐車の際、目印になってかなり便利だと思います。
さて、クルマの「位置」を調べるには非常に有効であることがわかりましたが、「盗難防止」という点ではどうでしょうか。
非常に気になるのは公式サイトにも出ている次の点です
つまり・・・
「見知らぬAirTagがあると、自分のiPhoneに通知が来る」
「AirTagは持ち主のiPhoneから離れた後、一定時間(*)経過後に移動したら音が鳴る」
(*)一定時間経過後・・・というのは、「3日間」という話もありますが、ぜひ設定で変更できるようにしてほしいところです。
AirTagは「見つける」(見つかる)ためにあるので、その存在を知られないように「こっそり仕込む」仕様にはなっていないということなので、しょうがありませんね。しかし、クルマの場合は、内装のかなり奥深く(ナビゲーションシステム裏やセンターコンソールを分解した奥深くなど)など、設置場所がわからないところに設置することが可能ですので、盗難防止の抑止力が一定程度働くのではと思います。
なにせ、窃盗団も、クルマのどこかに「AirTag」があることはわかっても、それを取り除くのに時間がかかると、盗難を諦めることに繋がることも期待できるかもしれません。Airtagを捜索している間に、本来のクルマの持ち主(オーナー)はおおよそクルマの所在場所を検知できますので、「このクルマにはあAirtag」が内蔵されていますというようなステッカーでも抑止力につながるかもしれません。
とはいえ、まだ実際、3日間以上経過していないので、今後「使えるか」試してみたいと思います。
<追記>
タワーパーキングに駐車して、当方はまったく近づいていないのに「16:00頃」に検出反応が・・・?
AirTagの検知範囲内にiPhoneを所持した誰かがタワーパーキング内に入ったのでしょうか・・・