各販売店からメーカーへの初回発注は「11月1日」でしたので、初回発注組の方はそろそろ納期目安の予定日が確定しているのではないでしょうか?大都市圏でも、遅くとも今週末には連絡があると思われます。
12月から生産開始、年末年始休みや配送の都合もあり、最速でも年明け1月中旬、という感じのようですね。
さて、ESでは意外にも初設定の”F SPORT”の人気が高いようです。
当方も試乗する機会がありましたので、レポートさせていただきます。
まず”F SPORT”に乗ると・・・ドアトリムの「本アルミ」がスポーティでなかなかいい感じです。
またシートのホールド性は適度で、ISやRCなどのようなスポーティ路線のシートではなく、サイドサポートや座面の「土手」の部分はおとなしめで、コンフォート感があります。
また、シートのクッションが厚く、合成皮革の「L-tex」シートの割には質感が高く感じるのも嬉しいポイント。
ただ、”version.L”に乗ったあとだと、インテリアパネルに埋め込まれた「アンビエントイルミネーション」や、インナードアハンドル部分のベゼルにあるイルミネーションがないのが残念です。こういった装備は全車標準にするか、コストの問題があるならせめて「メーカーオプション(MOP)」として設定すべきと思います。しかし、フレアレッドの内装はフォーマルなセダンには珍しく、スポーティでとてもいいですね。
"version.L"だと、後席にもイルミがあるんですよね。こういったところは全車標準にしてほしいところ。
F SPORTだからといって省く必要ないように思います。(”標準”にはMOPでも良いかと)
さて、動き出すと、相変わらずの乗り心地の良さですが、ロードノイズが”version.L”に比べ「少し大きめ」であることに気づきます。
やはり”version.L”は「ノイズリダクションホイール」が効いていたのでしょう。
路面の凹凸でも、サスペンションが少し跳ねるような感じがしますが、総じて乗り心地は良いですし、ここ最近のレクサス車の延長線上にあるような乗り心地で違和感はありませんでした。(ということはやはり”version.L”の乗り心地がレクサスとしては異例な程良かった!)
ヘッドアップディスプレイも大型で見やすいですね。
”F SPORT”だと、どうしてもアクセルを踏んで見たくなりますが、動力性能的には他のグレードと差がありません。
ですので、坂道等、負荷がかかるところでアクセルを踏み込むと一般的な4気筒エンジンのサウンドノイズにがっかりしてしまいがちですが、実際クルマを所有してみると、そんなにアクセルを踏み込むシチュエーションは多くないと思いますので、それほど気にする必要はないかと思います。
また、ESは後席にゆったり座れるようになっていますが、ヘッドレストの位置によっては結構バックミラーが見づらい・・・
なるほど、やはり後部に人を乗せる機会が多い方は「デジタルインナーミラー」は有益だな、と感じました。
ESのスピードメーターはIS・RC・LCと同じ「LFAインスパイア」タイプのスポーティ路線で見やすいです。
一方、”標準”と”version.L”はデジタルとアナログの2種類からメーターを切り替え表示可能です。”version.L"の場合は、ヘッドアップディスプレイにスピードがデジタル表示されているので、メーターはアナログ表示がおすすめです。
・アナログ表示
・デジタル表示
なお、今回の”F SPORT”の燃費についてはいつもの測定コースで、約19.8km/Lと、”version.L”より若干落ちる結果となりましたが、タイヤ&ホイールの影響または誤差の範囲と思われます。いずれにせよ、ごく普通に走行していても燃費は「20km/L」あたりを達成できるすばらしいプレミアムサルーンと思います。
今までのレクサス的な乗り心地(適度は硬さとコンフォートさ)を期待する方は”F SPORT”はおすすめです。
そして、今までと違う新たな乗り心地(あえて言うならメルセデス・ベンツ的?)を追求したのが"version.L"ではないでしょうか。結構フィーリングが異なると感じましたので、これからご検討される方はぜひ乗り比べをおすすめします。
試乗車の少し気になったのは、センターコンソールサイドが「ハード樹脂」のため、シートベルト着脱時に接触・またはスレるのか、結構擦り傷が出来ていたこと。まだほぼ新車時の状態ですが、結構目立ちますので、実際納車されたあとは、このあたりも気を付けたほうが良いかもしれません。
あとはちょっとマニアックですが、前席ドアポケットにはグレードにかかわらずちゃんとラバーマットが設定されていました。
コストダウンで省かれがちな地味な装備ですが、ESはこういったところも気を使っていますね。goodです。
・・・とおもったらリヤは省略されていました。
ここはやむなしかな?気になる方は、「型紙」を作ってラバーやフェルト素材を敷くと良いと思います。
また、グローブボックス内部には不織紙のようなものが敷いてあります。起毛仕上げよりこちらのほうが静音性には効果がありそうです。
(奥に見えるのは、エアコンフィルターケースです)
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新型ESは全般的にとても良くできていると思うのですが、イルミネーション機能や各種スイッチ等の質感、ルーフ/バイザー等の生地の質感ではちょっと疑問に残る部分があります。600−700万もするのですが・・・
ただ、製造原価も以前と比べ上昇しているでしょうからやむを得ないのかもしれませんが、最近のマツダ車が特に質感を上げている状況を見ると、レクサスももっともっと頑張って欲しいと思います。
高級車とうたってるレクサスでコストカットやコストダウンといった言葉が出てくる事自体が不思議です。