以前からマガジンXを始めとするスクープ雑誌でのレポート、欧州海外メディアでの噂はしばしばありましたが、LEXUS英国の公式facebookにて正式にレクサス「GS」がディスコン(販売中止)となることが明らかにされました。
レクサスエンスーが記事にしています。
https://lexusenthusiast.com/2018/05/03/lexus-discontinues-the-gs-sedan-in-europe/
▼英国レクサス公式 facebook
https://www.facebook.com/LexusUK/posts/1842859962431866?comment_id=1843910342326828&reply_comment_id=1844207518963777&comment_tracking=%7B%22tn%22%3A%22R9%22%7D
ユーザからのコメントに可能な範囲で回答する対応する姿勢は凄い!
英国市場におけるGSの後継は「ES」って明確に返答してますね。
コメントによると、「欧州におけるGSの販売はここ最近非常に苦戦しており、2018年9月からの環境規制(WLTP)に対応するには投資が必要だが、現状のGSではそれに見合った投資を行う事は出来ないと判断した」、という感じでしょうか。
”WLTP”については、日本独自の「JC08」に変わり導入される世界的な燃費基準とのことですが、日本でもマツダ車が「CX-3」、「CX-8」などで公表したことで話題となりましたが、英国における事情は次の記事が一番わかりやすいかと。
https://www.autocar.jp/news/2018/04/19/284712/
英国では環境性能に関する新基準「WLTP」に適合しない新車の販売が2018年9月から認められない方向とのことで、このままでは新車は一切販売できなくなる、ということのようです。日本における規制でほとんどの場合は、施行日以前に発売された車はOKのはずですが、そのような特例がないようです。
つまり、在庫車であっても2018年9月までに顧客に行き渡らないものは在庫車であってもWLTPに適合させる必要があるので、モデル末期の車種や販売量が少ない車種は(コストに見合わないため)販売中止にしている、とのことのようです。
GSはその販売量の低下からWLTPに適合させるのではなく、”販売中止”という判断がされた、とのことのようです。
日本ではこのような環境規制基準に対応しない自動車の販売自体を規制するルールはないので、英国のように販売停止されることは当面ないと思われます。
しかし、プレミアムクラスの車がひしめく欧州市場の英国において主力FRセダンの「GS」が販売中止となったことは今後の他地域での販売戦略にも大きな影響を及ぼすことは間違いなさそうです。
なお、日本では2018年10月から燃費基準は「JC08」から次のような「WLTP」での測定に変わるため、以下の数値が示されるそうです。
・市街地モード(WLTC-L)
・郊外モード(WLTC-M)
・高速道路モード(WLTC-H)
・上記の平均
日本でのレクサスES(ES300h)はレクサスの新車でで初めて「WLTP」での燃費公表となる見込みですので、果たしてどういった数値となるのか、そちらも注目したいところです。(発売が当初噂されていた初夏から秋に変更されたのは、新基準に適合するような”チューニング”を綿密に行うためではないかと邪推するのですが・・・)
気になる今後の「GS」についてですが、セダン車のニーズが縮小していくのは世界的な傾向ですので、従来と同じコンセプトの「中大型 FRセダン」としてのGSは当面販売されない・・・と考えてよいでしょう。
噂のように「スポーツバック風」、「4ドアクーペ風」なスタイルとしての「GS」の再登場を期待したいところです。
そして、「GSF」に関しても気になるところです。
「”F”10周年モデル」が最後のGSFとならなければよいのですが。
なお、日本における特別仕様車の予定台数の販売は終了済ですので希少価値が高まるかも・・・?
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