いよいよ重い腰を上げたトヨタが、標準装備してくる安全装備の統合パッケージですが、当初期待していたものとは少し違うことが判明しつつあります。
Lexus Safety System + は次の4つの予防安全システムをパッケージ化したものです。
・プリクラッシュセーフティシステム(PCS・・・歩行者検知機能付衝突回避支援タイプ)
・レーンディパーチャーアラート(LDA)
・オートマチックハイビーム(AHB)
・レーダークルーズコントロール(ACC・・・全車速追従機能)
数カ月前の事前のニュースリリースでは、LDAがLKA、AHBがAHSとの記述があったように思いますが、結局は標準装備とされるものは、グレードダウンされたようです。
つまり、標準機能は
・レーンキーピングアシスト(LKA)ではなく、レーンディパーチャーアラート(LDA)
・オートアダプティブハイビームシステム(AHS)ではなく、オートマックハイビームシステム(AHB)
他のメーカーは、安全装備のパッケージを何種類も準備することはないようですが、さすが巨大企業のトヨタでは、レクサス車の安全装備でも、画一的な装備を準備するのではなく、トヨタでいう上位版の「P」をベースに、車種により機能を「拡張」させる仕組みになっているようです。
なお、新型RXでは
・プリクラッシュセーフティシステム(歩行者検知機能付衝突回避支援タイプ)
・レーンキーピングアシスト(LKA)
・オートマチックハイビーム(AHS)*MOPでアダプティブハイビームシステム(AHS)装着可能
・レーダークルーズコントロール(全車速追従機能)
となっており、MOPで「AHS」、そしてブラインドスポットモニター(BSM)を選択すれば、ほぼ完成形となります。
一方、 秋に新設定されるGSFでは
・プリクラッシュセーフティシステム(歩行者検知機能付衝突回避支援タイプ)
・レーンディパーチャーアラート(LDA)*ステアリング制御付き
・アダプティブハイビームシステム(AHS)
・レーダークルーズコントロール(全車速追従機能)
となり、旧GSで設定されていた、レーンキーピングアシスト(LKA)がありません。
これは「F」モデルなので、そもそもこのような機能は不要と判断されたのか、それとも5Lのハイパワーを受け止めるだけの制御プログラムを構築することを省いたのか?(*通常の新型GSでは、LKAとなる見込み)
また、予想どおりとはいえ、「ナイトビュー」の設定がGSFでは確認できないことです。
もともと装着率は低いと思われるMOPでしたが、欧州車のラグジュアリークラスのセダンには設定されているので、ちょっと残念です。
また、ブラインドスポットモニター(BSM)は標準装備ではありませんし、歩行者検知機能も時速10km以上でしか作動しませんし、欧州車の同クラスでは、スポーツモデルでも「全部入り」が当たり前の時代の中、特段優れているところがないのが残念です。
2015年後半になって、ようやく1〜2年前の他社のスペックに追いついた、という感じでしょうか。
とはいえ、安価に、そして標準装備化されるのは嬉しいニュースでもあります。
(当然車両価格には上乗せされるハズですが・・・)
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そうなんですよね〜
そもそも最低でも400-450万する車を買う人が安全装備で5万〜10万円のコストをケチるともおもえないです。
LKA+AHSぐらい標準にしたほうが余計なコストがかからない気がするんですけどねぇ・・・
そのためにトヨタブランドの類似車種があるはずですし。
北米の需要等にあわせているのかもしれませんね。
レクサスセーティシステムは、標準でLKA+AHSとしてほしかったです。
これでは、CTやIS、NXクラスはLKAやAHSへのアップグレードの選択肢すら設定されない可能性もあります・・・
他のメーカーは標準装備化が進んでいるので、残念です。
車種が少ないレクサスの中で機能、装備面の優劣をつけざるを得ないので、中途半端なグレードを作りだしちゃうんですよねぇ・・・。
やっぱりトヨタなんですかねぇ・・・。
ただ安全装備関係は車のランク関係なく高性能なモノを標準装備するのが世界基準になっているので世界一を目指すなら一度考え直して欲しいです。