GSは、レクサスでももっとも多くのエンジンを搭載し、前モデルでは「GS430」、「GS460」の設定など、レクサスLSと並びレクサスのラグジュリアリー部門の車種として、多くのオーナーに愛されてきました。
海外ではすでに販売停止もしくは一部のモデルしかラインナップされていないエリアも多いですが、日本ではフルラインナップの販売が行われており、幾度となく「販売停止」が噂されてきましたが、ようやく現実のものとなってしまいました。正式には最後の「特別仕様車」の発表とともにニュースリリースが行われるものと思われます。
レクサスで販売停止となった車種として直近では「HS」(HS250h)がありますが、最後はひっそりと姿を消すこととなりました。
しかし、GSに関しては、最後の”特別仕様車”が設定されるようです。
特別仕様車といえば、標準グレードや「I Package」など、コストパフォーマンスの高いグレードに、追加装備や特別なカラーリングや内装を施し、多少お買い得な仕様にするものが主流ですが、今回は「F SPORT」ベースの特別仕様車となり、「ブラインドスポットモニター」や「クリアランスソナー」などの先進安全装備を標準装備したものになりそうです。
インテリアは所々に「レッド」のカラーリングをまとった仕様とのことで、「GS」の最後の特別仕様車はスポーティさを全面に出したモデルになりそうです。
なお、ハイパフォーマンスセダン「GS F」に関しては現時点では特別仕様車の設定はない模様。
現在販売されているMY20モデルのGSFはブレーキキャリパーに「ブルー」が設定され、ドアミラーやピラーをダークグレーからブラックにカラーリング変更、その他リヤトーコントロールアームブラケットのアルミダイキャスト化やサスペンションのチューニングなど手が入ったモデルですので、実質上これが最終モデルとなりそうです。(「F」10周年記念モデルオーナーへの配慮もあるのでしょうね)
ここ数年改良が施されていないことや、ライバル車のモデルチェンジなどが続き、2019年の販売ランキングでも苦戦するGSですが、先進安全装備やナビゲーションのアップデートがあればまだまだ延命はできたはず・・・その乗り心地や内装の仕立て、静粛性や快適性などはさすがプレミアムセダンといえます。
しかし、世界的に販売数が大きく減少しているといわれるセダン市場において、GS・ISどちらもモデルチェンジすることは大メーカーのトヨタ自動車であっても容易ではなく、「ISの2回目のマイナーチェンジ」に限られた資源を投入することにより、GSは開業以来の主力セダンとしての座を退くこととなったようです。
【YouTube】レクサス 2019年 販売台数が少なかった車種ベスト10
「GS」が再び復活する際は電動化・自動運転化技術を伴うものになっているに違いありません。
純粋なガソリンモデルやハイブリッドカーとしての「GS」はこれで終焉となります。既存のオーナーさんを中心にすでに生産停止および最終モデルに関する販促活動が行われているようですので、厳しい経済環境ではありますが、「GS」のラストモデルを購入できるのはあと数ヶ月となり、それほど多くの時間は残されていません。
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