実はシリーズ最長の作品で4クール、初代は3クール、それ以降は2クール、あとはOVAになる。
マクロスではあるが主人公の男自体が歌うというやや特殊な形式で、敵のど真ん中でどんな攻撃も神回避しつつ歌い続ける謎の男バサラと、だんだんと影響されていく敵味方、徐々に判明していく敵の謎という図式で話が進む。そして敵はゼントラーディすらはるかにしのぐ、やはりプロトカルチャーの時代を起源に持つプロトデビルンと呼ばれる種族だと判明。そのプロトデビルンとバサラとのかかわりや、船団のエースガムリンとバサラとのかかわり、冷え込んだジーナス夫妻(初代のエース夫婦)などが描かれる。
マクロスらしく三角関係は…とても薄く、一応程度のものしかない。男2名女1名なものの、男の片方が歌ばかりのキャラなので、あんまり成立しない。
プラスと同期の作品なので、劇中の年代も近く、双方に共通の要素(プラスの試作機が7で量産されて登場する等)がある。
とにかくバサラは四六時中歌っているので、バサラの歌は作中の挿入歌みたいな扱いになっている。
とにかくマクロスの中でも特によく歌う気がする、劇中では多くの人物が歌いまくる、とにかくみんな結構歌う、そんな作品。
あらすじ
ゼントラーディ人との戦争で壊滅しかかった人類は、ゼントラーディの一部と和解、地球の文化を絶やすまいと宇宙移民を進めていた。そしてその船団の1つ、マクロス7船団は銀河中心部へ向かって航行を続けていたが、そのマクロス7船団に対して謎の敵バロータ軍が攻撃を開始。ところが戦闘中に1機の謎のバルキリーが乱入、そのバルキリーは突如として俺の歌を聞けとスピーカーポッドというスピーカー風の弾丸を打ち込み、敵に対して歌い出すのだった。
周囲にとっては迷惑であり、特にエースパイロットのガムリンはその存在を甚だ困っていた、その歌う男熱気バサラはひたすら歌い続けた、バンドであるファイヤーボンバーの仲間ミレーヌもバサラの行動には困惑するが、バサラはそれでも歌い続けた。そのうちにマクロス7の中に人間の精気を吸い取るヴァンパイアと呼ばれる者が出現するようになる、またミレーヌもガムリンとお見合いをして友達以上恋人未満っぽい関係になっていく。謎の敵に襲われて混乱するマクロス7では伝説のリン・ミンメイと艦長夫妻の活躍を描くプロパガンダ映画を撮る羽目に陥ってしまう、バサラは輝役で出ることになるも乗り気ではないが、なんだかんだ映画も放映される、ところが敵の策略によってシティ7は旗艦であるバトル7や護衛艦隊とフォールドによって引き離されてしまう、市長のミリアは何とかしようと奮闘する、バトル7艦長のマックスも何とか合流しようと躍起になるがうまくいかない、バサラはそれでも歌い続ける。そのうちに敵の捕虜であり、調べるとまんま地球人であり、全くの放心状態だった捕虜がバサラの歌だけに反応することが判明した。そして歌い続けるうちに謎の少女シビルが現れる、シビルはバサラの歌に興味を示し、バサラもまたそんなシビルに興味を示すのだった。ところがあれこれする内にシティ7は恒星に突入する軌道に乗ってしまう、しかしバサラとガムリンの共同作戦によって何とかシティ7と合流して生還を果たすのだった。そして歌のエネルギーについて研究していた軍医千葉によって、ファイヤーボンバーを使ったサウンドフォースを結成したのであった。そこに近くを航行していたマクロス5船団が地球型惑星を発見して移住したという通信が送られてきた、マクロス7船団もその星に向かったが、その惑星はプロトデビルンの襲撃を受けマクロス5船団の兵士や市民は洗脳されてしまったのだった、そして敵艦隊によって惑星に閉じ込められてしまい、さらにエースの金竜隊長すら失ってしまうのだった、バサラは封印状態になったシビルに対して歌い続けるのだったが…ギギルもまたシビルを起こそうと必死になっていた、シビルが去ったあとにシビルが眠っている山に対してバサラとギギルは向かうのだが、そこで見たものは…。
あらすじ(マクロス7銀河が俺を読んでいる)
花に歌エネルギーが有効かテストをしていたバサラは、どこかから歌エネルギーが出ているのに気が付き、それを探しに辺境の惑星へ向かった。そこでは何やら少数の入植者が何かを発掘する作業をしているが、どうも成果ははかばかしくない、惑星の植民者はバサラに不信感を抱くが、子供一人はファイヤーボンバーのファンだったらしく、子供に対して歌を歌うバサラだった。
ところがその惑星では謎のう声が聞こえてくる、その正体はメルトランの少女エミリアだった。バサラは歌合戦を行う、そしてエミリアの小屋へと招待されるバサラたち、しかしそこにガビル他2名が現れる、エミリアは迎撃するが、バサラは歌えといいバサラとエミリアで歌い出す、そこにサウンドボンバーとガムリンも合流するが、ガビルは歌エネルギー対策もしていたのだった…。
登場メカ
概ね初代の延長線上。すでに地球は復興しており、宇宙中に移民船団を派遣している状況。OVAマクロスプラスと関連があり、そっちと同じメカが結構出てくる。
マクロス7船団
新マクロス級7番艦、バトル7を旗艦とした移民船団。シティ7以下7つの民間用の船と多数の護衛艦が従い銀河中央へと航海を進めていた。ちなみに住民は100万いるらしい。
サウンドフォース(ファイヤーボンバー)
謎のロック歌手熱気バサラ率いる新手のロックバンド。毎回なぜか戦場へ出てきて歌いまくっていたが、そのうちに徐々に周囲も乗せられていく、そして歌の力で謎の敵を追い払ったりと様々な現象が起きていく。そして歌の力を研究していた軍医千葉によってその力が証明され、サウンドフォースとしてファイヤーボンバーは新たに軍に認められる集団となった。
VF‐19改(ファイヤーバルキリー):熱気バサラ
なぜか一般人にすぎない熱気バサラが持っているバルキリー、最新型のVF‐19である。武器はランチャーポッドがあり、ランチャーポッドから銃弾のように小型スピーカー(スピーカーポッド)を打ち出して敵機に強引にスピーカーをねじ込ませて無理やり敵機のコックピットに音楽を流すことができる。軍用じゃないせいかバサラの趣味で顔に口とツインアイがついており、通常のゴーグルとは違いより人間的。
バサラは毎回これに乗ってスピリチアを奪いに来るバロータ軍のど真ん中で歌い続けている、バサラの操縦技術もあってか毎回バロータ軍の攻撃を神回避し続ける。ちなみにバサラはパイロットスーツを着ない。
他になぜか軍用の小型ミサイルもレイによって装備されている。実はこのバルキリー、元軍人のレイが軍から持ち込んだもので、音楽の有効性やVF‐19の有効性のテスト等の目的でバサラの元に来た。
中盤で大型スピーカーポッド、スピーカーポッドガンマが登場、対艦用として敵のブリッジにぶつけてがっつり歌を聴かせられる。
VF-11MAXL改(ミレーヌバルキリー):ミレーヌ・ジーナス
サウンドフォース結成時に配備されたミレーヌのバルキリー。他と同じく口がついている、女性的な外見でピンク、胸もある、スピーカーも胸。サイズはファイヤーバルキリーより小型。
ミレーヌの両親はあのマックスとミリアであり、すでにバルキリーの最低限の操縦技術は持っている模様。
VF-17T改 (ストームバルキリー):レイ・ラブロック、ビヒーダ・フィーズ
サウンドフォース結成時に配備されたレイ、ビヒーダのバルキリー。複座で前にレイ、後ろにビヒーダ、操縦は多分レイ。
レイは元軍のバルキリー乗りだった過去があり、操縦経験があるが、ビヒーダは特に軍人ではなく、他と違いバルキリーに乗っていた描写がない。ビヒーダは最終回にはドラムだけで歌エネルギーを出していた。
サウンドブースター
サウンドフォースのサウンドの力を増幅するための巨大スピーカー型の増設ユニット、普段はバルキリーとは別のところに保管されている、サウンドフォース発進時にあとからバトル7より発進してドッキングする。多分マクロス7最大のロボットアニメ的なギミック。
マクロス7船団統合軍
VF‐17ナイトメア(ステルスバルキリー):ガムリン木崎、フィジカ・S・ファルクラム、ドッカー、金龍、モーリー、ディック
精鋭部隊ダイヤモンドフォースに3機配備されているバルキリー。ステルスと書いてあるように黒く、またほかのバルキリーと違い突起物も少ない。ただしステルスっぽいこともあまりやってない気がする。
VF‐11と比べれば性能差、パイロットの差もあってかある程度の活躍する。ダイヤモンドフォースはほぼ全滅状態になり、そのままミリアによってシティの防衛隊として再編成される。
VF‐19エクスカリバー(ブレイザーバルキリー):ドッカー
新たに編成されたエース部隊エメラルドフォースに3機が配備された。隊長は1話でスピリチアを奪われたドッカーが務める。しょっちゅうダイヤモンドフォースと張り合っている。
VF-22 シュトゥルムフォーゲルII:マクシミリアン・ジーナス、ミリア・ファリーナ・ジーナス
最新型のバルキリー、終盤に登場。マックス及びミリアが搭乗する。マックスがまず青いVF‐22搭乗し、反応弾をゲペルニッチに向かい打ち込むも宇宙にフォールドされてしまう。再び出撃したときはミリアも赤いVF‐22に搭乗した。夫婦仲も少しは修復されたかな?
プラスに登場したガルドがテストパイロットを務めたYF‐21の改良型。
VF‐11サンダーボルト:金龍
この時代の主力戦闘機、割と普通のバルキリー、VF‐1の後継機として作られた主力であり、カラーリングや外見などもVF‐1に近い。やられメカであり、毎回登場するたびにあんまりやる気のないバンクでやられていくのが仕事。やられた後パイロットは助かったと思ったらそのままバロータ軍につかまりスピリチアを奪われてそのまま漂流、パイロットは救出されて病院送りになるも肉体的ダメージがないのになぜか元気がないという症状が繰り返され、医者が首をかしげるというのが序盤のパターン。
フルアーマーバルキリーも存在している。復活した金竜隊長が勝手に乗り込んだVF‐11はマイクロミサイルを撃ち尽くし、その後は突撃ラブハートを歌いながら突撃しバトル7を狙う敵艦の中枢を破壊して散った、やられメカである貴重なVF‐11の活躍シーン。
バトル7:マクシミリアン・ジーナス、エキセドル・フォルモ
マクロス7船団旗艦、新マクロス級7番艦である。マクロス級を名乗るだけに、主砲のマクロスキャノンや変形機構等マクロスに必要なものは大体そろっている。
その他
VF-1:ミリア・ファリーナ・ジーナス
最早30年前の旧式バルキリー。ミリア機がマクロス7で保有されていた他、数機がマクロス7市民によって保有されていた。
バトル7とシティ7が切り離されてしまったときに、シティ7を守る戦力が足りないためミリアが引っ張り出した。ただし肝心のパイロットが殆どいない問題があり戦力にはほぼならず。ミリア機もガムリンが乗った時に破壊されてしまった。
デストロイド・モンスター
初代で使われていたデストロイド。ゲストメカとして登場し、老人ホーム暮らし退役軍人(ミンメイの時代に現役だった軍人)3人が保有していたものをミリアがバトル7とシティ7が離れ離れになった時に戦力を集めるためイベントを開いてバトロイドを集めた際に登場した。すでに民間用のわりに今でも大砲は撃てるようになっているが、バロータ軍を狙うもあっさりと外れてビルに当たる始末であった。
クァドラン・キルカ:エミリア・ジーナス
劇場版に登場、その性能はクァドラン・ローを大幅に上回るらしい。ミレーヌの姉(ミリアの娘)エミリアが使用しており、辺境の極寒の惑星に乗り込むときに使用、バサラと歌合戦をしたがそこにガビルが現れてバサラと共闘することになる。
バロータ軍
元々バロータ第4惑星に眠っていた種族プロトデビルンが目覚めたとき、その目覚めたときに調査隊やバロータ星系に来た統合軍を洗脳して編成した軍。完全復活にはスピリチアが足りないので、プロトデビルンはこのバロータ軍を使ってスピリチアを集めていた。洗脳された兵士は千葉医師によるバサラの歌を使ったサウンド療法によって元に戻る。その後はマクロス5船団を洗脳しさらに戦力を増強した。
艦隊は7万にも及んでいるが(惑星ラクスを包囲したときの戦力)、果たしてバロータの統合軍とマクロス5の護衛艦隊を奪っただけで果たしてこれほどの戦力になるのか不明。とはいえプロトデビルンが本気を出せば数百万隻レベルの戦闘力があるらしい。
Fz-109エルガーゾルン:ギギル
バロータ軍の量産機である。元々はVF‐14だったが、プロトデビルンに調査隊の肉体事を奪われてしまい、さらにVF‐14もプロトデビルンのものとなった。それ以降改造されてエルガーゾルンとして使用されていた。
そしてスピリチアを採取するためにマクロス7船団を襲うのだった。元がバルキリーなので軍のほうでもバルキリーとして認識いる。
初期からギギルがこれに搭乗して現れる。VF‐14は頑丈なバルキリーで、ギギルのエルガーゾルンを見るとかなり頑丈らしく、ミサイルを何発浴びてもなお攻撃を受けても動いていた。
スピリチア回収用の装置がついており、これを使って人間からスピリチアを奪うことができる。
Az-130 パンツァーゾル:ギギル
マクロス5船団より鹵獲したVF‐14を改造した新型。後半に登場する、役割はエルガーゾルンと同じ。相変わらずスピリチア吸収装置がある。
FBz-99 ザウバーゲラ:ガビル
やはりマクロス5の鹵獲機体を使用、ガビルが使用する。サウンドプロテクト(マクロスクルー曰く耳栓)がついており、対サウンドフォースに有効だった。とはいえガビルには肉体ポジのグラビルがいるので影は薄め
プロトデビルン
彼らもまたプロトカルチャーの遺産の一つである。人間の生命エネルギースピリチアをエネルギーとして生きている種族であり、スピリチアを奪われた人間は精神エネルギーを奪われて生きる気力を失ってしまう。
長らくバロータ第四惑星で封印されていたが、調査に訪れた地球統合軍によって目覚めてしまった。その後はバロータ星系に駐留していた統合軍を洗脳してバロータ軍を作り上げる。初期はスピリチア不足から兵士の洗脳及び精神乗っ取りくらいしかできず、半端に目覚めて兵士の肉体を乗っ取っていたゲペルニッチ及びギギルの両名及び洗脳兵士のみでスピリチアを集めていた。
エキセドル曰くプロトデビルン1人でゼントラーディの基幹艦隊を壊滅させたという伝説話がある。実際にプロトデビルンのギギルの力は本気を出せば惑星の3分の1を崩壊させた挙句その惑星が崩壊させるレベルである、ただしこのレベルのことをやるとプロトデビルンであろうと無理があるらしく、そのせいでギギルは崩壊してしまった。またゲペルニッチも反応弾をフォールドさせて艦隊のど真ん中で爆発させる程度朝飯前。反面多くのプロトデビルンが力が取り戻せてないのかそれ以外の攻撃は散漫なところがある。
やろうと思えば銀河中のスピリチアを吸いまくれるらしいが、そうなると自分で自分の首を絞めることになる。どうもエキセドル曰くゲペルニッチは銀河すべてのスピリチアを吸収するスピリチアブラックホールらしい、というかプロトデビルンすら恐れるほどヤバい。
はぐれメルトランディ
未放映回で登場したはぐれメルトランディ軍。設定面ではTVか映画かについてはかなり曖昧であり、どっちかは不明。そもそもゼントラーディ(TV)では男と女はともに行動することはないため、どちらでも矛盾はない、しかし映像は一応映画。突然現れてマクロス7船団を攻撃した。指揮官はかつてミリアと競い合った別の艦隊のエースだった模様。
なおバサラ式ミンメイアタックはメルトランディには大うけだったが、彼女らは興奮状態になって暴走状態になって大変なことになっていた。
キスのダメージはブリタイ艦隊と大差ない反応だった。なおミンメイ以外の歌手ではミンメイアタックは困難っぽい発言があったり、ゼントラーディとの和平は初代以降は成功してないみたいな話も出てたりと結構興味深い話。
クァドラン・ロー:クロレ
メルトランディ用の起動兵器。かつてはミリアも乗っていた。クロレ艦隊の艦載機はすべてこれである。クロレ機のみ金色。バサラの歌でハイになってミサイルを撃ちまくっていた。
感想など
なんかよくわからない作品だったのが、だんだんとバサラのペースに乗せられて気が付いたら歌い出してる、そんな作品。
この作品、一番かわいいのはエキセドルかもしれない。
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