2013年08月13日
迎え火
お盆の迎え火を焚きました。
私の家にお迎えする、
お盆様は、五人(で良いのかな、五霊かもしれませんが。)
父親の両親と、兄妹です。
私の、祖父母と、叔父、叔母です。
祖母は、九六歳の長命でした。
祖父は、64歳、突然死
(朝、布団の中で亡くなっていたと言う事。)
父の長兄は戦死、次兄と、妹は結核で、
昭和二五年、二六年に亡くなっています。
他の姉(長子95歳)と妹(末子84歳)は健在です。
当時の、平均寿命、死因を見てみると、
昭和22年の平均寿命は、男50歳、女53歳
昭和25年から27年男59歳、女62歳となっています。
死因は、結核が昭和22年から、急激に少なくなり、
脳血管障害と変わって行く時期です。
ストレプトマイシンなどの抗生物質の普及と、
栄養事情が改善されたのでしょう。
それでも、高価な薬であったため、手に入らず、
安静的な治療を続けていたようです。
叔父は、国鉄(現JR)に勤めていたようですが、
それでも、治療を受けれなかったと言う事は、
かなりの治療費を要した事でしょうか。
そして、昭和30年代は、国民皆保険になり、
安定して、医療を受けられるようになります。
昭和50年には、男女とも、平均寿命は、70歳を超え、
現在の長寿となります。
そして、死因のトップは、悪性新生物(癌)となります。
脳血管障害、心疾患、悪性新生物が、3大死因ですが。
特に、脳血管障害で亡くなる数は減っています。
心疾患で亡くなる方の、数が平成5年頃から、
いったん減少し、増えています、(統計の取り方が変わった。)
長寿になった事で、癌に罹る人も増えたと言えます。
(70代から、癌罹患率は上昇)
2人に1人は癌に罹ると言う。
(0歳の人が、80年後に癌に罹る罹患率は、男39%女26%
70歳の人が10年後に同じく、男28%女12%、生涯では、男58%女43%)
医療先進国の、アメリカ、ドイツより長寿なのは、
保険制度によって、医療を受けられる事、
と、予防医療(定期検診等)が進んでいる事に、
あると思います。
脳血管障害で亡くなる人が少なくなった事は、
予防できたためでしょう。(減塩効果)
心疾患も、減煙、
糖尿病は減宴、
(宴会が続くと高栄養になったと昔は言いました。)
防ぎ得る、死(突然の)
予防、早期発見(定期検診)、早期治療、周囲の見守り(事故、自殺)
急死、突然死を防ぐ。
と言っても、人は必ず亡くなるので、
急死を防ぐ事と、やがて訪れる死を
周囲の人、(家族、友人)は、覚悟しなくてはならない。
看護した、看取ったと言う事も。必要な事です。
迎え火を見ていたら、
若くして亡くなった、叔父、叔母の事を考えてしまいました。
戦争で亡くなった、医療を受けられず亡くなった、
人達は、私の叔父、叔母ばかりではありませんが、
現代の日本では、考えにくい事です。
自衛隊員の方が、戦乱のために殉職された方はいないと聞きます。
これからも、必要な医療を受けられる事と、
戦時下に、国民を送り込まない国であってほしいと思います。
資料サイト
表2 平均寿命の年次推移
図6 主な死因別にみた死亡率の年次推移
5)がんに罹患する確率 〜累積罹患リスク(2008年データに基づく)
ストレプトマイシン
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投稿者:藤原|23:14|トラックバック(0)
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