2021年08月08日
ブルーベリー
2日後
猛暑の日の午後
〜〜
〜〜
突然やって来た猛暑にグッタリして、
自分の部屋でお昼寝。
ちょっとウトウトし始めた時に
ピーーッ! ピーーッ!
と、すぐそばでヒヨドリの大きな声。
ハッ! と目が覚めて
カーテンとガラス戸をそっと開けてみると、
網戸越しに
ひよちゃんがすぐ目の前のコブシの木の枝に止まって、
廊下の方を見ているのが見えた。
「ひよちゃん! どうしたの?
” なんかちょうだい “ って?」
と、声をかけてみたら
こっちに向き直って
ピーーッ! ピーーッ! と
また大きな声で鳴いた。
私に何か言ってるのだ。
カワイーイ
きっと「なんかちょうだい!」
と言ってるのに違いない。
「そこにブルーベリーが黒くなってるから
食べてって」
と言ってみた。
意味なんて解るはずは無いけど
きっと偶然そのタイミングで見付けたのだろう。
ひよちゃんは
サーッ とブルーベリーの木に飛び移った。
向こう側なのでひよちゃんの姿は見えないけれど、
ブルーベリーの木がユサユサしているのが見える。
あいにく数個しか黒く成っていないので
すぐ飛んで行ってしまったけれど、
" 気持ちは通じたのかもしれない "
と、ちょっと嬉しい。
明日もまた黒いのが付いてるでしょうから
食べにおいでよね!
あ? そう言えばなんだかひと回り大きくなったかも !
そうそう、
羽根もきれいに生えそろってツヤがあったねえ。
コロナ禍で行動が制限されてしまっているせいだろうか?
すっかりひよちゃんに心奪われている自分が
少し可笑しくもある。
そのまた翌日
夕方になって野菜を採ろうと畑に出たら
少し遠くからヒヨドリの声。
顔を上げて声の聞こえた方を見ると、
50〜60m程離れた所の電線にメスヒヨドリが止まって
こっちを見ている。
あ! ひよちゃんでしょ?
こっちにおいで。
ブルーベリー食べにおいでよ!
ご近所さんでもそこいらに居たら恥ずかしいので、
心の中で叫んだ。
たしかにあれはひよちゃんだ。
けれど、それきりヒヨドリは飛び去ってしまった。
ちょっとガッカリして
野菜を採って家に戻る途中、
ブルーベリーの木を見たら
黒くなった実が1個も付いていない。
あ、そうかーあ、
もうさっき食べちゃってから電線に止まってたのね。
私が出てきたの見て挨拶してくれたの ?
なんでもいいから無事が確認できて良かった。
明日はちょっともう食べられる実は無さそうだから、
ブルーベリーの木にお皿をセットして
トマトとキウイでも切って入れとこうかな
・・・・・ まだまだ続けられますように ・・・・・
だけど、
いつまでも「ひとりぼっちのヒヨドリ」じゃなくて
なんか別のタイトルに変えられたらいいのに。
「ヒヨドリ夫妻」とか・・・・・
「幸せなヒヨドリ」とか?
ちょっとダサイなあ。
もうちょっと気の利いたタイトル考えておかなくちゃ。
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