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2022年11月24日

私だけの特捜最前線→62「神代警視正の犯罪!〜20年の後悔を引きずり続けた妻への思い」

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※このコラムはネタバレがあります。

第239回「神代警視正の犯罪!」は、神代課長(二谷英明)の妻をクローズアップした作品で、神代の隠された過去と、それを引きずる男の寂しさが描かれた大人のドラマです。

死んだはずの神代の妻が生きている?

神代は、見知らぬ男性からの呼び出しを受けて鎌倉に向かいます。駅で出迎えた女性(小林かおり)を見て、神代は驚きました。女性は亡き妻とそっくりな顔をしていたからです。

男性は危篤状態にあり、神代に「女性はあなたの子だ」とだけ言い残します。神代には身に覚えがありません。妻は、女性が生まれる前に飛行機事故で死亡しているはずだからです。

特命課が疑惑事件と、それにまつわる連続殺人を捜査する中で、神代は女性の身元を探ります。その結果、20年ほど前に樹海をさまよう「神代怜子」と名乗る身重の女性を男性が保護していたことが分かりました。

怜子は女の子を生み、間もなく男性の前から姿を消してしまいます。その女の子こそが女性だったのです。では、父親は誰なのか。神代と妻・怜子との間のいきさつを知る蒲生警視(長門裕之)が代弁します・・・

当時、神代の部下だった刑事が、妻と関係を持ってしまいます。神代は自分の気持ちを押し殺し、二人を許したのです。だが、二人が乗った飛行機が墜落し、遺体は発見されませんでしたが死亡認定されました。

死んだはずの二人は生きていると確信し、妻を探す神代ですが、手がかりはつかめません。やがて、刑事が疑惑事件の重要容疑者と関係があり、殺人事件にも関与していることが分かったのです。

神代が語る「私の罪」とは

このドラマは、事件解明に向けて捜査にあたる特命課とは別に、妻の消息を追う神代の心情を丹念に描いています。神代は妻を探し出して、何をしようとしたのか、何を言おうとしたのか・・・

蒲生警視は「あんなに自分を抑えられる男を見たことがない」と振り返りました。刑事の仕事に命を懸けていた当時の神代は、妻の本当の気持ちを察することができない、いや、察しようとしなかったのです。

妻は、神代が不在がちだったことに寂しい思いをし、それが浮気へとつながってしまいます。でも、妻は神代を忘れることができず、乗るはずだった飛行機に乗らず、やがて部下の刑事の前からも姿を消しました。

事件解決後、おやっさんこと船村刑事に、妻を探し続ける決意を語る神代。おやっさんは「探してどうする?奥さんは十分苦しんだ、許してあげなさい」と諭します。

それに対し神代は「この20年間、ずっと後悔してきた。別れてみてはじめてそれが分かった。部下の刑事をあんな男にしてしまったのは私だ。罪は私なんだ」と自戒の言葉をつむぐのです。

神代の罪とは何だったのでしょうか。もし神代が妻と再会したら、彼は素直に謝ったのでしょうか。夫婦間のすれ違い・・・そこには犯罪者も被害者もいないはずです。いろいろと考えさせられるドラマでした。

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2022年11月17日

私だけの特捜最前線→61「白い手袋をした通り魔!〜叶刑事VS二世議員を描いた痛快なドラマ」

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※このコラムはネタバレがあります。

今回紹介する第264話「白い手袋をした通り魔!」は、叶刑事(夏夕介)と親の七光りで権力を鼓舞する都会議員(西田健)の対決を軸にしたドラマです。

連続通り魔事件の犯人は都会議員か?

叶刑事のモノローグでスタートするドラマ。都会議員が登場するや、BGMにベートーベンのピアノ協奏曲第5番「皇帝」がジャーンと鳴り響き、絶妙の効果音として強く耳に残ります。

叶刑事が追っているのは連続通り魔事件。一人目は小さい子を持つ母親が背中を切り付けられ、二人目は喫茶店のウエートレスの女性が右太ももを切られます。特命課は現場の状況から怨恨の線で捜査を始めます。

三人目はすし店の店員で、左ひざ下を切り付けられ、犯人につかみかかったところ、首を切られて殺されてしまいます。現場に駆け付けた叶刑事たち。と、そこに都会議員が「ジャーン」の音楽とともに現れます。

都会議員の容疑が濃くなっていきますが、3人に対する動機は不明ですし、被害者同士の接点も無し。おまけに、大物代議士の父親の権威をかさに、都会議員は特命課に圧力をかけていくのです。

神代課長(二谷英明)は、都会議員宛に詫び状を書きます・・・が、「こんなものはただの紙っ切れ」と涼しい顔。しかも、当事者である叶刑事に詫び状を持たせて都会議員の元へと出向かせました。

意外な動機と劇的な逮捕劇

詫び状の持参を口実に、根掘り葉掘り事情を聞かれて不機嫌になる都会議員。さらに女性記者が、ペンのインクを飛ばして服を汚してしまいます。激怒した都会議員は二人を追っ払うのです。

叶刑事は、改めて被害者や関係者の事情聴取をします。すると、3人の被害者の接点が出てきたのです。3人は過失あるいは無意識のうちに、都会議員の服を汚していたのでした。

都会議員は病的な潔癖症で、自分が敬愛する母親を亡くしてから異常な言動が目立っていました。つまり、3人が切り付けられた個所は、自分が汚されたところだったのです。

女性記者の身が危ないと、叶刑事たちは特命課を飛び出します。そして、女性記者に切り付けようとした都会議員を見つけて取り押さえ、叶刑事はその腕に手錠をかけました。

取調室で神代課長と相対した都会議員は、服を汚されたことが「母親への冒涜」であり、そんな連中は母親が許さない、だから自分が天誅を下したと、淡々と語るのでした。

犯人役の西田健さんの名演技

このドラマの見どころは、なんといっても都会議員役の西田健さんの演技に尽きるでしょう。プライドが極めて高く、病的な潔癖症とマザコンという複雑な人物を見事の演じています。

ドラマの冒頭で「皇帝」のジャーンとともに登場した時点で、この人が犯人だというのはすぐわかります。ドラマは、犯人捜しではなく「動機は何か」ということにポイントを置いているところが秀逸です。

特捜最前線で見られる「人情派」っぽい部分は一切なく、「権力をかさにきる者への挑戦」という視点で描かれています。そして、最も権力を嫌うタイプである叶刑事を対決相手に据えています。

特命課にやって来た都会議員に対し、叶刑事が「逃げも隠れもせん」と言い切る姿は、かつて橘刑事(本郷功次郎)が大物政治家に対して啖呵を切った場面を思い起こさせました。

私だけの特捜最前線→25「完全犯罪・350ヤードの凶弾!〜大物政治家に敢然と立ち向かう橘刑事の執念」

西田健さんといえば、特捜最前線では何度も犯人役で出演しており、そのつど印象的な演技を見せてくれました。その中でも、この都会議員役はドラマ屈指の犯人像と言ってもいいかもしれません。

取調室で、まるで台本を読むかのように淡々と「・・・が許せませんでした」と動機を語るシーンは、とても印象的で、まさに西田さんの真骨頂ともいえる演技でしたね。

BGMの「皇帝」も抜群の効果音でした!

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2022年11月10日

私だけの特捜最前線→60「面影列車!〜紅林刑事は母と再会できたのか?」

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※このコラムはネタバレがあります。

前回のコラム59で、紅林刑事(横光克彦)の母親探しのドラマについて紹介しました。結局、別人だったわけですが、その続編というか、完結編にあたるのが第315回「面影列車!」です。

私だけの特捜最前線→59「母・・・・・・・・・〜紅林刑事が語る母への思い、子への思い」

紅林の母の消息は?

紅林が昔逮捕し、更生した男性と妻が殺されて発見されました。男性は「紅林に恩返しができる」と話していたそうで、何かを知らせるために静岡県から上京してきたのだと、紅林は推測しす。

夫婦には子供がいました。紅林がちょうど、母親と生き別れになったのと同じ年代です。葬式でも無邪気にふるまっていたのですが、両親のお墓で泣きじゃくりながら土を掘り返す姿を紅林は目撃します。

すがりついて泣きじゃくる子供に対し、紅林は「明日泣くんだよ。今日はこらえて笑ってみせるんだよ」と言ってなぐさめます。どうしてこの言葉が出てきたのか、彼自身もわかりませんでした。

捜査をしていくうち、男性は紅林の母親の消息について手がかりをつかんだらしいことが分かります。紅林にとって男性の足取りを追うことは、同時に生き別れの母親に会える可能性も示唆していたのです。

ところが、母親はすでにこの世の人ではありませんでした。30年近く思い続けていた再会がかなわず、墓前で涙にくれ、あの子供と同じように墓の土を掘り返そうとする紅林。

その時、紅林の脳裏に「明日泣くんだよ。今日はこらえて笑ってみせるんだよ」という言葉が浮かんできます。なぜだか分かりません。ですが、この言葉に励まされ、悲しみをこらえて捜査を続行します。

母親が残してくれた「形見」

母親は、1年前に交通事故で亡くなっていました。母親は、身寄りのない子を養女に引き取って育てていたこともわかりました。つまり、紅林にとっては血のつながらない妹がいたのです。

兄と名乗る男とともに上京した妹のもとを紅林らは訪ねます。しかし、妹は紅林を兄とは信じず、追い返してしまいます。紅林には母親の形見が何一つなく、母親の子であることを証明できなかったのです。

にせものの男は、母親の保険金目当てで妹に接近したのではないかと判明。妹が男と落ち合うだろうと見越し、特命課は妹を尾行して大井川鉄道のSL列車を追跡します。

妹は保険金の通帳をだまし取られ、殺されかけましたが、すんでのところで逮捕されます。信じていた兄がにせものだったと知り、妹は泣き崩れてしまいます。紅林が妹に寄り添った時、あの言葉が浮かんできたのです。

「明日泣くんだよ。今日はこらえて笑ってみせるんだよ」。それを聞いた妹は「兄さん?」と驚き、その言葉が母親の口癖だったと話しました。幼い紅林の心に刻み込まれていた母親の形見だったのです。

母と子の深い絆を描いた名作

このドラマの肝は、なんといっても「明日泣くんだよ。今日はこらえて笑ってみせるんだよ」という言葉です。母親の言葉だということは想像がつきましたが、兄と妹を結びつけるキーワードにしたのは見事です。

ドラマのストーリーにひねりはなく、最初から「紅林の母親探し」が軸になっていたことは分かりました。秀逸なのは、紅林ら特命課がどうやってそこにたどり着くかという過程を丹念に追っている点だと思います。

紅林の母親への思いは、前回作「母・・・・・・・・・」の取調室のシーンで切々と語られ、容疑者への激しい言葉としてぶつけられていました。それだけに、紅林がお墓を見た時の無念さは想像に難くありません。

一方で、母親の方も、生き別れになった紅林への思いが、手掛かりとなった「絵馬」に託された願いから浮き彫りになりました。絵馬には「再会祈願」と記されていたのです。

紅林の母親は、どんな思いで絵馬を託していたのでしょうか。いつか必ず会えると信じていたに違いありません、それだけに、交通事故という不慮の死は無念だったことでしょう。

特捜最前線らしい激辛なストーリーなのですが、たとえ離れ離れであっても母と子の深い絆は決して切れるものではない・・・そんなメッセージを強烈に訴えかけた名作と言えるでしょう。

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2022年11月03日

私だけの特捜最前線→59「母・・・・・・・・・〜紅林刑事が語る母への思い、子への思い」

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※このコラムはネタバレがあります。

今回紹介する第257回「母・・・・・・・・・」は、幼い時に生き別れになった母親を探している紅林刑事(横光克彦)の話が軸になっています。紅林は、母親との再会を果たせたのでしょうか?

殺人を自首した女性は紅林の母親か?

母親の消息を知っていると匂わせる男が、紅林刑事を喫茶店に呼び出しましたが、姿を現しません。男を探していた紅林は、男が殺されているのを発見し、現場から立ち去る60歳くらいの女性(楠田薫)を目撃します。

女性は、群馬県の小さな診療所の医師(久米明)の妻であることが判明します。医師は、免許を持っていない偽医者であることを紅林に告白し、妻が生き別れになった子供を見守るため、東京に行ったと話します。

やがて、ある大学教授の助手が重要参考人として連行されます。その直後、紅林の自宅に女性が現れ、「私はあなたの母です。男は私が殺しました」と自首したのです。その言葉に紅林は動揺します。

しかし、女性の突然の自首に不審を抱いた紅林は、女性が過去に務めていた病院を探します。生き別れになった子供がいたことは事実でしたが、それは紅林ではなかったことが判明するのです。

女性と紅林の母親は、ある病院で同僚でした。女性は、生き別れの子供の代わりに、幼い紅林を可愛がっていたそうです。ただ、母親のその後の消息については分かりませんでした。

紅林が「母の思い」を語る

助手を取り調べる特命課ですが、助手は容疑を否認し「犯人が自首したそうじゃないか」と詰め寄ります。そこに、手錠をかけられた女性が現れますが、女性は頑として「私がやった」と言い張るのです。

紅林は女性の心情を語ります。「人は嘘をついてもいい時がある。母が子供をかばうために嘘をつくのならば」。女性は犯行現場を目撃し、助手が連行されるのを見て、自首してきたのでした。

助手こそが、女性が生き別れた子供だったのです。すべてを悟った助手は、観念して犯行を自供します。「助教授になったら会いに行くつもりだった」と涙し、女性にすがりつこうとしますが・・・

紅林は二人の間に割って入り、「甘ったれるな。お前に俺の気持ち、お母さんの気持ちが分かるか。お前の汚れた手で、この人を触らせるわけにはいかん」と厳しく言い切ったのでした。

「医師」とは何かにも一石を投じる

親子の絆をテーマにした作品が多い特捜最前線のなかで、紅林刑事には「生き別れの母親を探す」というモチーフが用いられ、今回の作品は約1年後の完結編に向けたプロローグという位置づけになっています。

しかし、母親探しという面ばかりを追わず、事件の背景となった太平洋戦争中の731部隊の闇をえぐり、女性が夫とともに小さな村で献身的な医療活動をしてきたことをエッセンスに加え、ドラマに厚みを持たせています。

731部隊で秘密研究をさせられてきた大学教授の一人は「戦争の責任は個人が負うべきものではない」と持論を口にし、「研究のおかげで日本の医学が進歩した」とまで言い切っています。

面会していた船村刑事(大滝秀治)が、思わず「先生、正気ですか?」と驚いたほどでした。まだ、戦争の深い傷跡を抱える人が多かった昭和の時代らしい、強烈なメッセージ性あるシーンだったと思います。

一方で、医師免許がないにもかかわらず、村のために献身的に尽くしてきた男性。取調室のラストシーンで神代課長が「村人からたくさんの減刑嘆願が出ている」と話し、助手に罪を償って後を継ぐよう諭しています。

男性役を名優の久米明さんが演じたのも、見事なキャスティングと言えます。温かみのある人柄とともに、偽医者を隠し通さざるをえなかった苦悩など、見事に演じ切っていました。

最後に予告になりますが、次回の「私だけの特捜最前線」では、紅林刑事の母親探し完結編となるドラマを紹介する予定です。

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マイケルオズ@フリーランスライター
「特捜最前線」がマイブームになっているオヤジです。リアルタイムの頃は津上刑事より若かったのに、今はおやっさんよりも年長者になりました(苦笑)
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