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2024年10月17日
私だけの特捜最前線→西田敏行さん(高杉刑事)追悼コラム
久しぶりに書く特捜最前線のコラムが、まさか西田敏行さんを追悼するコラムになるとは思いませんでした。大変残念ですが、西田さんのご冥福を心よりお祈り申し上げます。
西田さんは大河ドラマをはじめ、あまりにも出演作品が多く、しかもどのドラマでも主役級だったので、非常に印象深い俳優さんの一人です。最近でもナレーターなどでご活躍中でした。
ここでは、あえて特捜最前線に出演していた西田敏行さんについて書かせていただきます。
西田さんは高杉刑事という役で、初期の頃に出演していました。刑事ものでは家族を描くことが少ないのですが、高杉刑事は妻と娘がおり、主演作ではたびたび妻子が登場しています。
ユーモアにあふれた人情派の刑事で、のちに大滝秀治さんの船村刑事が人情派の代表格となりましたが、西田さんが出演し続けていたら、船村刑事の人物像も変わっていたかもしれません。
売れっ子俳優ゆえにだんだんと出演回数も減っていき、ついには降板を余儀なくされました。役柄としては「係長昇格で転勤」という形がとられ、殉職しなかったので後日、ゲスト出演も実現しました。
高杉刑事主役回のドラマを思い出していただくため、バックナンバーよりリンクを張らせていただきます。
私だけの特捜最前線→71「傷痕・夜明けに叫ぶ男〜情に厚かったがゆえにピンチを招いた高杉刑事」
私だけの特捜最前線→70「Gメン・波止場に消ゆ!〜桜井、高杉両刑事が潜入捜査で名コンビぶりを発揮」
私だけの特捜最前線→67「痴漢・女子大生被害レポート!〜西田敏行さん演じる高杉刑事が活躍する数少ないドラマ」
私だけの特捜最前線→15「さようなら、高杉刑事!〜西田敏行氏降板のドラマ」
私だけの特捜最前線→8「ナーンチャッテ おじさんがいた!〜高杉刑事のシビアなドラマ」
2023年10月26日
特捜最前線 登場人物コラム「特命課・船村警部補」
今週は、ちょっとした小話を書きます。題して「登場人物コラム」。
登場するのは、おやっさんとして慕われている特命課の船村警部補です。
船村警部補は、番組のオープニングメンバーの一人で、当初から特命課のベテラン刑事という位置づけで登場しました。演ずるのは名優の大滝秀治さんです。
船村警部補は前後編の「裸の街」という作品で、いったん特命課から離れます。妻が末期がんで、最期をみとるために退職という道を選んだわけです。
この退場劇には裏事情があり、大滝さんが映画「影武者」に出演するため、番組との掛け持ちができなかったからでした。つまり、最初から復帰の可能性含みだったのです。
約1年後、船村警部補は「ビーフシチューを売る刑事」で再登場し、事件解決をきっかけに特命課に復帰します。正確には「復職」という感じだったのかもしれません。
その直後に放送された「乙種蹄状指紋の謎!」は、おやっさんの数多い作品のなかでも傑作の一つに挙げられます。作中での名セリフが強烈に印象に残っているからです。
私だけの特捜最前線→31「乙種蹄状指紋の謎!〜なぜ、おやっさんは特命課に復帰したのか?」
「能力においても、頭脳においても、議論でも腕力でも君らには負けるだろう。だが、心では決して負けない」。これこそが、船村警部補の「核心」であり、若手刑事がおやっさんを慕う原点となっていきます。
船村警部補というと、ドラマ中でも「長ゼリフ」のシーンがたびたび見られます。それも、よどみなく情感を込めて語っています。劇団民藝の看板俳優として、数多くの舞台を踏んできた大滝さんの真骨頂とも言えるでしょう。
また、心臓の持病を持っているという設定を生かした「老い」や「衰え」との対峙、さらには定年間近ということを踏まえた「人生観」もテーマに取り上げられています。
リアルタイムで見ていた頃は、10〜20代だったので全く実感がわきませんでしたが、自分がおやっさんと同世代になってみると、身に染みて同調できることがたくさんあります。だから余計に、船村警部補主演のドラマに思い入れが深くなるのでしょうね。
今回のコラムはここまでといたします。
★ブログ「私だけの特捜最前線」は、2023年11月より不定期掲載となります。
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2023年09月28日
特捜最前線 登場人物コラム「特命課・高杉婦警」
今週は、ドラマ解説ではなく、ちょっとした小話を書きます。題して「登場人物コラム」。
登場するのは、特命課の高杉婦警です。
特捜最前線は、レギュラー刑事の交代が5年ほど無かった時代がありました。黄金期と言われることも多いですが、高杉婦警もその一人だったのです。
高杉婦警は、前任の玉井婦警の寿退職後、滝刑事(桜木健一)と同時期に配属されました。関谷ますみさん演じる高杉婦警は、カンコの愛称で親しまれました。
ただし、「太陽にほえろ」の女性事務員のようなマスコット的な存在ではなく、カンコは特命課の事務方として捜査の一端を担う女性警察官でした。
捜査の第一線に出ていくことも度々あり、当然ですが危険な目に遭うことも。神代課長(二谷英明)らの指示通りに捜査資料をそろえたり、捜査車両に乗り込んでサポートしたりと、実務能力に優れた人物だと言えます。
ともすれば、エリート色の濃い婦警になりがちなのですが、カンコの場合はコメディタッチの部分も乙女チックな部分も兼ね備え、特命課という男だけの殺伐とした空気のなかに、カンコが居るだけで華やいだ雰囲気を作ってくれました。
印象に残っている作品は、カンコが幽霊に悩まされながら事件に巻き込まれる「高層ビルに出る幽霊!」でしょう。この作品では、昭和の時代ならではの「視聴者サービス」のシーンもありましたね(笑)
私だけの特捜最前線→51「高層ビルに出る幽霊!〜婦警というプライドとも戦ったカンコの奮闘」
カンコは特捜前半期の滝刑事や津上刑事(荒木しげる)、後半期の時田刑事(渡辺篤史)や犬養刑事(三ツ木清隆)とも共演し、結婚退職となった降板回は杉刑事(阿部祐二)との入れ替えでした。
そうした点を考えれば、カンコは「特捜最前線の歴史を見てきた女性」ということにもなります。ちなみに初期設定では西田敏行さん演じる高杉刑事のいとこだったそうです。
関谷ますみさんは昭和の時代に青春ドラマなどに出演していた女優ですが、特捜最前線のカンコはまさに当たり役。その後、女優は引退されているようです。
今回のコラムはここまでといたします
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2023年08月17日
特捜最前線 登場人物コラム「特命課・叶刑事」
今週は、ドラマ解説ではなく、ちょっとした小話を書きます。題して「登場人物コラム」。
登場するのは、特命課の叶刑事です。
叶刑事は、殉職によって降板した津上刑事(荒木しげる)の後を継いでドラマに登場しました。ただ、津上の後任というわけではなかったのです。
ある事件をきっかけに、神代課長(二谷英明)がムリヤリ配属させてしまいました。その時は問題行動が多い、ひと癖ありそうな刑事でした。
階級は警部補で、先輩の吉野刑事(誠直也)よりも上になります。エリートではなく、猛勉強でたたき上げてきた秀才肌という感じです。ドラマでは、冷静沈着で理詰めな捜査ぶりと激情を露わにする姿との両面を見せてくれます。
叶刑事には孤児という生い立ち設定もあって、デビュー編の「警視庁番外刑事!」と、実の父親が登場する「掌紋300202!」の2本が代表作ということになるでしょう。
とくに「掌紋」は、叶刑事の揺れ動く心の葛藤と橘刑事(本郷功次郎)が見抜く父親の愛が見事に演出され、特捜最前線のなかでも最高傑作の一つとまで言われています。
→私だけの特捜最前線→90「掌紋300202!〜叶刑事の出生の秘密と父子の物語」
叶刑事役の夏夕介さんは、ヒーローものや青春ドラマで活躍していたスター俳優で、レギュラーになる前にも何回かゲスト出演しています。
印象深いのは、司法修習生(犯人役)を演じ、吉野刑事と対決した「六法全書を抱えた狼!」です。完全無欠のエリートが吉野の気迫に押され、次第に追い込まれていく姿を見事に演じました。これがレギュラーへのテスト出演だったそうです。
→私だけの特捜最前線→20「六法全書を抱えた狼!〜吉野刑事の気力が容疑者を追いつめる」
長い間、最も年下の刑事でしたが、後期には犬養刑事(三ツ木清隆)ら後輩ができ、先輩刑事として彼らを引っ張っていくという役柄も演じていました。そして特捜の最終回までレギュラーとして登場し続けたのです。
夏夕介さんは、2010年に59歳という若さでお亡くなりになりました。特捜最前線のレギュラーのなかでは、誰よりも早い訃報となってしまったわけです。
今回のコラムはここまでといたします
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2023年07月06日
特捜最前線 登場人物コラム「特命課・吉野刑事」
今週は、ドラマ解説ではなく、ちょっとした小話を書きます。題して「登場人物コラム」。
登場するのは、特命課の吉野竜次刑事です。
吉野刑事は、特捜最前線の第1回放送から出演しており、第435回の「特命課・吉野刑事の殉職!」まで8年半もレギュラーを務めました。
演じる誠直也さんは、特撮ヒーローものに出演していたこともあり、走っている貨物列車に飛び移るというハードアクションもこなした俳優です。
その吉野刑事ですが、猪突猛進型タイプの正義感の強い好漢で、やらかしも目立ちますが、神代課長はじめ先輩刑事たちは大目に見てくれます。
紅林刑事や叶刑事のようなエリートタイプが多いなかで、たたき上げでキャリアを積んでいるのが吉野刑事。同じタイプの蒲生警視(長門裕之)にも一番かわいがられました。
再録発売されたDVDシリーズでは、吉野刑事主演作の収録はあまり多くありませんが、「パパの名は吉野竜次!」や「人妻を愛した刑事!」のような傑作もあります。
→私だけの特捜最前線→83「パパの名は吉野竜次!〜子役が人間味あふれる吉野をサポート」
何といっても「特命課・吉野刑事の殉職!」が最も印象に残るエピソードということになるでしょう。特捜最前線のなかで、殉職という形で降板したのは荒木しげるさんが演じた津上刑事と吉野刑事だけだからです。
この回は、殉職すら事件の伏線にしていた津上編とは異なり、クライマックスに吉野が射殺される場面をもってきました。多くの刑事ドラマで描かれている殉職編と同じパターンになっており、特捜では唯一無二のドラマと言えます。
誠さんは、吉野の人物設定に不満があったとされ、それが降板の理由だとも言われています。客観的にも「未熟な若手刑事」の域を脱しなかったという印象があります。
例えば、女性に対するデリカシーの無い紋切り型の口調、偏見や差別的とも思えるようなセリフなどです。昭和という時代背景を差し引いても「ちょっと言い過ぎでは」と苦笑するような場面も見受けられましたね。
今回のコラムはここまでといたします
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2023年06月08日
特捜最前線 登場人物コラム「特命課・紅林警部補」
今週は、ドラマ解説ではなく、ちょっとした小話を書きます。題して「登場人物コラム」。
登場するのは、特命課の紅林警部補です。
横光克彦さん演じる紅林警部補は、番組初期に桜井警部(藤岡弘、)がニューヨークへ赴任することに伴い、外事課との合同捜査を経て、後任として着任しました。
自己紹介の時、高杉刑事(西田敏行)に下の名前をいじられると、すかさず「親が付けてくれた大事な名前だ」と怒り、早くも生真面目さを見せてくれます。
比較的若くして警部補に昇進しているので、エリート刑事ということが言えるでしょう。同郷の公安幹部から「俺の下で働かないか」と誘われたこともありました。
若手刑事のなかでは地味なタイプであり、自身が主役となる回以外では存在感が薄いようです。ただ、時折鋭い推理を見せつけることもあります。
紅林のエピソードといえば、幼い時に生き別れになった母親を探すというドラマが挙げられるでしょう。別人が母親に成りすましていた第1作目を経て、完結編であるドラマ「面影列車」が作られます。
紅林が母親の消息をつかんだ時、母親は交通事故で亡くなっていました。深い悲しみのなかで思い出した「母親の口癖」が、ドラマのクライマックスにかかわっていたというストーリーは感動ものでした。
私だけの特捜最前線→60「面影列車!〜紅林刑事は母と再会できたのか?」
生真面目なタイプの紅林ですが、物事を斜に構えて見る傾向があり、時には皮肉を言ったり、茶化したりすることもあります。
典型的な体育会系である橘警部(本郷功次郎)や吉野刑事(誠直也)、体を張ることが多い叶刑事(夏夕介)とは一線を画すタイプなので、特命課という個性派集団の中では貴重なバイプレイヤーでしたね。
紅林を演じる横光克彦さんにとっても、特捜最前線は俳優としての代表作になったでしょう。横光さんは後に政治家に転じ、衆議院議員を計7期も務めました。
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2023年05月11日
特捜最前線 登場人物コラム「特命課・桜井警部補」
今週は、ドラマ解説ではなく、ちょっとした小話を書きます。題して「登場人物コラム」。
登場するのは、特命課の桜井警部補です。
桜井警部補は、番組スタート時からのレギュラーメンバーの一人で、最初の頃は「警部」の肩書だった超エリートでした。演じたのは藤岡弘、さんです。
初期の桜井は、神代課長(二谷英明)に次ぐナンバー2の立場にあり、ドラマの演出では他のメンバーとは一線を画し、神代と並ぶ二枚看板的な感じで扱われていました。
藤岡さんが他のドラマに出演するため、番組を離れることになり、ドラマ上では「外国に逃亡した麻薬密売組織を追うため、アメリカに派遣される」という設定がされたのです。
そして1年後、桜井は「ニューヨーク市警から追放されたダーティーな刑事」として帰国するというセンセーショナルな再登場を果たします。その破天荒で自分勝手な行動ゆえに、特命課への復帰も「警部の身分はく奪」という異例の形でした。
特命課ですでにナンバー2の座にいた橘警部(本郷功次郎)とは、ギクシャクした関係がしばらく続きましたが、桜井は徐々に橘の実力を認めていき、神代の両腕として活躍することになります。
桜井のキャラクターは、鋭い推理力と素早い行動力で事件解明に導く天才肌の刑事で、それが時には単独行動につながっていくこともありました。
印象的なエピソードとして、「サラ金ジャック・射殺犯桜井刑事!」を挙げます。問答無用で犯人を射殺した疑いをかけられた桜井が、査問にかけられる話です。
私だけの特捜最前線→17「サラ金ジャック・射殺犯桜井刑事!〜真相究明を拒む桜井の真意は?」
桜井は、人質になった女性の名誉と尊厳を守るため、あえて自分が泥をかぶりました。その真相を橘ら特命課の刑事たちが突き止めていく・・・見事なドラマでした。
個人的には、桜井は「プロフェッショナルに徹した刑事」という印象を持っています。上司や同僚としては、とても頼もしい存在なのですが、プライベートな面ではやや近づきがたい感じかな(笑)
今回のコラムはここまでといたします。
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2023年04月13日
特捜最前線 登場人物コラム「特命課・橘警部」
今週は、ドラマ解説ではなく、ちょっとした小話を書きます。題して「登場人物コラム」。
登場するのは、ナンバー2である特命課の橘警部です。
橘警部はスタート当初からのレギュラーではなく、第53話「背番号のない刑事!」が初出演作となりました。演じるのは本郷功次郎さんです。
長崎県警の駐在所勤務だった橘をヘッドハンティングしたのは神代課長でした。登場時こそヨレヨレの小汚い中年男でしたが、すぐにダンディーな刑事姿になっていきました。
橘警部は、特命課のナンバー2として神代課長の右腕となる人物です。神代課長が捜査の指揮を橘警部に委ねる場面が多く、信頼の高さがうかがえます。
桜井警部補(藤岡弘、)と比較されがちですが、天才肌で一匹狼の桜井に対し、橘は地道で丹念な捜査が身上のうえ、メンバーと一緒に行動することが多いです。
事件に対して疑問を抱いたら、とことんまで追及するのが持ち味で、自らを「牛」に例え、小さな証拠を積み重ねながら真相を手繰り寄せる手腕は一目置かれています。
代表的なエピソードには、「虫になった刑事!」があります。容疑者がどんな人間であろうと、捜査の手を緩めることなく、ひたすら真実を追い求める姿は圧巻の一言です。
私だけの特捜最前線→64「虫になった刑事!〜真相究明にとことん尽くす橘刑事のプロ意識」
橘の泣き所は「子供」で、子供が危険にさらされたり、悲しい思いをしたりすることを何よりも恐れます。それは、自分の子供に父親らしいことができなかったという橘の自責の念からきていると思います。
紅林刑事や吉野刑事にとっては、橘警部は上司という立場にもなるわけですが、自ら行動して引っ張っていくタイプなので、言うなれば「親分肌」という感じでしょう。頼もしい限りです。
リアルタイムで見ていた頃は、体育会系っぽかった橘は正直、あまり好きなキャラクターではありませんでした。橘の年齢をとっくに過ぎた今は、むしろ親近感を持って見させてもらっています(笑)
今回のコラムはここまでといたします。
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2023年03月23日
特捜最前線 登場人物コラム「特命課課長・神代警視正」
今週は、ドラマ解説ではなく、ちょっとした小話を書きます。題して「登場人物コラム」。
登場するのは、リーダーである特命課課長の神代警視正です。
神代警視正を演じるのは二谷英明さんで、言うまでもなく特捜最前線の顔です。太陽にほえろなら石原裕次郎さん、西部警察なら渡哲也さんの役どころでもあります。
ただし、リーダー像は裕次郎さんや渡さんとはかなり異なります。二谷さんの神代警視正は、課長という立場をとても強く意識しているのと同時に、組織の序列にも厳格だと思います。
部下である特命課員には、かなり厳しい面があり、文句を言おうものなら「課長命令だ」の一言で退けます。ただ、この言葉は決して、何かを押し付けるために使っているわけではありません。
一見理不尽な命令であっても、実は捜査の突破口を開いたり、窮地を脱したりするきっかけになることが多々あり、だからこそメンバーもブツクサ言いながら従っているのです。
もう一つ、神代課長は「全責任は私が持つ」という言葉もよく口にします。メンバーに全幅の信頼を置き、ミスやトラブルがあったら自分が守るという姿勢を貫いているのです。
神代課長は警視正という警察組織でも上級官僚にあたる立場ですが、決して自己保身に走ることはありません。いざとなれば、泥をかぶる肝の座った人物として描かれています。
神代課長には、冷静沈着であり、順法精神を貫いているというイメージがありますが、時々メンバーが心配するほど、暴走とも言えるような単独行動を起こすことがあります。
代表的なエピソードは、娘の夏子が射殺された「凶弾II・面影に手錠が光る!」。この回の神代課長の常軌を逸した行動はすさまじいものがあり、二谷さんの鬼気迫る演技が光るドラマでした。
私だけの特捜最前線→7「兇弾、凶弾U〜神代課長の娘とその死」
神代課長が理想的な上司かと問われると、私も即答できないのですが、少なくとも神代課長の下で働けば、仕事の厳しさを学び、スキルアップが図れることは間違いないだろうと思います
今回のコラムはここまでといたします。
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ただし、リーダー像は裕次郎さんや渡さんとはかなり異なります。二谷さんの神代警視正は、課長という立場をとても強く意識しているのと同時に、組織の序列にも厳格だと思います。
部下である特命課員には、かなり厳しい面があり、文句を言おうものなら「課長命令だ」の一言で退けます。ただ、この言葉は決して、何かを押し付けるために使っているわけではありません。
一見理不尽な命令であっても、実は捜査の突破口を開いたり、窮地を脱したりするきっかけになることが多々あり、だからこそメンバーもブツクサ言いながら従っているのです。
もう一つ、神代課長は「全責任は私が持つ」という言葉もよく口にします。メンバーに全幅の信頼を置き、ミスやトラブルがあったら自分が守るという姿勢を貫いているのです。
神代課長は警視正という警察組織でも上級官僚にあたる立場ですが、決して自己保身に走ることはありません。いざとなれば、泥をかぶる肝の座った人物として描かれています。
神代課長には、冷静沈着であり、順法精神を貫いているというイメージがありますが、時々メンバーが心配するほど、暴走とも言えるような単独行動を起こすことがあります。
代表的なエピソードは、娘の夏子が射殺された「凶弾II・面影に手錠が光る!」。この回の神代課長の常軌を逸した行動はすさまじいものがあり、二谷さんの鬼気迫る演技が光るドラマでした。
私だけの特捜最前線→7「兇弾、凶弾U〜神代課長の娘とその死」
神代課長が理想的な上司かと問われると、私も即答できないのですが、少なくとも神代課長の下で働けば、仕事の厳しさを学び、スキルアップが図れることは間違いないだろうと思います
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2022年10月09日
特捜最前線のサントラ盤を入手
「特捜最前線」のBGMを集めたサントラ盤CDを先日購入しました。木下忠司さんが手がけた音楽は、ドラマの名場面で流れる曲ばかりで、聴いていると情景が思い浮かぶようです。
サントラ盤のトップを飾るのは初期のオープニング曲で、エンディング曲である「私だけの十字架」をアレンジしたテンポのいいメロディー。CDにはありませんが、そこに森山周一郎さんのナレーションが重なります。
9年以上にわたってオープニングを飾っていたテーマ曲も、もちろん収録されています。そもそもマイブームになったのも、この曲を改めて聴いたときからでした。今でも、この曲を聴くと、ドラマが始まるのだとワクワクします。
CD収録曲で印象的なのは、そのテーマ曲をピアノアレンジしたバージョン。ワイヤーブラシを使ったドラムとベースに乗って、ゆったりと演奏されるメロディーは、どこかもの哀しさを感じさせてくれます。
同じピアノアレンジですが、「私だけの十字架」アレンジ版をギター伴奏で奏でるピアノのメロディーは、クラシックの名曲のような美しい曲調で、聴いているだけで胸を打たれます。
BGMにはピアノソロあり、ギターソロあり、そしてアップテンポのサウンドありと、聴きどころ満載。CDのラストを飾るのは、もちろんチリアーノさんが歌う「私だけの十字架」、テレビのショートバージョンです。
それにしても、昔の刑事ドラマのテーマ曲って、いい曲ばかりですね。「太陽にほえろ」のテーマもカッコいいし、「西部警察」や「大都会」のテーマもセンス抜群で好きでしたよ!
CDを聴きたいという方はこちらで(リンク先は無効となっていますので、クリックしないでください)
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※姉妹ブログ「気まぐれトーク」との共通記事です
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