新規記事の投稿を行うことで、非表示にすることが可能です。
タグ / #推理小説
記事
アガサ・クリスティから (97)
(ミス・マープルと十三の謎*アスターテの祠ー17) [2017/01/31 11:22]
彼はこうも記していました・・・【五年の間、ぼくはまるで地獄の苦しみを受けていました。せめて立派な死に方をして私の罪を償おうと思っています。】
牧師の話の後、皆は、しいんとなっていた。
「そして彼は立派な死に方をすましたよ。」
とヘンリー卿は言った。
「ペンダー博士、あなたはお話の中では名前を変えていましたね。でもわたしは誰のことだかわかるような気がしますよ。」
..
アガサ・クリスティから (96)
(ミス・マープルと十三の謎*アスターテの祠ー16) [2017/01/27 10:10]
(ミス・マープルと十三の謎*アスターテの祠ー16)
すべての目が、牧師であるペンダー博士の方に向けられた。
「この悲劇の5年後に、私は真相を知りました。」
博士は説明し出した。
エリオット・ヘイドンから、牧師であるペンダー博士に手紙が届いたらしい・・・。
彼の話を要約すると、こうである。
・・・その手紙には、牧師があれから、ずっとエリオットを疑っていたと思っていたようだ..
アガサ・クリスティから (94)
(ミス・マープルと十三の謎*アスターテの祠ー14) [2017/01/21 13:28]
(ミス・マープルと十三の謎*アスターテの祠ー14)
「あなたはサー・リチャードが刺殺されたといううらに、ただ一つのやり方しかないとおっしゃるのですな、ミス・マープル。」
牧師はミス・マープルを不思議なものを見るようにみつめた。
「たいへん、悲しいことで、わたしもそう思いたくないんですけどねぇ。その人は右利きだったんでしょう、そうじゃございませんか?自分で自分の左肩..
アガサ・クリスティから (93)
(ミス・マープルと十三の謎*アスターテの祠ー13) [2017/01/03 16:08]
(ミス・マープルと十三の謎*アスターテの祠ー13)
「そうですな。一つだけは確かにはっきりしていると思うんです。彼が殺された時にはだれも近くにはいなかった。だから、彼を刺殺すことの出来る唯一の人物は彼自身だった。つまり自殺ですな。」
弁護士は自説を展開した。
「だけど、一体全体なぜ自殺する気になんかなったんでしょうね?」
小説家でもあるレイモンドは信じられない面持ちで尋ねた。
..
アガサ・クリスティから (92)
(ミス・マープルと十三の謎*アスターテの祠ー12) [2016/12/29 10:27]
(ミス・マープルと十三の謎*アスターテの祠ー12)
レイモンドが口を出した。
「それは投げやりだったかもしれないよ。」
レイモンドの説はこうだった。
月明りはあてにならない。
明るくない月の光の中で・・・ミス・アシュレイは槍のようなものを持っていて、かなり離れた所からその男を突いたのではないか?
そこには集団催眠が働いていた・・・超自然な力でヘイドンが殺されたと思われるようなお膳立てが揃っ..
アガサ・クリスティから (91)
(ミス・マープルと十三の謎*アスターテの祠ー11) [2016/12/25 22:08]
(ミス・マープルと十三の謎*アスターテの祠ー11)
警察はダイアナ・アシュレイが慎重に計画してリチャードを刺殺したという見解を一貫して主張していた。
しかし皆の証言・・・リチャードとミス・アシュレイとは三ヤード以上も離れていたという事実から、ミス・アシュレイを告発することも出来なかった。
牧師はここまでの説明を終えると言った。
「そこでこの事件は謎のまま終わり、いまだに一切が謎なのです。」
..
アガサ・クリスティから (90)
(ミス・マープルと十三の謎*アスターテの祠ー10) [2016/12/21 07:14]
(ミス・マープルと十三の謎*アスターテの祠ー10)
昨夜は月の光で、草の上にうつぶせに横たわっていた男の死体を見たのだった。
おお、また今は朝の光の中で同じ光景に出くわしたのだ・・・医師と牧師はふるえあがった。
エリオット・ヘイドンがいとこのリチャード・ヘイドンと全く同じ場所に横たわっていたのだ。
「おお」
シモンズが叫んだ。
「また・・・」
..
アガサ・クリスティから (89)
(ミス・マープルと十三の謎*アスターテの祠ー9) [2016/12/18 21:55]
(ミス・マープルと十三の謎*アスターテの祠ー9)
レディ・マナリングは地面に倒れ込んでいるダイアナ・アシュレイの上に身をかがみこんだ。
失神しているダイアナは何も持っていなかったようで、その足元の地面にも何もなかった・・・レディ・マナリングは娘に本当に見たのかどうか?聞いた・・・母親のレディ・マナリング自身はダイアナが何かを持っていたところは見ていなかったのだ。
..
アガサ・クリスティから (88)
(ミス・マープルと十三の謎*アスターテの祠ー8)
[2016/12/16 08:11]
(ミス・マープルと十三の謎*アスターテの祠ー8)
その時・・・・・ダイアナが気でも狂ったように悲鳴を上げた・・・。
「私があの人を殺してしまったのだわ・・・ああ、神様、どうしよう!そんなつもりじゃなかったのに。私は殺してしまったのだわ。」
ダイアナ・アシュレイは身をよじって、死んだように草の上に倒れ込んだ。
失神したダイアナを..
アガサ・クリスティから (87)
(ミス・マープルと十三の謎*アスターテの祠ー7)
[2016/12/15 12:36]
(ミス・マープルと十三の謎*アスターテの祠ー7)
エリオットは急に飛び上がると、よろめいて立ち上がり、叫んだ。
「先生、先生、来てください。死んでいるらしいんです。」
シモンズは駆け寄った。
エリオットは、のろのろと私たちのところにやって来た。
怪訝な顔つきで、自分の手を眺めていた。
その時・・・・・ダイアナが気でも狂った..
アガサ・クリスティから (85)
(ミス・マープルと十三の謎*アスターテの祠ー5)
[2016/12/08 08:27]
(ミス・マープルと十三の謎*アスターテの祠ー4)
「月の女神ですって。」ダイアナは声をあげた。
「今夜はバカ騒ぎをしないこと?仮装して、それからここに出てきて月の光を浴びながらアスターテの儀式をしましょう。」
*****
この場を離れようと牧師たちが歩き出すと、他の人たちも後からついてきた。
ダイアナ・アシュレイだけが、ひとりグズグズしてい..
アガサ・クリスティから (84)
(ミス・マープルと十三の謎*アスターテの祠ー4)
[2016/12/03 07:31]
(ミス・マープルと十三の謎*アスターテの祠ー4)
「聖なる儀式ですって?」
ミス・ダイアナ・アシュレイは、遠くを夢見るような面持ちでつぶやいた。
「どんなことをしたのかしら?」
「誰から聞いてもあんまり立派なものじゃなさそうだよ。いかがわしいことでもやっていたんだと想像するね。」
ロジャース大尉は大きな意味のない笑い声をたてた。
..
#ミス・マープル #ミステリー女王のアガサ・クリスティ #アガサ・クリスティ #ミステリー #ミス・マープル #ミス・マープル #ミス・マープル 動機 対 機会 #ミス・マープル 動機 対 機会 #ミス・マープルと13の謎 #ミス・マープル(動機 対 機会) #推理小説 #ミス・マープル #agasa/ #アガサ・クリスティ #アガサ・クリスティ #アガサ・クリスティの失踪事件 #アガサ・クリスティ失跡事件 #アガサ・クリスティ失踪事件 #アガサ・クリスティ謎の失踪事件 #アスターテの祠 #ミス。マープル #ミステリの女王・アガサ・クリスティ #ミステリー #ミステリー #ミステリーの女王 #ミステリーの女王アガサ・クリスティ #ミステリーの女王・アガサ・クリスティ #ミステリー作家 #ミステリー作家アガサ・クリスティ #ミステリー女王のアガサ・クリスティ #ミステリー女王のアガサ・クリスティ #ミステリー女王アガサ・クリスティ #ミステリー小説 #ミス・マープル #ミス・マープル #ミス・マープル 動機 対 機会 #ミス・マープル 動機 対 機会 #ミス・マープル 聖ペテロの指の跡 #ミス・マープル #推理小説 #ミス・マープル(金塊) #ミス・マープルと13の謎 #ミス・マープルと13の謎 #ミス・マープルと十三の謎 #ミス・マープルと13の謎 #ミス・マープルと13の謎*金塊 #ミス・マープルの短編 #ミス・マープルの短編集 #ミス・マープルの短編:金塊 #ミス・マープルの13の謎 #ミス・マープル短編 #ミス・マープル短編、金塊 #ミス・マープル短編集 #ミス・マープル短編集 本文 #ミス・マープル短編集 #ミス・マープル短編(金塊) #ミス・マープル(動機 対 機会) #ミス・マープル(血に染まった敷石 #ミス・マープル(血に染まった敷石) #ミス・マープル(金塊) #名探偵ミス・マープル #探偵小説 #推理ミステリー #推理小説 #推理小説 #推理小説作家アガサ・クリスティの失踪事件 #推理小説家 #聖ペテロの指の跡 #金塊 #アガサ・クリスティ #アガサ・クリスティ #ミステリー #ミステリー #ミステリー女王のアガサ・クリスティ #ミステリー女王のアガサ・クリスティ #ミス・マープル #ミス・マープル 動機 対 機会 #ミス・マープルと13の謎 #ミス・マープルと13の謎 #ミス・マープル短編集 #ミス・マープル(血に染まった敷石 #推理小説 #推理小説 アガサ・クリスティ失踪事件 ミス・マープル短編集 ミス・マープル(血に染まった敷石) #ミステリーの女王アガサ・クリスティ #推理小説 #謎解き