2022年02月16日
「復活の日」*小松左京
今回は小松左京氏のSF小説についてです。
ヤバイ。これはヤバすぎる。
本当に1964年に書かれた小説だろうか。信じられない。
あたかも「今」この世界の現実を見て書いているようにしか思えない。
しかも創作小説ではなく、ノンフィクションのように。
「復活の日」*小松左京(角川文庫)
価格:880円 |
生物兵器として開発されていたウィルス。
ある事から、瞬く間に世界中に伝染する。
風邪(インフルエンザ)のような症状ながら、心筋梗塞を引き起こす。
三回打っても全く効果が無いワクチン。
ウイルスは進化増殖を続け、あっと言う間に人類は滅びてしまう。
南極にいた人々を除いて。
下手なホラー小説なんかより、こっちの方がずっと恐ろしい。
しかも書中に登場する前アメリカ大統領・・。
この描写がまた何とも現実味を帯びているというか。
かつて映画化された程の大作。
今の時代に読むと、とてもSFとは思えない内容に驚くかもしれない。
「予言の書」とも言われている事に納得。
Good night !
posted by mysterynovels at 19:37| JAPAN