2016年09月04日
小学校時代の思い出ー給食費が払えない子
もう数十年前の昭和の話
小学校に入学した
で,通学距離が4kmである
小学一年生が毎日往復8km
昔はそんなの普通だったのかな
バスも走ってたけど
もちろんお金がかかるから
そんなのなし
みんなテクテク歩きで通学
まあ貧しかったんだろうな
給食の時間になると
教室からいなくなる子がいた
で,ブランコとかジャングルジムで遊んでんの
状況が解ってない私が無邪気に先生に
「せんせ〜い,Aくんが給食食べないで遊んでるよ〜」
って言うと
先生は(若い女の先生だった)
ちょっと困ったような,悲しそうな顔をして
「いいのよ,いいのよ」って頭ナデナデしてくれた
なんで,先生が泣きそうな顔になるのか
そんときは,な〜んにも理解できなかった
でも,鮮明に覚えてるんだよ
その子がショボーンと遊んでる光景と
先生の困惑した顔
で,そんなこと
記憶の彼方に飛び去って
大人になってしまったんだが
なんかのきっかけでその時の光景が
フラッシュバックのように頭に浮かんで
その時,ハッと気づいた
「あの子は給食費が払えない子だったんだ」って
当時の自分の無邪気さと
給食食べられない子の気持ちを
思って胸が張り裂けそうになった
給食の後
校庭に出てみんなで遊ぶんだけど
みんな,その女の先生の足にしがみつくのが
大好きだったんだけど
その子はそういう輪にも
加わらずにいっつも一人で遊んでた
いま,どうしてるだろう
そういう悔しさをバネにして
社会で成功して幸せな家庭を
築いていることを切に願う
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